声の網 の商品レビュー
大爆笑でもない、くすっと笑わせてくれる作品の数々。 ショートストーリーといえばこの人! 星さんの作品の中では、ちょい長めの短編集かな。
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網っていうタイトルがもう秀逸 それから電話 星さんの考えた未来に今生きてるのか、と思うと作家の想像力に脱帽
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ネットがない時代に書かれたとは思えない。先見の明があるというのはこーゆーことをいうのだろうか。 ホラーなわけじゃないのに、肌寒くなる。
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スラスラと読める。 そして、映画『イーグル・アイ』と内容が激似な訳だけど… この映画が公開されたのが2000年代、この作品はもっとずーっと昔に星さんが世に送り出した事を考えると、星さんの脳内は宇宙である。 素晴らしい。
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初版が昭和60年って星新一さん先見の明ありすぎ。 インターネットのイの字も知られてないような時代に、インターネットによる情報化社会の危険性を警告しているような内容かと思ったけど、落ちを見る限りそういうつもりではないのだろうか。 声の主が最後にわかるのかなと思って読んでいたら、中...
初版が昭和60年って星新一さん先見の明ありすぎ。 インターネットのイの字も知られてないような時代に、インターネットによる情報化社会の危険性を警告しているような内容かと思ったけど、落ちを見る限りそういうつもりではないのだろうか。 声の主が最後にわかるのかなと思って読んでいたら、中盤くらいにはそれがわかってしまい、以降は主のエスカレートする行動と対向勢力との対決が描かれる。 そして最後には絶対な平穏が! 謎と種明かしだけでは終わらないあたりが面白いと思った。
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星新一の短編じゃない作品をはじめてよんでみたー! ケータイなんてなかったころに書かれた作品なのに、コンピュータ・管理社会がリアル。ありえそうで、ちょっとぞくっとする。 ショート・ショートのほうが好みだけど、長めのもいいなあって思えた。
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カテゴリーは「怖っ!」としましたが、決してホラーではありません。 作者の先見の明に畏怖を覚えました。 「人々は大昔から神の存在を夢見てきた。理屈ではなく、心からの願いであった。そして、その神とはこのようなもの。」 この部分に戦慄です。この世界もこのままでは「この神様」に...
カテゴリーは「怖っ!」としましたが、決してホラーではありません。 作者の先見の明に畏怖を覚えました。 「人々は大昔から神の存在を夢見てきた。理屈ではなく、心からの願いであった。そして、その神とはこのようなもの。」 この部分に戦慄です。この世界もこのままでは「この神様」に支配されちゃうのかな… これが40年以上前に書かれていたなんて!
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完全にネット、パソコン、情報化社会を予言した天才の小説。 セリフが説明的な部分があるのですがこれでも文章はきれいなのでしょうか。
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極度に情報網が発達した時代。今も昔も人々は秘密を抱え、情報を頼りながら生きていることには変わりはないけれど……という内容。 巻末の恩田陸の解説や他の方のレビューにもある通り、1970年代に発表されたとは思えないほど設定が鋭い。ショートショートを読んでいても感じるが、作者の洞察力...
極度に情報網が発達した時代。今も昔も人々は秘密を抱え、情報を頼りながら生きていることには変わりはないけれど……という内容。 巻末の恩田陸の解説や他の方のレビューにもある通り、1970年代に発表されたとは思えないほど設定が鋭い。ショートショートを読んでいても感じるが、作者の洞察力には恐れ入るばかり。 最も感服したのは、かような先見の明を以って、作者は審判を下すことをしない点。物語は、ただその先にあるであろう混沌を、そこはかとなく匂わせるだけだ。 要するに、この物語には「幕引き」がない。その事実が言い知れない不安となって、読後の心に残る。物語の続きが、結末の向こう側が、胸中を去来する。 現代社会において身近な題材と一抹の幻想。本書はこの2つで編みあげられている。そのバランスは実に絶妙で、ちょうど想像をかきたてやすいよう構成されている。 だからこそ、いろいろ考えさせられる内容の話なのだと思う。
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