1,800円以上の注文で送料無料

漢方小説 の商品レビュー

3.7

92件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    39

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2020/07/17

さらりと読めた。自分もなんとなく調子が悪い、という時が多々あるので、なるほど中医学か、と思った。興味深い。

Posted byブクログ

2020/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

31歳のみのりが、胃の不調から病院を転々とまわり、ようやくたどり着いたのは漢方医。 漢方に対してほとんど無知の私にとって、みのりの体験は目から鱗のことばかり。 西洋医学では「この病気には、この薬」となるのが、東洋医学では「病気にかかっているあなたはこういう人だから、この薬」という具合に、患者の体質等に合わせて薬や治療法を考えるらしい。 個人レベルで病を根本から治していく、という東洋医学のスタンスに感心した。 体は年齢や環境等によって常に変化し続けている。 患者自身が体に起こる変化や病を恐れずに、丸ごと受け止めることが大事なのだとつくづく思った。 そういえば私もたまに鳩尾が鷲掴みされるみたいにきゅーっ痛くなるのだけれど…これってみのりの症状と似てる? 私も漢方医に処方された漢方を飲むべきなのだろうか?

Posted byブクログ

2019/12/15

31歳女性の主人公が、UNIQLOのパンツがはみ出したお尻を玄関に向け倒れ、救急車で運ばれるという衝撃のシーンから始まる本作。 自分の病気は何?原因をはっきりさせて欲しい!と願うみのりさんが、病名ではなく自分の体と向き合っていくまでの過程が、読んでる私にも新たな健康観を発見させて...

31歳女性の主人公が、UNIQLOのパンツがはみ出したお尻を玄関に向け倒れ、救急車で運ばれるという衝撃のシーンから始まる本作。 自分の病気は何?原因をはっきりさせて欲しい!と願うみのりさんが、病名ではなく自分の体と向き合っていくまでの過程が、読んでる私にも新たな健康観を発見させてくれた。 病気と対峙するのではなく、その病気の真ん中にドンと座って内側から己を見るという視点は、健康ではない自分も自分なのだ、と受け入れている気がする。

Posted byブクログ

2019/10/02

出てくる人達の感性がすっごい好きなお話やった。 あんまり東洋医学にお世話になったことないが、素敵な考え方なんだなぁっと思った。いつか漢方のお世話になる時が来ても安心して気をいただけそう…!!その時は私も漢方に使われてるものを調べてみようと意気込んでいる。

Posted byブクログ

2019/04/22

面白かったです。 漢方ってほとんど飲んだことがないですし、東洋医学も親しくないですが、漢方の世界にわかりやすく触れることが出来ました。 「標治」「本治」という考え方が良かったです。とりあえず障害となっている症状を治すのが標治、根本的に悪いところを治すのが本治。 よく体調を崩すので...

面白かったです。 漢方ってほとんど飲んだことがないですし、東洋医学も親しくないですが、漢方の世界にわかりやすく触れることが出来ました。 「標治」「本治」という考え方が良かったです。とりあえず障害となっている症状を治すのが標治、根本的に悪いところを治すのが本治。 よく体調を崩すので、本治したい…とすっかり漢方に興味がわきました。 漢方医にかかる主人公と、とりまく友人たちのお話も面白かったです。 わたしも自分のテーマ、探そう。今さらでも。 「どんな深さも、変化も、恐れず受けとめられる自分になれたらと思う。」という主人公の思いも良かったです。

Posted byブクログ

2018/10/09

三十一歳の映画脚本家のみのりが、原因不明のふるえや食事も満足に摂れないような胃のドキドキを漢方でゆっくりと治していくのが、落ち着いた安心感のある雰囲気で語られていてゆったりとした気分になった。主治医や心療内科に通うサッちゃんをはじめとした友人たち等との特別じゃない身近な空気が心地...

三十一歳の映画脚本家のみのりが、原因不明のふるえや食事も満足に摂れないような胃のドキドキを漢方でゆっくりと治していくのが、落ち着いた安心感のある雰囲気で語られていてゆったりとした気分になった。主治医や心療内科に通うサッちゃんをはじめとした友人たち等との特別じゃない身近な空気が心地好かった。

Posted byブクログ

2018/07/07

さらりと読めてよかった。登場人物たちのような友人関係というのは自分には経験がないし、むしろ苦手なんだけど、描写が丁寧で分かりやすかったので、抵抗感なく情景に入り込むことができた。現代人の悩みや行動をある一面、うまく切り取ったなと思う。

Posted byブクログ

2017/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漢方でじっくり自分を見つめながら治すことも必要だなぁと思った。大きな事件は起きないけど、たんたんとストーリーが進んでいく感じでさくさくと読めた。

Posted byブクログ

2017/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

元カレの結婚報告依頼、具合が悪くなったみのり31歳。 病院を何件もはしごしても納得のいく答えをもらえず 行き着いたのは、漢方。 漢方の病院の先生に傾いた気持ち、 処方された漢方を飲んでいくうちに 少しずつ改善される体調。 飲み仲間たちとの馴れ合い。 東洋医学、漢方。 ロデオ症状がちょっと想像つかなかったけど 色々と、こじらせているね。 人間って、なんだかめんどくさい。 そんなときこそ、漢方の力、なのかな。

Posted byブクログ

2016/05/07

すばる文学賞受賞作。 原因不明の体調不良となったみのりは、どの病院に掛かっても「異常なし」と診断される。 最後に掛かった5人目の医者は、東洋医学の漢方医だった。 悪戦苦闘する女性をそこはかとないユーモアで描き、さりげなくとても良い作品。 ちゃんと患者に向き合ってくれる医者はいい。...

すばる文学賞受賞作。 原因不明の体調不良となったみのりは、どの病院に掛かっても「異常なし」と診断される。 最後に掛かった5人目の医者は、東洋医学の漢方医だった。 悪戦苦闘する女性をそこはかとないユーモアで描き、さりげなくとても良い作品。 ちゃんと患者に向き合ってくれる医者はいい。 (図書館)

Posted byブクログ