ポケットに名言を 改版 の商品レビュー
名言とそれにまつわる短い随筆が面白かった。 その他の章は文字通り名言が並べられている。 人によって読んだ時の感動は異なるだろう…僕はこれらの言葉の原典にあたりたいと思いつつも、そこまでの気力はないなぁなどと考えながら読んでいた
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何時ぞやのアメトーークの読書芸人で紹介されてて、読んでみました。 一度全部読んで、後はその日の気分で自分に合ったページを読み返すと深まるし、ぐっと来ます。素敵な1冊に出会えました。
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僕は、いわゆる名言集が嫌いである。何かから切り取ったそれには十分な魅力がない、とかなんとか能書きを垂れて名言集を否定してきた。 本書に再会した。高校生の頃に、この本を読んで気取って名言を吐いていたような気がしてきた。本当に吐いていたか憧れだけだったか定かでないが、僕の名言童...
僕は、いわゆる名言集が嫌いである。何かから切り取ったそれには十分な魅力がない、とかなんとか能書きを垂れて名言集を否定してきた。 本書に再会した。高校生の頃に、この本を読んで気取って名言を吐いていたような気がしてきた。本当に吐いていたか憧れだけだったか定かでないが、僕の名言童貞はこの本に奪われたのだ。 その後に出逢うどんな名言集も、その刺激を超えることはなかった。初めての相手が忘れられない、わけではなくて、この本のことも忘れて、いつしか名言嫌いが完成していたわけだ。 本書は、名言集にありがちなくどい解説がほとんどない。次々に繰り出される鋭いチョイス。各章の冒頭にある解説というか解題が、また効いている。 何十年ぶりかに再開した初めての相手は、何も変わらず待っていてくれた。 今なら僕も、当時より相手の良さを引き出してあげられるかもしれない。おごりや気取りももちろんあるが、まあ、いいじゃない。
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自分の語彙の引き出しに出来たら、座右の銘を探せたらなぁと探したのがきっかけ。 他の名言や歌の歌詞に自身との共通のセンスを探すようになり少し世界が色鮮やかになりました。
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『名言のない時代は不幸であるが、名言が必要な時代はもっと不幸である。』 自分のを入れてくるあたり清々しいし、名言の名手でもある。
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花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ 私はこれが一番好きだなぁ。 これだけ名言と言われる言葉が並ぶと演劇みたいで一気に読むのがちょっと勿体無かった。 大きくなったらまた読んでみようと思う。 その時には知っている言葉が増えていると良いと思う。
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悪に美が潜むとするならば、この本はことばの美術館だった。 心を震わす名言が、本の中で展示されている。寺山修司らしいことばのチョイス。演劇、戯曲、詩、賭博、青春、空虚、美徳
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他の人の言葉を集めて自分の作品にしてしまえるのは、寺山の世界が確立されているからだし、演劇的な表現方法だと思った。 自分も名言集作りたくなる。
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埼玉に曼珠沙華を見に行った帰りに、電車で読むために買いました。テラヤマの覚え書きといっしょに、さまざまテーマ分けされた形で名言が載ってます。おもしろいです。こと恋愛に関しては、げ、下品だ…と引いちゃうところもありましたが。「青春は不潔なものである」という名言がいちばん気に入ったの...
埼玉に曼珠沙華を見に行った帰りに、電車で読むために買いました。テラヤマの覚え書きといっしょに、さまざまテーマ分けされた形で名言が載ってます。おもしろいです。こと恋愛に関しては、げ、下品だ…と引いちゃうところもありましたが。「青春は不潔なものである」という名言がいちばん気に入ったのか覚えています。
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【本の内容】 世に名言、格言集の類は数多いけれど、本書ほど型破りな名言集は珍しいのではないか。 歌謡曲あり、懐かしい映画のセリフあり、かと思うと、サルトル、サン=テグジュペリ、マルクス…。 しかつめらしく覚えたり、読むのではなく、Tシャツでも着るようにもっと気軽に名言を自分の...
【本の内容】 世に名言、格言集の類は数多いけれど、本書ほど型破りな名言集は珍しいのではないか。 歌謡曲あり、懐かしい映画のセリフあり、かと思うと、サルトル、サン=テグジュペリ、マルクス…。 しかつめらしく覚えたり、読むのではなく、Tシャツでも着るようにもっと気軽に名言を自分のものにしよう! 思い出にすぎない言葉が、ときには世界全部の重さと釣り合うことがあるのだから。 異彩を放つ、真にユニークな書。 [ 目次 ] 1 言葉を友人に持とう 2 暗闇の宝さがし 3 好きな詩の一節 4 名言 5 無名言 6 時速一〇〇キロでしゃべりまくろう [ POP ] ボクサーを夢見ていた少年は長じて、「言葉で人を殴り倒すことを考えるべきだ」と詩を書くようになる。 演劇、映画、評論など様々な分野で多くの人をノックアウトしながら、こうも思う。 「同時に言葉は薬でなければならない」。 本書は、言葉は「終生の友」という著者が、難解な古典から映画、歌謡曲まで、様々なジャンルの作品中に発見した名言の数々を集めた。 幸福とは幸福をさがすことである ルナアル この一節を、青森高校の便所の落書きで知り、こう感嘆する。 「人と言葉とのあいだにも、ふしぎな出会いがあるものだなあ」 ドストエフスキーやマルクス、太宰治が人生の真理を語ったかと思うと、映画「勝手にしやがれ」のジャン・ポール・ベルモンドは警官に撃たれ、「全く最低に汚ねえ……」とつぶやいて死ぬ。 丹念に集められた言葉が津波のように襲い、心を揺さぶっていく。 著者はブレヒトの『英雄論』をなぞり、不幸な時代こそ名言を必要とする、とつづる。 死から30年近くがたつ今も、本書が愛されている理由なのだろうか。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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