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菊と刀 の商品レビュー

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92件のお客様レビュー

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2022/02/17

日本人は快楽に寛容であるそうです。戦後の時点で後年エロ大国となる素質を見抜いている。 個人の失敗は取り返しがつかないと考えており、失敗を非常に恐れる。 行動の動機が個人の考えではなく、組織に従う。そのため組織の失敗は個人の失敗ではない。 周囲からどう見られるかが日本...

日本人は快楽に寛容であるそうです。戦後の時点で後年エロ大国となる素質を見抜いている。 個人の失敗は取り返しがつかないと考えており、失敗を非常に恐れる。 行動の動機が個人の考えではなく、組織に従う。そのため組織の失敗は個人の失敗ではない。 周囲からどう見られるかが日本人における行動原理のおおきな要素である。ということで本書を読んでしまうこと自体がもう典型的日本人なのですね。しまった。

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2022/02/11

めちゃくちゃすごい本でした。 「日本人とは?」という問を、様々な角度から、丁寧に深く洞察しており、日本人が読んでも「確かに❕」と思ってます。 他の国の国民性や精神社会、文化をここまで深く分析している著者は、めちゃくちゃすごい人だと思いました。 日本人の行動や考え方を、「人間関係」...

めちゃくちゃすごい本でした。 「日本人とは?」という問を、様々な角度から、丁寧に深く洞察しており、日本人が読んでも「確かに❕」と思ってます。 他の国の国民性や精神社会、文化をここまで深く分析している著者は、めちゃくちゃすごい人だと思いました。 日本人の行動や考え方を、「人間関係」という視点で捉えて、全体構造を把握するというやり方には、めちゃくちゃ感心しました。 日本人が読むべき名著です。 ぜひぜひ読んでみてください。

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2022/01/20

日本を一度も訪れたことのないアメリカ人の著者が、日本人の性質について議論した本。この本が、第二次世界大戦後のアメリカによる日本民主化を指導する上でのベースとなったそう。 この本では、日本人の特異な性質についてアメリカ人と対比しながら論じられている。日本で生きているだけでは、その...

日本を一度も訪れたことのないアメリカ人の著者が、日本人の性質について議論した本。この本が、第二次世界大戦後のアメリカによる日本民主化を指導する上でのベースとなったそう。 この本では、日本人の特異な性質についてアメリカ人と対比しながら論じられている。日本で生きているだけでは、その性質の特異性に気づかない人は多いのではないだろうか。客観的に日本人を見ていた著者だからこそできた技であるように感じた。日本人ながらに納得させられる内容で、なんだか少し恥ずかしい気持ちになった。 アメリカは自由と平等の文化、自由を損害されることに敏感であり、子育てや夫婦関係は我慢して行うものであることだと感じている。 一方日本は、階層的な人間関係の中でその地位らしく振る舞うことを重要視する。その階層の人間として恥ずかしくない振る舞いをするため、自我を抑えることがよしとされる。育ててくれた親や、日本の象徴である天皇に感謝し、その恩に報いるために人生を尽くす。 義理に厚く、人情深く、周りの期待に応えられるよう努力できるところは、日本人の魅力であるかもしれない。しかし、それは少し窮屈ではないだろうか。それよりも私は、自分を大事にできる人間、自分の中に善悪の基準を持てる人間になりたいと思った。 

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2021/09/11

・戦後、当時の日本人がGHQ(アメリカ)の占領を好意的に受け入れることができたのかがわかりました。 ・日本人は当然の帰結を受け入れる。また、日本人の倫理は「方向転換の倫理」であり、その方針が誤りだと分かれば、その方針を手放せる。(帝国主義や軍拡主義、戦争)

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2021/08/10

「恥の文化」と「罪の文化」という言葉をどこかで聞き、日本人論について読んでみたいと思い購入した。 日本人は大人しく礼儀正しいみたいな認識がある一方で、陰湿でいじわるそして第二次世界大戦の時には暴力的な一面もあることから、日本人とは何なんだろうどんな特徴があるのか知りたいと思ってい...

