ポケットに名言を 改版 の商品レビュー
ひとつも心に響かなかったということはないのだけど、「名言」はやはり人それぞれ。筆者もあとがきで述べているように、自分にとっての名言がそのまま、ほかの人にとって名言になるかどうかはわからない。ポケットに入れるなら自分なりの名言集がいいな。
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映画や本から抜粋した寺山修二さんが思う名言を羅列した名言紹介集。“名言”とその出典が書かれたシンプルな作品です。 その時々の心持ちによって、自分の琴線に触れる言葉や文章は違います。沢山の“名言”を前に、いま自分がこんな言葉に傾くんだという発見もありました。 名言自体を楽しむとい...
映画や本から抜粋した寺山修二さんが思う名言を羅列した名言紹介集。“名言”とその出典が書かれたシンプルな作品です。 その時々の心持ちによって、自分の琴線に触れる言葉や文章は違います。沢山の“名言”を前に、いま自分がこんな言葉に傾くんだという発見もありました。 名言自体を楽しむというより、名言をきっかけに読みたい本が増えるというブックリスト的使い方が私にはベストな作品でした。 ============================== 人は仰いで鳥を見るとき その背景の空を見落とさないであろうか 三好達治『鳥鶏』 どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕にまかして下さい アンドレ・レニエ『半ばの真実』
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名言と呼べる言葉は人それぞれ違うし、 その時々でも変わってくると思う。 だからできるだけ多くの言葉をポケットに忍ばせて、 いざというときの武器として、薬として持っておきたいな。 そんなことを思いながら最近の自分にとっての名言を探しています。 この本はそんな人生の友になりえるよう...
名言と呼べる言葉は人それぞれ違うし、 その時々でも変わってくると思う。 だからできるだけ多くの言葉をポケットに忍ばせて、 いざというときの武器として、薬として持っておきたいな。 そんなことを思いながら最近の自分にとっての名言を探しています。 この本はそんな人生の友になりえるような言葉たちと、寺山修司の文章が合わさったユニークな名言集。 気軽に読んでいくそのなかに、“世界全部の重さと釣り合う”ような言葉との出会いがあるかも知れない。 安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしてるときは生のよろこびを書きつづる。 ──太宰治「晩年」 もし世界の終りが明日だとしても私は今日林檎の種をまくだろう。 ──ゲオルグ・ゲオルギウ 花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ ──井伏鱒二「厄除け詩集」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一言でいえば「名言集」だが、なるほど、確かに「異彩を放つ、真にユニークな書」だと思う。 様々なジャンルから引用される「名言」を読んで、 正直前後の文脈があってこその「名言」になるんじゃないかなぁと思った。 しかし、引用したあとがきを読んで、こんな軽いノリでいいのか、と考え直した。 年をとれば「良い言葉だな」と思う基準も変わるし、 時代変われば言葉も変わるし、 あんまり堅苦しく考えなくてもいいのかも。 受け取る側が、「名言だな」と思うならどんな言葉も「名言」になるし。 紹介されてる「名言」自体は、わかるのもあればわからないのもあるが、 (名言というには長すぎる引用もあるし) 自分にとっての名言が100も200もあっては大変なので、 さくっと「こんな言葉があるんだ」くらいの気持ちで読むのがいいと思う。 自分の心に響く「名言」があればめっけもん。
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名言集は好きですが、著者の琴線に触れた言葉で織りなされる、ある意味バイヤスのかかった選集であることを、この本で感じました。 一般的には万人共通の心を動かすような名言が紹介されているものですが、この本は、著者寺山修司の感性がそのままトレースされたようなことばが集められています。 ...
名言集は好きですが、著者の琴線に触れた言葉で織りなされる、ある意味バイヤスのかかった選集であることを、この本で感じました。 一般的には万人共通の心を動かすような名言が紹介されているものですが、この本は、著者寺山修司の感性がそのままトレースされたようなことばが集められています。 もともとそれほど著者の作品は好みではないせいか、選び抜かれた言葉もピンとこないものばかり。 あまり共感できる言葉はありません。 ただ著者にとっては、忘れないようにしたためておくほど、その一つ一つが心を動かされた言葉なのだと考えると、同じ文章を読んでも、人によって読み取り方や受け取り方はそれぞれなのだと、改めて感じます。 堂々とした格言集とは全く違う、単純に、好きなフレーズをメモしたようなささやかな体裁で、友達のノートブックをのぞいたような気持ちになります。 心動かす場所は違っても、奇天烈な寺山作品世界を支える、著者の繊細で独特な感性が散りばめられている、小宇宙。 ファンの方は満喫できることでしょう。
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各所から集められた名言も然ることながら、 「私のノート」等、寺山氏本人の言葉もそれらに負けず劣らずキラリと光っていました。 太宰治の「晩年/葉」は、ローなテンションに唐突な思考、 語感や間などのバランスがたまらなく可笑しくて、 こちらで紹介されている冒頭部分もラストの下りも大好...
