菊と刀 の商品レビュー
1940年代の日本(…
1940年代の日本(人)を文化人類学的考察から正確に伝えている。一部誤記ではないかと思われる部分もあるが、来日したこともないのに、その調査たるや驚くばかりである。義理と人情、子供の教育等についての記述はおもしろい。
文庫OFF
30年以上積読していたものをやっと読み終わる。本にバーコードが無くタイトルで検索。訳者が同一なのでこちらに記録。作者が日本に一度も来日せずに書き上げたことが一番記憶に残った。今読むと、そんなことはないと思うところもあるが、祖父母、親の世代にはそういうところがあったな、田舎はあるな...
30年以上積読していたものをやっと読み終わる。本にバーコードが無くタイトルで検索。訳者が同一なのでこちらに記録。作者が日本に一度も来日せずに書き上げたことが一番記憶に残った。今読むと、そんなことはないと思うところもあるが、祖父母、親の世代にはそういうところがあったな、田舎はあるな。私にも残ってるわと思うことがあり、人類学者なのに一度も来日せずにこれだけかけたことが作者の能力、アメリカの情報網に驚かされる。30年経ってやっと文字だけ読み切った。また機会があれば2周目読みたい。他の日本人論を読んでからにしたいけど、来世かな。
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戦時中にアメリカの文化人類学者の著者が日本文化を分析した本。アメリカにとって気心の知れない敵の日本人の行動と思想の習慣を考慮の中に置く必要に迫られた、と文頭から驚いてしまった。そして日本で直接調査していないのに、考察があまりにも細かくて又驚きだった。 手にしたときは読みにくいかと...
戦時中にアメリカの文化人類学者の著者が日本文化を分析した本。アメリカにとって気心の知れない敵の日本人の行動と思想の習慣を考慮の中に置く必要に迫られた、と文頭から驚いてしまった。そして日本で直接調査していないのに、考察があまりにも細かくて又驚きだった。 手にしたときは読みにくいかと思ったけど、描写が生きていて歴史をなぞりながら見た日本人も深い洞察だった。 日本人の短所部分は苦笑いだったが、意外にも面白かった。
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超有名な一冊だから内容も多くの人が知っていると思う。私も概要は知っていて、改めて今回初めて読んだが、ルース・ベネディクトさんが来日せずにここまで詳細に分析し解説できるのかと衝撃を受けた。確かに、「そうか?」と思うツッコミどころや現代とは違うためか生じる違和感はあるが、文献に忠実に...
超有名な一冊だから内容も多くの人が知っていると思う。私も概要は知っていて、改めて今回初めて読んだが、ルース・ベネディクトさんが来日せずにここまで詳細に分析し解説できるのかと衝撃を受けた。確かに、「そうか?」と思うツッコミどころや現代とは違うためか生じる違和感はあるが、文献に忠実に、また在米日本人の話を深掘りし、考え練られた研究だと思う。 今のアメリカ人が日本人のことをこのように認識してるとは思わないが、アメリカ文化と比較して、この様に違うのかと理解しやすいためぜひ読んでほしいと思った。日本人としても米人のことを理解しやすくなる本で、互いの交流のためにもぜひ読んでほしい。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1918255750364971165?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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日本に来ていないのにここまで真に迫った分析をされた、ルースベネディクト氏。女性の方というのも驚いた、当時からその辺りで差が多分にあったのだなぁ。 読んでて、日本人てそうなんですよね、、とても身に覚えがありすぎますという感じだった。 戦後約80年でも日本人の思想の根本の所はそこまで...
日本に来ていないのにここまで真に迫った分析をされた、ルースベネディクト氏。女性の方というのも驚いた、当時からその辺りで差が多分にあったのだなぁ。 読んでて、日本人てそうなんですよね、、とても身に覚えがありすぎますという感じだった。 戦後約80年でも日本人の思想の根本の所はそこまで変わっていない。というか、表面的にアメリカ的な自由主義をしているのに、社会的な模範的な振る舞いをするべきとも考えているのでチグハグになってしまい生きづらさが出てきているのではとも思う。 元々の文章のせいなのか、翻訳のせいなのか意味が読み取れずに滑っちゃう文章も多々あった。
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40年以上前からこの本の存在は知っていたが縁があってようやく手にした。想像以上に大著であり集めた資料の多さに感服した。内容は概ね的を射ているように思った。ただ80年前の著作なので人種、民族については白人は優れているというフィルタがかかっているように思える。それが結論を一部歪めてい...
40年以上前からこの本の存在は知っていたが縁があってようやく手にした。想像以上に大著であり集めた資料の多さに感服した。内容は概ね的を射ているように思った。ただ80年前の著作なので人種、民族については白人は優れているというフィルタがかかっているように思える。それが結論を一部歪めているように思った。中国が日本を倭と呼びさげすんだことと傾向が似通っていると感じた。それが無ければ歴史的名著だと感じた。少し残念
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アメリカ人著者が日本を分析した本書。礼儀正しさと傲慢さなど頷ける部分がある一方、疑問点や難しくてまだ理解しきれていない部分もある。 しかし当時の日本人の多くがアメリカについて外道、鬼畜米英などと呼ばわり、盲目であったのに対し、ベネディクトの視線は人を捉えている。‥と感じた。 敵と...
