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漢方小説 の商品レビュー

3.7

92件のお客様レビュー

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2016/03/21

ストレスで体調を崩した主人公みのりは、どの病院に掛かっても「異常なし」と診断される。 最後に掛かった5人目の医者は、東洋医学の漢方医だった。 著者の最初の小説とのこと。 私にとっては3冊目ですが、この方の文章がとっても好きです。 みのりを含め、登場人物に心を病んだ人が何人かいて...

ストレスで体調を崩した主人公みのりは、どの病院に掛かっても「異常なし」と診断される。 最後に掛かった5人目の医者は、東洋医学の漢方医だった。 著者の最初の小説とのこと。 私にとっては3冊目ですが、この方の文章がとっても好きです。 みのりを含め、登場人物に心を病んだ人が何人かいて、かなり重めの話ではあるのに、クスッと笑えるポイントがあったり、うんうんと納得させられるフレーズがあったり、とても読みやすいし入り込めます。 薬でポンッと治すのは簡単だし確かだけど、じっくり身体と向き合って、根底を変えていく漢方の考え方に惹かれました。 自分の身体に今は不安はないけれど、何かあった時には、そのことを思い出すかもしれないなと思いました。

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2015/07/21

原因不明(とは言うけれど、複合的なあれやこれが重なって)の体調不良で、いろいろな病院を訪ねたけれど、芳しい結果が得られず、東洋医学のイケメン先生のいる病院へ。 複合的なあれやこれやがあるから、ピンポイントで効いてはいないのかもしれないが、さまざまなアプローチをしてくれる漢方を処方...

原因不明(とは言うけれど、複合的なあれやこれが重なって)の体調不良で、いろいろな病院を訪ねたけれど、芳しい結果が得られず、東洋医学のイケメン先生のいる病院へ。 複合的なあれやこれやがあるから、ピンポイントで効いてはいないのかもしれないが、さまざまなアプローチをしてくれる漢方を処方され、時間とともに徐々に効いているような… 強く早急に効かずとも、本人の意思とともにゆっくりとというのは、意外にいいのかもしれません。

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2015/02/21

体調を崩したものの、どの医者にも「異常なし」と言われ、最後に頼ったのが漢方医。処方された漢方薬は確実に効き、さらに医師は若くて笑顔が素敵。俄然漢方に興味が湧く主人公。ストレスに晒されながら生きる主人公と友人たちと漢方の物語。 私もこのところ西洋薬より漢方薬に頼ることが多くなり、...

体調を崩したものの、どの医者にも「異常なし」と言われ、最後に頼ったのが漢方医。処方された漢方薬は確実に効き、さらに医師は若くて笑顔が素敵。俄然漢方に興味が湧く主人公。ストレスに晒されながら生きる主人公と友人たちと漢方の物語。 私もこのところ西洋薬より漢方薬に頼ることが多くなり、薬名と効能をメモしたりする程度の興味はあったので、この小説の漢方豆知識はなかなか勉強になった。 病気も自分の体の一部。こちらが上がればあちらが下がり、均衡を保つのは難しいけれど、調子が悪いからと無闇に悲しむことはない。悪い所を直接攻撃して排除しようとする西洋医学と違って、東洋医学は全体を見て上手にバランスが取れるよう調整していく。人間関係だって、東洋医学風にやっていけばストレスが少ないのだろう。 何より文章が面白い。救急車で病院に運び込まれる冒頭の描写からいきなり引き込まれてほぼ一気読み。話が楽しい友人のブログを読んでいるようなディテールの細かさとユーモア。著者と主人公の職業が同じなので、ある程度は実体験を元にしているのではないかと想像。

Posted byブクログ

2014/12/27

私自身何年も毎日胃の調子が悪く何度検査を受けてもはっきりとした原因がわからないままです。 ストレスが原因ではと色々な先生に言われ、その度に何か納得できずそのうち病院に行くのを止めてしまいました。 ストレスなんかで体調を崩してしまうなんて認めたく無い気持ちもあったのかもしれません。...

私自身何年も毎日胃の調子が悪く何度検査を受けてもはっきりとした原因がわからないままです。 ストレスが原因ではと色々な先生に言われ、その度に何か納得できずそのうち病院に行くのを止めてしまいました。 ストレスなんかで体調を崩してしまうなんて認めたく無い気持ちもあったのかもしれません。 しばらく自分の体をおざなりにしてきたけれどまた病院に行ってきちんと向き合あおうと決心ができました。 自分の気持ちを代弁してもらえたようで気分が少し楽になれた気がします。

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2014/11/08

30代前半の独身女性の主人公が、元カレの結婚をきっかけに、原因不明の震えや体調不良になり、病院を転々としますが、西洋医学上では、何も異常がなく、精神的なものじゃないかと言われてしまいます。そこで、昔通ったことのある漢方診療所へ行き、東洋医学の視点から診察を受け、漢方薬を処方されま...

