子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー

辻村深月(著者)

　下巻に突入すると、…

[文庫ＯＦＦ]

　下巻に突入すると、一気に上巻では曖昧だったものが形を表してくる。見えなかったものが見えてくると、それはもう切なくて、もどかしくて、たまらなくなってくる。　ミステリ部分はありがちなところもあるのだが、恋愛とうまく絡めることによって、よりストーリーが切なく紡がれていて、その辺りが読者の心を捉えて離さない作品に形作られていったのではないでしょうか。　読んですっきりする作品ではありませんが、すごく心に残る小説だと思います。

iとθによる殺人ゲー…

[文庫ＯＦＦ]

iとθによる殺人ゲームが遂に身辺に及ぶ。はたして彼らの正体は誰か。痛い話に粋なエンディングが救ってくれます。

下巻は上巻より長かっ…

[文庫ＯＦＦ]

下巻は上巻より長かったですが、わりと一気に読めました。上巻が伏線を張り巡らす作業だったとすれば、下巻はそれの回収です。慎重に、且つ大胆に。最後のどんでん返しは見事なものでした。最終章のスパートをかけた辺りからは泣けます。

寄生蜂なる存在。これ…

[文庫ＯＦＦ]

寄生蜂なる存在。これを読むまで知らなかったけど、できれば死ぬまで知らずに生涯を終えたかったな。なんか今度から蜂みるたびに、お腹からぐちゃぐちゃ出てくる映像が浮かびそうで気持ち悪い。下では、隠されていた謎が景気よく解かれて、パズルのピースがパチパチとはまる。最後はかなり切なかった。一番最後の病室でのシーン……、もう胸にグッとくるものがありました。

うーん・・・やっぱり…

[文庫ＯＦＦ]

うーん・・・やっぱりと言うのが最初の感想。犯人探しも人間関係もなんとなく予想どうりで少し物足りない。もう一つ落ちがあったらよかったなぁ。でも恋愛面のラストは切ないな。

2024/09/23

こんな面白い作品なかなか無い！ドロドロしているんだけど、暖かな人間模様がみられて良い。
エピローグよかった。

2024/08/04

下巻にうつってから先が気になって仕方なくて1日で一気に読み終えました、面白かった。
登場人物内では狐塚が好きで、彼が死なないかハラハラしながらの八章でした。
p313 の「生きることに手を抜いてはいけない…時間の中身を決めるのは自分の責任だから､意味のないだらだらとした暇潰しを続けないほうがいい」という言葉が身にしみました。
疑問点がいくつか
・赤川翼が出会った藍は誰だったのか
・秋山教授は真紀の彼氏に耳元で何を言ったのか、言われた彼はどこへ行ったのか
・紫乃の月子への態度が変わったのはなぜなのか

2023/10/31

物語の世界にグッと吸い込まれるようでした。登場人物たちがそれぞれ誰かのことを大切に思う気持ちがよかったです。物語が終わる頃には全員にすごく愛着が湧いてしまいました。個人的には秋山先生が月子や真紀ちゃんに対して言った「不幸になってはいけません」という言葉が気に入りました。

2023/06/26

ええええええええ！Σ(ﾟДﾟ)

ふぅ〜

ま、だいたい分かってましたけどね
（めちゃくちゃビックリしとったやないかーい！）

というわけで『辻村深月さんコンプリート大作戦』は新刊発売前に無事幕を閉じました
辻村深月コンプリーターの称号を手に入れたわけですが、辻村深月さんはこれからもどんどん衝撃作を生み出していくでしょうから
それら全て読んでいかなければならないわけですね
コンプリーターってそういうことですからね

ちなみに自分が（たぶん）コンプリートしてる作家さんて、横溝正史、江戸川乱歩、コナン・ドイル、モーリス・ルブラン、アガサ・クリスティ、ディック・フランシス（共作除く）なんで、まぁ私基準で恐縮ですがこのそうそうたるメンバーに入って来たわけです

すげーな、辻村深月さん
このわしをコンプリーターにするなんて
（まぁ個人のレビューなんで好きに言わせときましょう）

2023/05/09

｢耳と手のひら｣
知らされた結果は。
体調不良の原因は自分自身が一番理解しているだろうが、今更やめることができないからこそ苦しいだろ。

｢象とチケット｣
直接投函されてた。
存在を明かす事など絶対に出来ない状態で、何も知らないふりをしながら情報を集めるには限界があるな。

｢嵐とサーカス｣
見つけてしまった。
事前準備もしていなければ、手当り次第探した結果だからこそ渡された事を失念してしまったのだろうな。

｢ポピーとディンガン｣
ゲーム終了と共に。
どす黒い感情に飲み込まれてしまう前に知る事が出来ていれば、選択肢を誤ることなどなかっただろうに。

｢蝶々と月の光｣
遂に辿り着いたが。
命を懸けてまで隠滅しようとした証拠を誰よりも先に見せたのは、少しでも想いを尊重する為なのかもな。

｢ビールとチキン｣
交番に現れたのは。
眼鏡の印象が余程強かったのか分からないが、田舎だからといえど誰にもバレなかったのはすごいのでは。

｢藍色とライト｣
一人の中に二人が。
家族を失う前からの知り合いであったとしても、何一つ違和感を感じさせることなく演じきるのだろうな。