子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー
「ここまでややこしくしなくても」と何度も思ったけど、その不満を何倍も上回る満足感! ものずごい物語です。
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浅葱が可哀想で許せなくて、でも余りにも凄惨な少年時代で哀れでなりません。翼はちょっとどうでもいい感じ。ごめんなさい。月ちゃんと孝太の関係はもしかして付き合ってない??と思っていたので納得でした。これだけの人を殺しておいて、この結末で生きていて、これからも生きて、何かあれば駆け付け...
浅葱が可哀想で許せなくて、でも余りにも凄惨な少年時代で哀れでなりません。翼はちょっとどうでもいい感じ。ごめんなさい。月ちゃんと孝太の関係はもしかして付き合ってない??と思っていたので納得でした。これだけの人を殺しておいて、この結末で生きていて、これからも生きて、何かあれば駆け付ける…なんて、いつもなら「は?許せん!」ってなるのだけど、これはもう心が重くなりすぎて。どこかで、誰かが…と思わずにはいられませんでした。ややこしいんだけど、1つずつ明らかになる伏線に読後は納得です。でも!悲しすぎる作品でした。
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図書館で。2段組の上下巻でしたが先が気になってどんどん物語に引き込まれてゾクゾクしながら読み終えました。結末はまさかまさか!おもしろかった~
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これは…奥が深い! 浅葱なのか藍なのか、あれ?恭司はどした?と多少混乱はしましたが、他の方のレビューを読み、深く知るうちに2度心が動かされたました! 浅葱が月子の名字を知らないとか、好きなのにあり得ないでしょ!と思ってたけど、藍は時間が少なかったのかもね…。それにしてもだけどw 狐塚くんが好きだったので、結局誰とも結ばれずちょっと残念です。。萩野さんとも真紀ちゃんとも。 それにしても兄弟ってのはヤられました… こうたくんとか呼ぶからw ラストの恭司。月子に2度と会えない覚悟で浅葱を会わせてあげてたとしたら、泣けてきます。
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すごく切なくて悲しい話でした。それなのに重くならないのは、終わり方がキレイなのもあると思いますが、月子と孤塚のまっすぐな温かさ、明るさにあると思いました。何人もむごい殺され方をしますが、読後感は不思議とさっぱりと、希望すら感じられました。冷静に考えると、希望なんて感じていいのかと...
すごく切なくて悲しい話でした。それなのに重くならないのは、終わり方がキレイなのもあると思いますが、月子と孤塚のまっすぐな温かさ、明るさにあると思いました。何人もむごい殺され方をしますが、読後感は不思議とさっぱりと、希望すら感じられました。冷静に考えると、希望なんて感じていいのかとも思いますが。。 赤川くんに、浅葱の言った言葉が素敵でした。きっと真っ当に生きていきたいと強く思っていたのは浅葱自身なのだと思います。分かっているが屈折していってしまうのが悲しい所。 月子と孤塚の関係はなんかおかしいなーと思っていたんですが、思い至らずだったのでかなり驚きました。
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メインの謎は、ほぼ予想とおり。とはいえ、展開が読めないストーリー。 不思議な雰囲気、もやがかかったような小説だった。 (図書館)
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最後まで騙され続けながら読みました。浅葱に関しての予想は途中までは当たっていましたがまさか逆とは。浅葱に感情移入しながら読んだので本当に、不器用で傷つけられて、差し伸べられていた救いの手にさえにも気づけなかった彼が切ないです。ただ、いくつか謎が残ったままのような気がしたところは引...
最後まで騙され続けながら読みました。浅葱に関しての予想は途中までは当たっていましたがまさか逆とは。浅葱に感情移入しながら読んだので本当に、不器用で傷つけられて、差し伸べられていた救いの手にさえにも気づけなかった彼が切ないです。ただ、いくつか謎が残ったままのような気がしたところは引っかかりました。もう一度、関係性を整理して最初から読めばわかるのかな?それ以上に切なさが増しそうでしばらくは読めそうにありませんが。
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名前で翻弄するのはこの作者の好みらしい。いくつか解明されないままのネタがあるようにも思う。 視点が定まらないので、どう受けとめていけばよいか、迷う。 カタルシスが得にくい感じ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
切ない恋のすれ違いが胸につまる思いがする1冊。 同じ大学に通う木村浅葱と狐塚孝太は2年前に大学が募集した情報工学でともに優秀賞に選ばれた。 そして最優秀賞を受賞したのは<i>と名乗る謎の人物だった。 2年後。 狐塚を追いかけて同じ大学に入った月子。狐塚のルームメイトの石澤恭司。 浅葱と孝太と彼らの周りで起こる連続殺人事件はやがて彼らをも巻き込んでいく。 連続殺人犯は前半で明らかにされているので言っても大丈夫かな? 犯人はズバリ浅葱です。 彼は双子の兄との約束のために4人ずつを互いに殺すことを約束します。 浅葱は最初の一人を殺すときに「(あなたが生きていても)どうせいいことなんか一つもないんだ。」 と言い訳しているんですが、その女性を殺して帰るときに思いがけず知人に出会ってしまい、そこから計画的にやろうと思っていた犯行が一気に崩れてしまいます。 浅葱は月子のことが好きなんですが、彼女はどうせ狐塚のものだからと諦めて自分の気持ちを隠しています。 幼少期に家族を喪い、預けられた養護施設では年長の男から性的虐待を受けていた自分と比べ、家庭環境も何もかもが申し分なく育ってきた狐塚が月子までも手に入れていることに嫉妬はあるんですが、狐塚があまりにいい人なので彼を憎むことも出来なくて苦悩する浅葱。 本の紹介にもある「暗い恋の闇路」とか「掛け違えた恋のボタン」という意味がピッタリのお話。 悲しい恋の話だけど、ラストにはちょっと救われる思いがした。 どうか・・・世界のどこかで彼女の幸せを願いながらどんな境遇でも生き抜いて欲しい。 どうか・・・彼のことを忘れてしまってはいても命を懸けて守ろうとした大切な存在がいたことを胸の奥底に抱きながら、自覚はなくとも彼の倖せを願いながら生きて欲しい。 そう思いました。
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仕事だというのにこんな時間までかけて読み切ってしまった^_^; ある意味引き込まれたのだろうけど、先が気になるというよりは自分の読みが当たっているのか、外れているのかが気になって一気読み。月子の家族関係とか、赤川くんに関しては予想外だったけれど浅葱と藍にかんしては予想どうり。 辻...
仕事だというのにこんな時間までかけて読み切ってしまった^_^; ある意味引き込まれたのだろうけど、先が気になるというよりは自分の読みが当たっているのか、外れているのかが気になって一気読み。月子の家族関係とか、赤川くんに関しては予想外だったけれど浅葱と藍にかんしては予想どうり。 辻村深月の作品が面白くなってくるのが後半近くになるのはなぜなのか(笑)
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