30代前半の独身女性の主人公が、元カレの結婚をきっかけに、原因不明の震えや体調不良になり、病院を転々としますが、西洋医学上では、何も異常がなく、精神的なものじゃないかと言われてしまいます。そこで、昔通ったことのある漢方診療所へ行き、東洋医学の視点から診察を受け、漢方薬を処方されます。彼女がだんだんとよくなっていく様子と共に、主治医とのやりとりや、彼女の周りの人達の悩み、日常を描いた物語です。 主人公が、病名を医師に尋ねた時、東洋医学の先生は、ない、と答えました。西洋医学では何かしら病名をつけるのに対し、「あなただけの病気」と表現していて、自然とその言葉は安心感を与えるものとなります。 陰陽五行説や、五臓六腑、気血水、など普段聞くことが少ない用語が出てきますが、とてもわかりやすく解説してあります。 私達日本人は、東洋人であると同時に西洋からの文化も日常に入っています。西洋医学からの視点の病気の実態、病院の実態の本は、沢山ありますが、漢方、東洋医学からの視点はとても新しく感じました。 私も、西洋医学の病院でたまたま漢方に詳しい先生に診ていただき、何個か漢方薬を服用しています。それまでは漢方とか東洋医学って怪しいというか、実際の自分の生活の中でなかったものなので、どうなのかなあと疑問を感じていた部分も多くあったのですが、この本を読んで、漢方、東洋医学の考え方についてはもちろん、漢方薬の元の成分について詳しく知りたくなりました。この本を読んでから病院に行くと、今までよくわからなかった詳しい説明にも興味が持て、理解できるようになりました。 この主人公の女性の年代ではありませんが、西洋医学だけでは根治できない方、また東洋医学に少しでも興味のある方に、とてもオススメの本です。

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2014/08/24

西洋医学で治らない原因不明の病を東洋医学によって直していく話。東洋医学に関心が出る。 作者の描写が非常に面白く、特徴的。他の作品も読みたいと思った。

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2013/10/23

重過ぎず軽過ぎずサクサク読めた本。 この作者さんの作品中では(自分の中では) こちらが一番面白いと思う。

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2013/07/21

おもしろいです。 原因不明の不調に襲われた主人公が、漢方医にかかって治療を受ける。という筋書きは知っていたのですが、漢方と主人公だけに焦点を当てた内容かと思いきや、家族や友人の絡みなども満載で、こまごまとしたところまでよく書かれていて面白かったです。 薄い本だと思いましたが、こ...

おもしろいです。 原因不明の不調に襲われた主人公が、漢方医にかかって治療を受ける。という筋書きは知っていたのですが、漢方と主人公だけに焦点を当てた内容かと思いきや、家族や友人の絡みなども満載で、こまごまとしたところまでよく書かれていて面白かったです。 薄い本だと思いましたが、この薄さがかえっていいのかな。 楽しくサクサク読めて、ちょっとだけ漢方や東洋医学のことも学べて、読み終えたあとにもじんわり余韻が残っていい感じの読後感がありました。

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2013/02/05

さらさら読める。前に体調不良でたまたま行った病院が漢方薬メインの先生でこんなんじゃすぐ治らないわ!と西洋医学の様な即効性を期待してイライラしたことあったけど、東洋医学ってこんな感じなのか、と漢方薬にも興味を持てた。

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2012/08/15

本屋さんのPOPを見て買った。 心と身体が疲れている方に。 三十代前半の女性が、元カレが結婚するという話を聞いて、身体に異常を感じることから始まる。 西洋医学だと検査をして異常が無ければ、心療内科に行って、病名が決まる。 しかし、何も治らない状態が続き、病院を転々とする。...

本屋さんのPOPを見て買った。 心と身体が疲れている方に。 三十代前半の女性が、元カレが結婚するという話を聞いて、身体に異常を感じることから始まる。 西洋医学だと検査をして異常が無ければ、心療内科に行って、病名が決まる。 しかし、何も治らない状態が続き、病院を転々とする。 東洋医学にハマっている先生に出会い、自分だけの病気と向き合い、本治に至るまでに繰り広げられる周囲の人たちとの非日常的と感じる生活を綴ったもの。 あまり感情移入もできず、文章も特に魅力を感じず、展開も特に引き込まれない。 しかし、巻末の解説を読んで感動。 こういう風に読んで感じるのかと恥ずかしくなった。 これで、本屋さんのPOPにも納得。

Posted byブクログ