子どもたちは夜と遊ぶ(下) の商品レビュー
「人間には誰でも、大好きで泣かせたくない存在が必要なんだって」 とはいうけれど、起きてしまった事件はとにかく暗くダークな現実 女同士の歪な友情、愛することと恋すること、過去の怨恨、妬み、家族…一度ほどけた結び目からスルスルと解き放たれる真実 これ読んでる間は毎晩連続殺人の夢を...
「人間には誰でも、大好きで泣かせたくない存在が必要なんだって」 とはいうけれど、起きてしまった事件はとにかく暗くダークな現実 女同士の歪な友情、愛することと恋すること、過去の怨恨、妬み、家族…一度ほどけた結び目からスルスルと解き放たれる真実 これ読んでる間は毎晩連続殺人の夢をみた、あるときは殺される側で、あるときは殺す側で…どっちもイヤな夢だった なんとも切ない“痛みを共有しながら二人で興じる対世間の殺人ゲーム”、でも大好きな世界観 児童心理学の秋先生の存在が人間として際立っている 映画『真実の行方』のエドワード・ノートンの迫真の演技を思い出した ところで、秋先生は一体なにを囁いて男の子を消してしまったんだろう?
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上巻を読み終えた時点で引っかかった部分とそれに対する予想はその通りだったけど、むしろこれすら作者の思惑通りだったのかも。そんな引っかかりは些細なことですよ、って。 遥かに飛び越えてた。 脱帽。 下巻はちゃんとノベルズ版で登録(笑) 追記①グロさもあるため★4つ 追記②思い返...
上巻を読み終えた時点で引っかかった部分とそれに対する予想はその通りだったけど、むしろこれすら作者の思惑通りだったのかも。そんな引っかかりは些細なことですよ、って。 遥かに飛び越えてた。 脱帽。 下巻はちゃんとノベルズ版で登録(笑) 追記①グロさもあるため★4つ 追記②思い返せばヒント・証拠は提示されてたように思う。予想ではなく、強い推定・推察って言えたら良かったなぁ。
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最高でした。掛け違えた恋のボタン、兄弟とは思わなかった。騙された。まさかの二重人格、、、ひたすらに悲しかった。秋山教授の言葉の持つ力はぼくのメジャースプーンで再掲なので必読。 個人的には恭二がとても好きです。次に浅葱が好きかな。執着がないと生きれない、人生観に共感した。すばらしか...
最高でした。掛け違えた恋のボタン、兄弟とは思わなかった。騙された。まさかの二重人格、、、ひたすらに悲しかった。秋山教授の言葉の持つ力はぼくのメジャースプーンで再掲なので必読。 個人的には恭二がとても好きです。次に浅葱が好きかな。執着がないと生きれない、人生観に共感した。すばらしかったです。万歳
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もしかして、もしかしてだけど…、やっぱりそうなの。 何かのハマってしまったら、友人はどうだっていいのかな?
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やはりやるせない気持ちが残る作品ですが、こういうのは嫌いではなかったり。。。 この作者は伏線のはりかたがうまいなぁ。 先に「僕のメジャースプーン」を読んじゃったのでわかる部分があったけど、刊行順にこの作品を先に読んでいたら読了後にもっと謎が多かっただろうな。。。
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うーーん。長い。 長過ぎて、前の細かい話を忘れてしまう。 引っ張り過ぎ。脱線し過ぎ。 初期の辻村深月作品はちょっと合わないかも。 読んでて息苦しい。 最後も大した救いはなく。 この作品は好きじゃない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とても難解な話でした。 一回読んだだけではとても理解できたとは思えない。 多重人格をテーマにした話はこれまでにもあったんだけど、最後は人物名が被りすぎて誰が誰だか...。 これまでの作品では、名字を伏せられている人がキーパーソンとなっていたので、今回も月子が重要な役割を果たすんだろうと思っていたけど、月子と孤塚の関係は、浅葱が気づかないのは少し無理がある設定ではないかと感じました。
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こんな展開になるとは、ちょっと残念。裏切られたのはいいが、なんか納得いかない。そんなに評価が高いのはなぜだろうと思う。かなり無理な話じゃないか?
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浅葱目線で見てたから、気付かなかった月子の存在。切なすぎる。と思ってたら急展開。読んでて感じた違和感の正体を解決するにはこういう展開しかないのでは、と思った展開だったけど、さらに深かったです。ただ、深く誰も辿りつけない展開をと思い過ぎたのか、浅葱の中で何がどうなってるのか分からな...
浅葱目線で見てたから、気付かなかった月子の存在。切なすぎる。と思ってたら急展開。読んでて感じた違和感の正体を解決するにはこういう展開しかないのでは、と思った展開だったけど、さらに深かったです。ただ、深く誰も辿りつけない展開をと思い過ぎたのか、浅葱の中で何がどうなってるのか分からなくなってしまいました。ラストもどうして浅葱があそこに行けたのかが不思議。「ぼくのメジャースプーン」を読んでから読むと、この作品の中の秋先生の存在感がかなり大きく感じられます。見返しに書かれてる作者の体験談の方が怖い気も(笑)
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若者の心を変遷や、相互の気持ちの変化をかかせたら天下一品の辻村深月がミステリーを手掛けた作品。複雑な過去ではあるが、そこまで殺す必要があるのか?なんて真面目に考えちゃうくらい、殺しまくりの作品である。 文庫のうしろ帯や巻末説明では、こどもこども書いてあるが、本書をよんだら子ども...
若者の心を変遷や、相互の気持ちの変化をかかせたら天下一品の辻村深月がミステリーを手掛けた作品。複雑な過去ではあるが、そこまで殺す必要があるのか?なんて真面目に考えちゃうくらい、殺しまくりの作品である。 文庫のうしろ帯や巻末説明では、こどもこども書いてあるが、本書をよんだら子どもって感じはしないな。大学院生を中心にしているわけで、むしろれっきとした大人感あるけど。 しかしここまで殺人が前面にでてくるとなんというかミステリーというよりもホラーに近い。「戦慄の~」といった表現が近いような気がする。 普通の大学生たちの、友達として近づいたり、遠ざかったり、本音を言えたり、言えなかったり、あるとき急に友達になったり、どんどん離れて行ったりする、そんな心の応答のすぐわきで、簡単に首を絞めたり、花瓶でなぐったり...小説としてはもちろんありだが、心のひだに親近感を感じているところで、急に創作物として遠ざかってしまうようなそんな感じというか気持ちになる。 もちろんそれが悪いわけではなく、そういうもんだとは思う。しかし好きかそうじゃないかでいえば、ほかの辻村作品に比べるとまあそうでもないっていう感じ。 そしてそして、後から知らされる事実が多すぎる?狐塚達の関係とかがそう。作中の出演者(あえて)たち全員がしっていることではないにしろ、一部は知ってたんじゃないかと思われることを、観劇者は知らないほうに属する、これも手法か?まあこれも手法でしょう。少し技巧的な感じがしてしまうのは、作家が有名だからだろう。その辺のアマチュア作家であればそれもありかもとおもってしまうような気がする。
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