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子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー

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150件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2009/10/04

おおー、この結末かー…。という感じでした。最後自体は悲しいなぁという気持ちで終わるのですけれども、エピローグで少し和らいだ。このまま終わってしまうのでなく、あそこであのエピソードを付け加えたのは良かったと思います。スパイス。

Posted byブクログ

2009/10/07

私が一番恐れる殺害方法が容赦なく出てきて結構くらり。ぅわーそうしちゃいますか。ぞくぞくしましたね(変態) 寄生の話はぞっとする。 結末は一転二転して予想外でした。…憎い演出を。 「人間てのは、年取って死ぬまでの何十年かを生きなきゃならない。俺は早く死にてぇけどさ。それでもまぁ...

私が一番恐れる殺害方法が容赦なく出てきて結構くらり。ぅわーそうしちゃいますか。ぞくぞくしましたね(変態) 寄生の話はぞっとする。 結末は一転二転して予想外でした。…憎い演出を。 「人間てのは、年取って死ぬまでの何十年かを生きなきゃならない。俺は早く死にてぇけどさ。それでもまぁ、人生を消化するのに、ここでこんな風に働いて年を取るのはなんか違うって、そう思っちゃったんだ。死ぬまでの何十年かの暇つぶしを、あんなとこで終わるのは嫌だ。ああ、もう本当に早く楽になりてぇよ」 「どうせ誰にだってできるんだ、こんな仕事は。 遅々として減らない目の前の仕事の山を眺めていると、不意に何もかもを放棄したい気持ちになってくる。今の仕事を辞め、この土地を離れ、今の友人達とも離れ。そうできたらどんなにいいだろう。 が、童子に本当に自分がそうすることを考えると、途端に自虐的な苦笑が洩れた。くだらない。」 「彼は自殺だったのか。事故だったのか。 彼が自殺しなければならない原因は、全く心当たりがない。けれど、頷ける。理由は何だって良いのだ。「今日仕事をすることを思って疲れた」とか、「通勤ラッシュに嫌気がさした」とか。 多分、そんなことでいいのだ。彼が自ら死を選んだという可能性はどうだっていい。衝撃だったのは、自分たちの年でもう死ぬということがあるという現実、それ自体だった。今こうやって生きている場所をあっさり捨てて、全てが途切れる。信じられなかった。今齧りついてる仕事も、執着している恋人への思いも何もかも全てが一瞬のうちに自分と無関係になる。」 「自分にないものは、他人が持っているからこそよく見えるの。自分がそれを持った途端、みるみる価値が失せていく。そういうもの」 「『恋は落ちるもので、愛は陥るものだ』と答えた女性がいました。時々思い出すんですよ。彼女が言っていたのは、どういう意味だったのかと」 「恋は『落ちた』だけだから、まだそこから這い出すことができるけど、『陥った』愛からはそうすることが不可能だという意味なのか。それとも彼女は恋に『落ちる』という状態は本人か能動的に選び取った状態であるのに対し、愛に対しては受動的に外からの不可抗力によって『陥る』ことになると考えていたのか。どうなんでしょう。僕は恋も愛も、本人が望むからそこに存在するんだと思っている。本人の希望と意志でそこに巻き込まれていくんでしょう。」 「思い通りにならなければ嫌なんです。僕の妻などは、僕の事を子供のようだと笑うことがありますが、僕は子供ではありませんよ。子供は世の道理や仕組みを理解しないから理不尽で我儘、無邪気ですが、僕はそうではない。きちんと理解した上で、利己的で傲慢です。好きな人には幸せになって欲しいし、嫌いな人間にはその逆です。好きな人間が、一時的な恋や愛に溺れて破滅していくことが、僕には耐えられない」 「目の届く範囲の人々の幸せしか、僕には関心がない。難民の飢餓、痛ましい動物実験、世界のどこかで起こる戦争。僕はそれらを率先して見ることは絶対にしない。目に見えない不幸は、僕にとっては存在しないのと一緒です。見なければ、心がとても穏やかでいられる。」

Posted byブクログ

2009/10/04

幾つかの新事実に驚くが、結末は拍子抜けした。 確かに今更新しい人物を出すわけにはいかないだろうが・・・ 「冷たい校舎の時は止まる」の方が好きだった。

Posted byブクログ

2009/10/04

正直ラストは拍子抜けですが、そこに至るまでの展開に目が離せなかった。一つのすれ違いが次々と擦れ違いを引き起こして、そこから修正出来ないズレを引き起こしていく様が胸に響きました。

Posted byブクログ

2009/10/04

何書いてもネタバレになりそう・・・。後半からページをめくる手が止まらなかった。月子と浅葱、悲しすぎるな・・・。

Posted byブクログ

2009/10/04

せつないくらいのすれ違い。自分の首をしめてるのは自分なのに最後までそれに気づかない。 読み応えもあるし、とても読みやすい本だった。

Posted byブクログ

2009/10/04

なかなか読み応えがありいっき読みする。 屈折した心理描写はさすがの妙。 謎解きはありがちな感じでかなり残念。。。 結局それかよって!突っ込みたくなった。

Posted byブクログ

2009/10/04

060501 切な過ぎる!!みんなが少しの誤解とかですれ違って、悲劇が生まれて・・・この作者の描く登場人物はみんなすごいなぁ。月子や狐塚みたいに私はなりたいよ・・・

Posted byブクログ

2009/10/04

最初の方、長いなーという感じだったのですが、下巻に入ったあたりから、早い展開でどんどんおもしろくなってきました。 デビュー作、これと全体的に暗いので、すっぱり明るい感じの作品も読んでみたいなーと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

あいかわらず人間関係の微妙な空気感が上手い。特に狐塚の友人の恭司がいい。彼のおかげであのラストが綺麗に決まったと思う。ただミステリーとしては爪が甘いような。この作者の作品が好きな読者が求めてるのはそんな所じゃないとは思うけど、論理の組み立て方が本格という形式が好きな人だとしか思え...

あいかわらず人間関係の微妙な空気感が上手い。特に狐塚の友人の恭司がいい。彼のおかげであのラストが綺麗に決まったと思う。ただミステリーとしては爪が甘いような。この作者の作品が好きな読者が求めてるのはそんな所じゃないとは思うけど、論理の組み立て方が本格という形式が好きな人だとしか思えないんでそこは期待したい。

Posted byブクログ