各所から集められた名言も然ることながら、 「私のノート」等、寺山氏本人の言葉もそれらに負けず劣らずキラリと光っていました。 太宰治の「晩年/葉」は、ローなテンションに唐突な思考、 語感や間などのバランスがたまらなく可笑しくて、 こちらで紹介されている冒頭部分もラストの下りも大好きなのですけれど、 久々に読み返してみてやっぱり面白いなと再確認。 パラパラと、合間本に最適でした。
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人間は、人間となるためにーー言葉を発明せねばならなかったのでは決してない。人間は、すでに人間であったがゆえに、言葉を贈り物として与えられたのである。ーーーヴィルヘルム・フォン・フムボルト
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スピードワゴンの小沢さんが、この本は面白いから2.30冊持ってるとこの前アメトーークの読書芸人で言ってから、試しに買ってみたけど、 全然面白くねぇじゃん。 名言をただ羅列するじゃなくて、前後関係もある程度説明してくれよ! と想像力のない人間は考えてしまうわけです。 いや、...
スピードワゴンの小沢さんが、この本は面白いから2.30冊持ってるとこの前アメトーークの読書芸人で言ってから、試しに買ってみたけど、 全然面白くねぇじゃん。 名言をただ羅列するじゃなくて、前後関係もある程度説明してくれよ! と想像力のない人間は考えてしまうわけです。 いや、ちゃんとその本読みます。 すいません。
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印象的な名言をメモ。 どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕に任せてください。 アンドレ・レニエ 一杯の茶のためには世界など滅んでもいい。 フョードル・ドストエフスキー 泣くことも一種の快楽である ミシェル・ド・モンテーニュ 崇高なものが現代では無力で、 滑稽な...
印象的な名言をメモ。 どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕に任せてください。 アンドレ・レニエ 一杯の茶のためには世界など滅んでもいい。 フョードル・ドストエフスキー 泣くことも一種の快楽である ミシェル・ド・モンテーニュ 崇高なものが現代では無力で、 滑稽なものにだけ野蛮な力がある。 三島由紀夫 天才とは九十九パーセントの発汗であり、残りの一パーセントが霊感である。 トーマス・エジソン 英雄のいない時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸だ ベルトルト・ブレヒト 希望と恐れは切り離せない。 希望のない恐れもなければ、恐れのない希望もない。 ラ・ロシュフーコー 臆病は残酷性の母である。 ミシェル・ド・モンテーニュ 人間はだれでも狂人だが、人の運命というものは、この狂人と宇宙とを結びつけようとする努力の生活でなかったら何の価値があろう? ねえ君、勇気というやつは、生き物なんだ。 一つの組織体なんだ。 だから鉄砲の手入れをするのと同じ理由で、勇気も手入れをしなくてはならないんだ。 アンドレ・マルロー 勤勉は馬鹿の埋め合わせにはならない。勤勉な馬鹿ほど、はた迷惑なものはない。 ホルスト・ガイヤー 精神を凌駕することのできるのは習慣という怪物だけなのだ。 三島由紀夫
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アメトーークの読書芸人でスピードワゴンの小沢さんがお勧めしていた一冊です。 もとから詩集や短文は苦手なので、初めから順に真面目に読んでいたら少し億劫になってしまいました。心に残る文章もありました。でも、どうせなら前後に物語があった方がグッとくるかと思います。 適当に開いたペ...
アメトーークの読書芸人でスピードワゴンの小沢さんがお勧めしていた一冊です。 もとから詩集や短文は苦手なので、初めから順に真面目に読んでいたら少し億劫になってしまいました。心に残る文章もありました。でも、どうせなら前後に物語があった方がグッとくるかと思います。 適当に開いたページから響く文言が飛び込んでくるので、ふとした時にパラパラとめくると面白いかもしれません。
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