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ポケットに名言を 改版 の商品レビュー

3.5

166件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2021/08/15

ボクサーになりたいと思っていたが、詩人になった。そして、言葉で人を殴り倒すことを考えるべきだと思った。この本にある最初のこの言葉に、何よりもパワーを感じる。印象的な言葉はいくつかあるが、名言として切り取って紹介するのではなく、文脈に知った上で名言を知れば、感じ方はまた違うのかもし...

ボクサーになりたいと思っていたが、詩人になった。そして、言葉で人を殴り倒すことを考えるべきだと思った。この本にある最初のこの言葉に、何よりもパワーを感じる。印象的な言葉はいくつかあるが、名言として切り取って紹介するのではなく、文脈に知った上で名言を知れば、感じ方はまた違うのかもしれない。気になった名言をひとつ、「退屈-この怪物を押し潰す、ただそれだけのために、人はピストルを己の脳漿にぶちこむことすらある。」(原口統三「二十歳のエチュード」)

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2021/08/12

SNS上に「上手いこと言った」みたいな言葉があふれている時代だけど、このような文人が集めた名言集はずっといい。自己啓発ではないから、暗い、悲壮感のある言葉もあったけど。前後の文脈が気になる、真意が理解できないものも。 それと、やっぱりピンクの縦縞のカバーが可愛い。

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2021/07/18

 特段大ファンという訳でもないが、いくつか好きな彼の言葉があり、『あゝ、荒野』が好きであり、また何よりその薄さが決め手となってふらっと購入。厚きにつけ薄きにつけ、他の文庫本と厚みが違うと、なんだか特別感があって好きだ。  内容としては、もう何年か経って読み返すと含蓄を感じとれるよ...

 特段大ファンという訳でもないが、いくつか好きな彼の言葉があり、『あゝ、荒野』が好きであり、また何よりその薄さが決め手となってふらっと購入。厚きにつけ薄きにつけ、他の文庫本と厚みが違うと、なんだか特別感があって好きだ。  内容としては、もう何年か経って読み返すと含蓄を感じとれるようになるのかもなぁ、という気がした。しかしその一方、やはり名言というものはそのコンテクストまで含めなければ、その本当の価値を理解することはできず、こうして切り取られたものを漫然と読むだけでは意味がないのかな、とも思った。気になった言葉から別の作品へ飛び移る入口くらいにはなるのかな。  とは言うものの、幾つか読んだ寺山修司の作品の中で、好きだった台詞がリストアップされてたりするという一点でもそれなりの買い物をした気にはなった。

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2021/07/17

「もっとも大きな快楽は、他人を楽しませることである」 「女性というものは愛されるためにあるのであって、理解されるためにあるのではない」 「安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしてるときは生のよろこびを書きつづる」

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2021/04/05

寺山修司選の名言集。わたしも心のポケットに名言を入れて持ち歩きたいなあと思った。寺山修司にとっての名言はわたしには少し難しくて、名言だと思えないものも多かった。でもそれこそが、ことばとしての面白さなんだと思う。ことばは手段であって、それ自体に意味はないんだよね。同じ「愛してる」で...

寺山修司選の名言集。わたしも心のポケットに名言を入れて持ち歩きたいなあと思った。寺山修司にとっての名言はわたしには少し難しくて、名言だと思えないものも多かった。でもそれこそが、ことばとしての面白さなんだと思う。ことばは手段であって、それ自体に意味はないんだよね。同じ「愛してる」でも、使われる状況や背 景によって、不治の病をなおす薬にも鋭いナイフにもなり得るから。 ことばは受け取り方次第だし、昔好きだったことばでも自分の取り巻く環境が変われば受け入れられなくなったりもする。それでいいし、それくらいでいいんだと思う。むしろ自分が昔と比べて変化していることに喜んだほうがいい。「現状維持は衰退」と言うし。でもわたしは「現状維持だって才能、すばらしい」といつも思ってる。この世のすべては何だっていい。これは諦めじゃなくて受容、愛です。

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2021/01/16

どこへ行くにもポケットに名言を 言葉を友人に 変質する時代と言葉の価値の中にも、きっと不変の力があるね

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2020/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まずは寺山修司に初めて挑むのがこの歳になってからとは、つくづく他愛もない歩みを来たもんだ。全くの初見ですが、書を捨てよ、町へ出ようとか薄っぺらい印象から快活な豪傑かと思いきや、文学人たる所以か蒐集さらたものはどこか後ろ向きでデカダン的ですわ。そこが当たり一辺倒に未来は明るい、希望を持て、前へ進めと鼓舞する社会的な居心地の悪さから救済してくれる助け舟的な、逆に安心する心持ち。 各テーマ毎に区切って全くの私的な名言を披露してくれていて、わたくしではどこが琴線に触れているのかも想像が及ばないものも多々ありますが、幾つかは自分の今までの人生観から寄り添えるようなものもあったとな。にしても、太宰治の魅惑的な言葉選びは本当に中毒性がありますね、三島由紀夫の身を切る、鋭利で獰猛な荒々しさも好きですが。また、各々作品を手に取りたくなるような、いざなわれてますな。 備忘録も兼ねて、気になった名言を列挙するす。 ”どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕にまかして下さい”アンドレ・レニエ「半ば真実」 ”他人からもらった快楽というものは、約束しただけのものをけっして支払ったことがないのに反し、行動することの快楽は、必ず約束したものより以上のものを支払う”アラン「幸福論」 ”…愛することと享楽することとは、ぜんぜん別なことだ。それが証拠に、毎月のように、ひとは享楽することなく愛したり、またもっとしばしば、愛することなく享楽したりしているではないか。”マルキ・ド・サド「新ジュスティーヌ抄」 ”性格を持たないとき、人はたしかに方法を身につけなければならない。”アルベール・カミュ「手帖」 ”わたしは、お前のいうことに反対だ。だが、お前がをれを言う権利を、わたしは、命をかけて守る。”ヴァルテール ”勤勉な馬鹿ほどはた迷惑なものはない”ホルスト・ガイヤー「人生論」 ”精神を凌駕することができるのは習慣という怪物だけなのだ”三島由紀夫「美徳のよろめき」

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2020/09/26

20200926 有名な本。はじめて読んでみたがあまり残らない。歳をとり過ぎたかも。時代に合わせて変わってしまう事も有るという事か。他の本も読んでキチンと理解したいと思う。

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2020/09/25

普段あまり詩集など読まないからか理解するのが難しい言葉が多かった ただいくつか良いと思える名言があった 著者が言うようにtシャツを着るように〜という感覚で読みわからないもの、響かないものはスルーして一つでも良い出会いがあれば、それで良いかなと思い読んでいたので満足 知識をつけ...

普段あまり詩集など読まないからか理解するのが難しい言葉が多かった ただいくつか良いと思える名言があった 著者が言うようにtシャツを着るように〜という感覚で読みわからないもの、響かないものはスルーして一つでも良い出会いがあれば、それで良いかなと思い読んでいたので満足 知識をつけてから再読したら良いと思えるものが増えるかもしれないので再挑戦したい

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2020/07/09

映画などストーリーのなかの台詞をこんなに注目してみたことはなかったな。よく考えたら自分が作るときは一個のセリフに核心を込めたりするのに。

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