アメリカ人著者が日本を分析した本書。礼儀正しさと傲慢さなど頷ける部分がある一方、疑問点や難しくてまだ理解しきれていない部分もある。 しかし当時の日本人の多くがアメリカについて外道、鬼畜米英などと呼ばわり、盲目であったのに対し、ベネディクトの視線は人を捉えている。‥と感じた。 敵として戦った国にも文化があり、歴史、暮らしがあり、人々には信念があると。 相手の文化を知ろうとすること自体が素晴らしいと思った。 例え国同士が争いの中にあっとしても、こうした視点は人と人とを強く繋ぐように思う。 ナショナリズムが再び台頭しているように見える昨今、果たして自分はベネディクトのような視点を持てているだろうか?
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アメリカが日本を統治する際に必要な情報として、日本人の特徴の調査結果をまとめた本。著者は日本に行かず、アメリカにいる日本人からの話を基に本書を作っているが、日本人である私から見ても、礼節を大事にする点やお互いの責任、名誉を尊重する行動を深く分析できていて、外国から見た日本人は、...
アメリカが日本を統治する際に必要な情報として、日本人の特徴の調査結果をまとめた本。著者は日本に行かず、アメリカにいる日本人からの話を基に本書を作っているが、日本人である私から見ても、礼節を大事にする点やお互いの責任、名誉を尊重する行動を深く分析できていて、外国から見た日本人は、非常に異質な性質を持っていることがよく分かる。 調査前の日本人の印象は、奇怪であり、「しかし、また~」がつくように矛盾した行動が随所にみられる。例えば、「忠実である。しかし、不忠実で意地悪」「礼儀正しい。しかし、不遜である」などが挙げられる。 このような印象は、封建制度と「恩」の概念によるところが大きいと考えられる。社会全体の傾向として、階層がある程度決まっているのが昔から続いていたため、心持ちやそれを示す所作が民衆や武士の中で確立されていったのではないだろうか。恩は幼少期から”恥辱”を教育されることで形成され、自らの尊厳と実益を天秤にかけた結果、矛盾した行動指針があるように見えてしまったのではないだろうか。 以下に、本書で読んだメモを書き記す。 恩は負債であって必ず返済しなければならない。恩は二種類ある。義理と義務だ。義理は負債を返済すればその場限りで終わる。しかし、義務は一生つきまとう無限の返済である。さらに、義務は忠(天皇や目上の人に対する恩返し)と孝(両親に対する恩返し)に分類される。日本ではこれらの性質から、恩恵に対して恩返しをすることが一般的となっているが、アメリカでは自分のことは自分で処理することになっており、ここに双方の遵法精神の解釈の違いがある。 戦時中の日本人は、地位と名誉を守るためにどんな行動も他国から見られていると捉える傾向にあった。例えば、アメリカに島を占拠された際には、「これは作戦の内で、ここから反撃が始まるのだ」と言ったのだそう。 教育に関して日本人は義理の精神と名誉を守るために、アメリカのような競争による教育ではなく、どの学生も平行した教育がもたらされる。競争によって”恥辱”を受けるからだ。 薩摩藩はイギリスと交戦した結果、イギリスの良いところを取り入れようとした。名声を得るために驚くべき現実主義を発揮したのである。 アメリカは睡眠や食事を必要なものを動くのに必要なものとしていた。一方、日本ではこれらを楽しむもの(快楽)として位置付けていた。そして、入浴中の姿を西欧人は恥ずかしいものとする一方で、日本人はそうではなかった。 明治維新の時期に倒幕によって、西洋諸国とも渡り合える国を作るために王政復古が行われた。その結果、天皇のために戦う国民の図が完成した。
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視点はすごく鋭いと思うし、一人の米人として日本の玉砕や敗戦をどう見ていたか、何に対し疑問を感じたかが知れて興味深い。「明治に幕府から執政権を奪って天皇に復権させ、国を興隆させ、アジアを侵略し、南洋で米軍と死闘を繰り広げた、日本人はかくも勇猛果敢で交戦的であったのに、敗戦後は魂の抜...
視点はすごく鋭いと思うし、一人の米人として日本の玉砕や敗戦をどう見ていたか、何に対し疑問を感じたかが知れて興味深い。「明治に幕府から執政権を奪って天皇に復権させ、国を興隆させ、アジアを侵略し、南洋で米軍と死闘を繰り広げた、日本人はかくも勇猛果敢で交戦的であったのに、敗戦後は魂の抜けた腑抜け同然に無気力になり、連合軍の進駐を笑顔で迎え、村村の子供や婦女さえも手を振って歓迎する、この豹変ぶりは何なんだ」(第八章から要約) これにはこちらも「何でなんでしょうね」と言いたくなった。 --- 直訳調子がとても読みづらい (序盤が特に酷い)。「きっと原文ではHe His Himが◯回でてきたんだな」とわかるくらい彼は、彼の、彼を、彼が、のオンパレード。 おそらく厖大な数の史料や文献や著書を調べたであろうし、それは本文や註釈を読んでいてわかる分、こんな小さな文庫本サイズでも翻訳は大変だったろうと労いの言葉もかけたくなるが、日本語もう少しどうにかならなっかたかなと少し残念に思う。
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