子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー
伏線の回収にいたって情動よりも理路が勝ってしまっている。 エピローグがすごく良かった。 月子の物語だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物の中にiがいたのに気が付かないように伏線が張り巡らされていたり表現が巧かったりして、確かにそうだ!あの人だったんだ!と最後叫ぶような、そんな展開をワクワクしながら待っていたので読後少し残念な気持ち。 あーぶくたった、すごく懐かしい。 遊んだ記憶がバーっと蘇って、歌が頭の中にずっとぐるぐるした。むしゃむしゃむしゃって友達の頭をワシワシしたな。戸棚のところの記憶は曖昧。とんとんとん何の音?でみんなクスクス笑ったよね。何十年も思い出さなかった記憶が蘇ってきたことが凄い。 ただ、この本でほんのり怖いイメージが付与されたような。
Posted by
2022/02/24読了 #辻村深月作品 「i」が一体誰なのかと予想しながら 読み進めてみたが、 それは反則だわ〜、と言う感想しかない。 ちょっと消化不良感が残る。 あと、辻村作品だけに やっぱりハッピーでは終わらないんだね。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SL 2021.9.18-2021.9.20 読み進めるほどにやりきれなくなってくる。 そして、そのまま終わってしまった。 孝太と月子の関係はもちろん、孤塚家の関係がどこか不自然で不健全に感じる。 恭司はカッコいい。ほんとに月子が好きなんだなって思った。ただ、月子にそこまでの魅力を感じないのは、わたしが同性だからでしょうか。 秋山先生が追い出した学生、あの時先生がなんと言ったのか気になって仕方ない。
Posted by
先が気になって一気に読めた。 大筋のオチは途中から分かったが、孝太と月子、そっちが浅葱だったなど周辺の設定は分からなかったので、なるほどと思いながら面白く読めた。 浅葱の過去が本当に酷くて可哀想で、しょうがなさも感じつつ、理不尽に命を奪われた萩野さんたちが不憫でならない。 恭二...
先が気になって一気に読めた。 大筋のオチは途中から分かったが、孝太と月子、そっちが浅葱だったなど周辺の設定は分からなかったので、なるほどと思いながら面白く読めた。 浅葱の過去が本当に酷くて可哀想で、しょうがなさも感じつつ、理不尽に命を奪われた萩野さんたちが不憫でならない。 恭二はなんとなく謎のまま。秋山先生も気になる。孝太が1番素敵だったかな。
Posted by
半分くらいで犯人ばれちゃって、あと半分どうすんのかなぁなんて思ってたらないちゃった… この後どうなるかとか、どんな会話とか、余韻がすごい深くてスッキリしないこの感じが、読んだな、って思わせてくれた。 順番に沿って図書館で借りて読んでます。 同じタイミングで読んでる人がいて、順番...
半分くらいで犯人ばれちゃって、あと半分どうすんのかなぁなんて思ってたらないちゃった… この後どうなるかとか、どんな会話とか、余韻がすごい深くてスッキリしないこの感じが、読んだな、って思わせてくれた。 順番に沿って図書館で借りて読んでます。 同じタイミングで読んでる人がいて、順番待ちしながら次の作品って読んでいってるので、だれかわからないその人の存在がほっこりします。 なにいってんだろ
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
多重人格というところは予想通りだったけど、それだけで終わらないのが辻村さんだなぁと。 孤塚と月子の関係はなんかおかしいとは頭のどこかで思ってたけど、ほとんど騙されてた…。すごい。 多視点で語られてるはずなのに、いつのまにか浅葱の視点で物語を見ていた。兄弟だと知る場面を読んでいたときに受けた衝撃と切なさよ。 そして最後の恭司。月子が記憶を戻さない限り、あなたも会えなくなっちゃうのよ。 浅葱は一人じゃなかった。もっと早くそれに気付いてたら犠牲者は少なくなったのにって思うけど、2つの目の人格が存在する以上、根本的な解決にはならなかったのかな。本当に彼の過去を恨むばかりですね。 あぁしんどい!!(良い意味)
Posted by
他の辻村さんの作品に比べると、伏線回収も結末も今ひとつかなぁと感じてしまった。結末が気になる!最後まで読みたい!とは思ったので、話しとしては悪くないんだけど…まぁ、そういう展開だよねという感じ。あれだけ理不尽な殺人を行ったことに対する動機としては弱いと感じてしまった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
辛い記憶を自我とかけ離れた無意識の中に放り込み、そこからひとつの人格を作り出すことでしか浅葱は生きていけなかった。辛い。 エピローグ「月子と恭司」では不覚にも涙が出てしまったよーーー。たくさんの人が死んで、苦しい話が続いた中で少しの光が見えてよかった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
誰がiなのーーーーとずっと気になって一気に読み進めていたら、まさかの浅葱だった。たしかに、壮絶な経験をしたり現実から離れたい願望が強いと、自分の中に新たな人格を生み出してしまうことがあるっていうのは知っているけど。少しがっかりした。でも上原愛子が突如出てきたことにびっくりと驚き。 でも悲しいな。幼少期に受けたDVも、その後の性的虐待も、大人になるにつれ人間らしい感情を持っていく過程も。人に愛されたいと強く渇望する悲しい人。愛してくれた人を勘違いで殺めてしまったこと。なんか全部悲しいな。 秋先生と恭司のことを怪しいと思ってたけど、ただの洞察力と推理力が鋭い大学教授と、身の上に影のあるルームメイトなだけだった。キャラが強い。 月ちゃんが記憶を失ってしまって、浅葱が会いに来た最後のシーンも切なかった。もう2人は一生会うことはないし、月ちゃんは浅葱のことを思い出すことはないかもしれないけど、最後に会えてよかった。浅葱はこれからどうするのかなぁー しのと月子の女同士の関係性も興味深かった。相手の優位に立ちたいと感じる心。 本格ミステリーみたいな感じですごくハラハラしたり展開が気になる小説でした。
Posted by