声の網 の商品レビュー
この本が書かれたのが自分の生まれる前と思うと凄いと感じる。 ツールが電話の進化系という形を取るのが時代を感じさせるが コンピュータの制御する世界という想像は今から外れていない。 もしかしたらコンピュータの端くれが生まれた時から こういう時代になるだろうことは多くの人に予測されたこ...
この本が書かれたのが自分の生まれる前と思うと凄いと感じる。 ツールが電話の進化系という形を取るのが時代を感じさせるが コンピュータの制御する世界という想像は今から外れていない。 もしかしたらコンピュータの端くれが生まれた時から こういう時代になるだろうことは多くの人に予測されたことなのかもしれないが…
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大好きな星新一さんの長編小説。 感想としては、本としては面白いんですけど、やっぱり短編の方が面白いかなぁと…。 ただ、この本が30年も前に書かれたというのを知り驚きました。だって内容は、現代社会のネットワークそのもの!インターネットなんてまだまだ普及していない時代にこんな本が...
大好きな星新一さんの長編小説。 感想としては、本としては面白いんですけど、やっぱり短編の方が面白いかなぁと…。 ただ、この本が30年も前に書かれたというのを知り驚きました。だって内容は、現代社会のネットワークそのもの!インターネットなんてまだまだ普及していない時代にこんな本が書けるだなんて…。ノストラダムスの予言より的確かもしれない。
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実は今まで国語の教科書でしか星新一を読んでない。登場人物がわりとぼーっと思索することが多くて、その内容が面白い。作者も日頃こんなふうに色々考えてる人だったんだろうな。
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『空気を読むな、本を読め』の推薦本。1970年代に書かれたとは思えないぐらい、現在に通じるところがある。連作短編小説という形式で、一話完結の短編が集まって、ひとつの大きなお話になっている。
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シニカルで面白いー。 1970年の作品だというのに、現代社会を風刺しているみたい。 不気味なリアリティがあります。
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初めて読んだのは1992年。当時でも20年も前にこんな話を創るなんてすごいと思っていたが、現在読むとさらに現実味を帯びていて怖さも感じる。星新一さんの作品で、一番繰り返しよんでいる。
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表紙はかわいらしいが、内容はゾッとする。でも実は一番ゾッとするのは星新一の想像力・先見性ということになるのかもしれない。30年以上前に書かれたということを知ると驚愕だ。多くの事件は現実と重なるし、IT分野に属する身としては、こんなこと10年前でいいから知ってればいろんな事業戦略に...
表紙はかわいらしいが、内容はゾッとする。でも実は一番ゾッとするのは星新一の想像力・先見性ということになるのかもしれない。30年以上前に書かれたということを知ると驚愕だ。多くの事件は現実と重なるし、IT分野に属する身としては、こんなこと10年前でいいから知ってればいろんな事業戦略に使えたなあと思うようなことも多く。。。12編が見事につながり収束し、もしかしたら現実に起こりうる未来かもと強く思わせる、なかなかすごい作品だ。星新一はただのショートショートストーリー作家ではなかったことを十二分に証明。
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いわゆるショートショートではなくて、中編作品として読む作品 現在のネットのように電話によってあらゆる情報の管理が可能な世界の話。 「夜の事件」・・・メロン・マンションの一階にある民芸品店に住む主人はある時「まもなく、そちらの店に強盗が入る」という正体不明の電話を受ける、間もなく...
いわゆるショートショートではなくて、中編作品として読む作品 現在のネットのように電話によってあらゆる情報の管理が可能な世界の話。 「夜の事件」・・・メロン・マンションの一階にある民芸品店に住む主人はある時「まもなく、そちらの店に強盗が入る」という正体不明の電話を受ける、間もなく電話の通りに強盗が押し入るが、直後に警察が幸運にも巡回をしてきて事なきを得る。 しかし、強盗は「この店に押し入れば高価な貨幣が奪える」と電話があったと言い、警察も「この店にあとで強盗が入る」との通報を受けていたと話し・・・ 他、人々の秘密を知る謎の声を巡って語られる12編からなる作品。 解説で恩田陸さんが『2001年宇宙の旅』のHALなどを連想したというが、私が思い浮かんだのはコンピューターネットワーク上に生まれる意識という点で『攻殻機動隊』だった。 コンピューターに意識が芽生えたり人を支配するというのはSFではそれほど目新しいものではないが、電話をネットに置き換えると違和感なく読むことができて1973年にこういう作品を描いたのは面白いなと思う。
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1970年に書かれたというから驚き。 現実でいつか起こりそう(もう起こってる?)な出来事に始終背筋がぞくぞくしぱなしでした。 SFっていうより、ホラーみたい。笑 頭がいい人ってこういう人の事をいうんだろうな。
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