「恥の文化」と「罪の文化」という言葉をどこかで聞き、日本人論について読んでみたいと思い購入した。 日本人は大人しく礼儀正しいみたいな認識がある一方で、陰湿でいじわるそして第二次世界大戦の時には暴力的な一面もあることから、日本人とは何なんだろうどんな特徴があるのか知りたいと思っていた。 読んでみると、江戸時代から戦前までの日本の生活様式から特徴が出されていた。 多くの部分で今と違うところがあると思ったが、今でも共通なのは、まさに恥の文化だと思う。 同調圧力という言葉があるように、物事の基準が周りにどう評価されるかに大きくある。 日本人は子供時代が一番自由であったということに関しても、確かにそうなのかもしれないと思った。 義理 孝 忠 に関しては、現代において薄れてきているとはいえど残っている部分は多くあると感じた。 恩と恩返しの関係がアメリカの借金と同じ。  

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2021/05/19

アメリカ占領政策のための日本分析レポート 来日経験のない著者が、文化人類学の手法を用いて書いたもの。 西洋の罪の文化と日本の恥の文化を対比的に二項化 ただし、本著書の翻訳家長谷川氏の意訳も原因し誤解を生じている。

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2021/03/07

第二次世界大戦当時の、日本人の研究資料がベースになっているという事であるが、勿論日本人からみると解釈として疑問思うところも当然あるが、それでも日本人という民族をよくここまで分析していたなという驚きがある。 果たして対する当時の日本は、対戦国である欧米人や中国人に対する理解がどこま...

第二次世界大戦当時の、日本人の研究資料がベースになっているという事であるが、勿論日本人からみると解釈として疑問思うところも当然あるが、それでも日本人という民族をよくここまで分析していたなという驚きがある。 果たして対する当時の日本は、対戦国である欧米人や中国人に対する理解がどこまで出来ていたのか興味がある。

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2020/12/26

我々の、大なり小なり異なれど、日本人が示す行動やその根源の思想が丁寧に記述されている。 書かれた当時と今では、随分変わった習慣もある。これが、戦後教育の成果なのだろう。 立場に見合った行い、恥の文化。恩と義理、名誉。 恥の文化は根強く、相変わらず外部、社会、海外の目を気にして...

我々の、大なり小なり異なれど、日本人が示す行動やその根源の思想が丁寧に記述されている。 書かれた当時と今では、随分変わった習慣もある。これが、戦後教育の成果なのだろう。 立場に見合った行い、恥の文化。恩と義理、名誉。 恥の文化は根強く、相変わらず外部、社会、海外の目を気にしている気がする。 刀も、攻撃の象徴ではなく、「身から出た錆」に表されるように鍛錬や自己責任の象徴である。 他者の様々な言動、それらに対する自分の反応が、どういう思想に基づいた結果なのかに思いを馳せるきっかけになる本である。 ちょっと難解だなぁ

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2020/09/29

一様に天皇を信じ、天皇は非難しなかった 儒教的ヒエラルキー(家庭、士農工商) 各々にふさわしい地位に甘んじる 恩を受けることの恥 忠の心 個人への干渉が家族の義務だった 天皇が勅諭出したらみんな平和を願い始めた アメリカのような二元論ではない 義理と忠…ときに自害も正当化され...

一様に天皇を信じ、天皇は非難しなかった 儒教的ヒエラルキー(家庭、士農工商) 各々にふさわしい地位に甘んじる 恩を受けることの恥 忠の心 個人への干渉が家族の義務だった 天皇が勅諭出したらみんな平和を願い始めた アメリカのような二元論ではない 義理と忠…ときに自害も正当化され、かぞくをすてることも正当化 網羅性重視…スピード遅くなるよねそりゃ 軽率な結論を下さない 恥の文化は外面的強制力にもとづいて善行を行う 無我の境地 嘲笑とからかいでつまはじきにされる恐怖心 正しい道から逸れることへの恐怖・恥=いきづれー

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2020/06/01

日本人って外から見たらどうなのを知りたく読んだ一冊。戦時中アメリカ人によって書かれた本。 階層社会による序列、恩の貸し借り、恥に対する恐れ、名前に対する義理と言ったトピックを元に日本人が解説される。 現代の僕らでも恩と義理は大切にすべきものと言う認識はあるし、恥をかくことは死と同...

日本人って外から見たらどうなのを知りたく読んだ一冊。戦時中アメリカ人によって書かれた本。 階層社会による序列、恩の貸し借り、恥に対する恐れ、名前に対する義理と言ったトピックを元に日本人が解説される。 現代の僕らでも恩と義理は大切にすべきものと言う認識はあるし、恥をかくことは死と同水準の苦痛という認識は残っている。 外国人に自国の特性を評価されるとなんだかむず痒い気持ちになる。本書はジャパンアズナンバーワンでのベタ褒めみたいな感じではない。 この本を読んでいる中で、自分はいち人間として日本人としての特性を保ったまま生きるのか、この特性に抗い生きるのか、と言ったことを考えていた。 日本で感じる窮屈さが嫌で自由に生きたいと常々思っているが、自分が考える自由とアメリカ人が考える自由には隔りがあることを理解した。 日本人であることからは逃れられず、今後も葛藤するんだろうなと思う。

Posted byブクログ