黒い家 の商品レビュー
この人はちょっとした言い回し、言葉の使い方で空気を変えるのが上手すぎる。 起承が丁寧、テーマ調査の緻密さも相まり重厚で良かった。
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【始】若槻慎二は、青鉛筆を持った手をしばし休めて、小さく伸びをした。 【終】もしかすると本当の悪夢は、これから始まるのかもしれないと若槻は思った。 時勢をテーマにしたり、日常に迫る系ホラー演出だったりと多少の古臭さや既視感は感じたけど、その古臭さが逆によくわからない不気味さ...
【始】若槻慎二は、青鉛筆を持った手をしばし休めて、小さく伸びをした。 【終】もしかすると本当の悪夢は、これから始まるのかもしれないと若槻は思った。 時勢をテーマにしたり、日常に迫る系ホラー演出だったりと多少の古臭さや既視感は感じたけど、その古臭さが逆によくわからない不気味さを生んでいて楽しめた。 特にラストの展開はかなり豪快で、本当に面白かった。 ただ、前半物語が動き出すのが遅いのだけ辛かった。
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黒い家 貴志祐介 2021年12月1日読了。 第4回日本ホラー小説大賞受賞作。 貴志祐介の初期の本ですね。読みたいと思って伸ばし伸ばしになってた本。 1997年刊行だからもう随分前の作品ですが色褪せない引き込まれる面白さがある。 主人公の若槻慎二は生命保険会社の京都支社で保険...
黒い家 貴志祐介 2021年12月1日読了。 第4回日本ホラー小説大賞受賞作。 貴志祐介の初期の本ですね。読みたいと思って伸ばし伸ばしになってた本。 1997年刊行だからもう随分前の作品ですが色褪せない引き込まれる面白さがある。 主人公の若槻慎二は生命保険会社の京都支社で保険金支払いの査定を担当していた。 ある日顧客の家に呼び出され、その家で子供の首吊り死体の現場に遭遇してしまう。保険金殺害を疑う若槻は事件に首を突っ込んでいくうちに恐ろしい現実に巻き込まれていく。。。 サイコホラーな小説。 登場人物の背景や細かな情景描写が読んでいて脳内補完されどんどん引き込まれていく。続きが気になって一気に読んでしまいます。 面白かった。
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しぇーーーーー!!怖い。京都の禍々しい黒い家を舞台に、保険金詐欺・保険金殺人の闇を描き切った作品。主人公は保険会社に勤務する若槻。人の死を扱う仕事に疲弊していたある日、顧客の家で自死死体を発見してしまう。しかし若槻の直感が他殺だと告げる。警察は動かないとわかったので独自調査に乗り...
しぇーーーーー!!怖い。京都の禍々しい黒い家を舞台に、保険金詐欺・保険金殺人の闇を描き切った作品。主人公は保険会社に勤務する若槻。人の死を扱う仕事に疲弊していたある日、顧客の家で自死死体を発見してしまう。しかし若槻の直感が他殺だと告げる。警察は動かないとわかったので独自調査に乗り出す。真相は早い段階ですぐわかったものの、面白さの真骨頂はそこではない。保険会社の実態・サイコパス・心理学・虫、これでもかの情報量に私の脳が必死に回転。どれも興味深かった。4年ぶり3冊目の貴志祐介だが久しぶりのせいか新鮮に読めた。
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この物語は怖い・・・!本当に怖く、終盤になるにつれて、続きが気になり、ページをめくる指が止まらなくなります。 本でここまで怖いと思ったのははじめて!何が怖いかというと表現のしかたが怖い・・・。思わず想像してしまいさらに怖く・・・。 映画も上映されている作品ですが、個人的には本の...
この物語は怖い・・・!本当に怖く、終盤になるにつれて、続きが気になり、ページをめくる指が止まらなくなります。 本でここまで怖いと思ったのははじめて!何が怖いかというと表現のしかたが怖い・・・。思わず想像してしまいさらに怖く・・・。 映画も上映されている作品ですが、個人的には本の方が怖かった・・・(T_T) そんな1冊でした^^
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人間こわい。 最初は保険金について丁寧に説明がはいります。この説明がとっても大事で、状況によりさらに説明が加わります。 読み進めたら止まらなかったです。 残酷な描写があるので苦手な人は気をつけて。
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第4回日本ホラー小説大賞 大賞受賞作で映画化もされた、貴志祐介の代表作。 生命保険会社に勤める主人公の若槻慎二は、ある日、顧客である菰田重徳に呼び出される。なぜ自分が指名されたのか分からないまま重徳の自宅に赴くが、そこで重徳の子・和也の首吊り現場に遭遇する。驚きに身を固くする慎...
第4回日本ホラー小説大賞 大賞受賞作で映画化もされた、貴志祐介の代表作。 生命保険会社に勤める主人公の若槻慎二は、ある日、顧客である菰田重徳に呼び出される。なぜ自分が指名されたのか分からないまま重徳の自宅に赴くが、そこで重徳の子・和也の首吊り現場に遭遇する。驚きに身を固くする慎二。慎二の様子を観察するように覗き込む重徳。 時を待たずして、和也に掛けられた保険金が請求される。保険金を目的とした他殺の可能性があり、警察が判断を下すまで本社は支払い手続きを保留するが、その間、重徳は毎日のように支払いの催促に、慎二の勤める支社を訪れる。そんな中、慎二自身も真相を探るために独自に調査を始めるが――――。 保険金詐取のためにおぞましい行動を起こす"サイコパス"の恐怖を描く。序盤過ぎた辺りで予想が出来てしまう真相で、「ミステリー要素が弱いな」と思いながら読み進めていた。で、確かに予想通りの真相だったのだが・・・はい、ごめんなさい。この作品は「ミステリー小説」ではなく「ホラー小説」でしたね。 中盤過ぎた辺り、主人公が真相に気付いた後から描かれる"サイコパス"の恐怖が尋常でない。人知を超えた存在でもない、"ただの人"(いや、サイコパスだから"ただの人"ではないのだが)に追いつめられる恐怖をここまで描けるものなのか。ホラー小説家・貴志祐介の卓越した筆致が存分に味わえる。 貴志祐介が描く"サイコパス"と言えば、今では『悪の教典』の知名度が高いが、圧倒的な恐怖を味わえるのは間違いなく本作『黒い家』だろう。
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面白かったですね。 ぐいぐい読めますし、人間が一番怖い! 生命保険の仕事描写は面白いですし、菰田夫妻のこと、またクライマックスなどとてもスリリング。 京都在住経験がある僕は地形も想像できたので、その点もリアルに想像できて面白かったですね。 恵の言っていることに個人的には違和感...
面白かったですね。 ぐいぐい読めますし、人間が一番怖い! 生命保険の仕事描写は面白いですし、菰田夫妻のこと、またクライマックスなどとてもスリリング。 京都在住経験がある僕は地形も想像できたので、その点もリアルに想像できて面白かったですね。 恵の言っていることに個人的には違和感を感じはするけれど(かといって金石に共感できるわけでもないが)、彼女の性善説はどこか世界に希望を与えていて、それがあるからこその爽快感もある。
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とにかく怖いと思った。不気味さが文章でとても上手く表現されている。物語に引き込まれていきどんどん恐怖を感じる。とても面白い。
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ホラーだった 昆虫に例えた描写は想像したくなくてとばして読んだ 保険金絡みでこんなにホラーになるんだな 心理学からの視点もあって面白かった ホラーだけど
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