クワイエットルームにようこそ の商品レビュー
ものさし
「間違って」精神病棟に入れられた主人公。衝撃的なシーンからスタートする物語は、テンポよく展開していく。正常と異常の境目とは、その「ものさし」は何か?しみじみ怖くて面白い。食事の前後は読まない方が良いかも・・・
yama
物語の中に没入しながら一気に読んじゃった。 閉鎖病棟の中での話だけど、感情や状況の表現の仕方が愉快で面白くて、全体が全く重くなくって、読み終わりはすっきり。 だけど、精神疾患の怖さも同時に感じる事ができた。 面白かった。
Posted by
今まで読んだことのない種類の小説。 内容はとても重いはずなのに作者が敢えて簡単に愉快に楽しく感じられるように描かれている。 病気の怖さもしっかり伝わり不思議なエッセイのような。一気に読破してしまった。
Posted by
精神科の閉鎖病棟の物語。 今は辞めてしまったが、以前自分の雇っていた従業員の女性がお薦めしてくれていた作品。やっと読んでみた。 その女性もオーバードーズで何回か精神病棟に送られているとの事だった。そんな話も思い浮かべながら読んだ。 精神を患うって誰が決めるのだろう。 そもそ...
精神科の閉鎖病棟の物語。 今は辞めてしまったが、以前自分の雇っていた従業員の女性がお薦めしてくれていた作品。やっと読んでみた。 その女性もオーバードーズで何回か精神病棟に送られているとの事だった。そんな話も思い浮かべながら読んだ。 精神を患うって誰が決めるのだろう。 そもそも精神を患うっていう事は、人のルールや秩序の中で生きにくさをより深く考えてしまうから、それに答えを見つけようとするからなんだと思う。 ずっと思っていたが、ある意味健常者と呼ばれる人たちの方が欠陥が多く不完全に物事を理解し生活している気がしている。 異常者と呼ばれる人たちはより真摯に自分や物事に向き合い、不都合さを抱き、当然だが許容オーバーし、その重荷の代償を背負っている気がする。 考えすぎるから頭を休められず、処方される薬があるのだと思う。 逆を言えばそれしか休まる術がない。 オーバードーズも理解できる。 考えすぎる=オーバードーズが成り立ってしまうのだと思う。 散漫に色んな物事と向き合いながら、散漫に対応していく。 それが自分にとって適したやり方で、自分にはあっているのだと改めて感じた。
Posted by
一瞬で読み終える。 と、言えるくらい吸い込まれる世界観。 最初にでてくる夢の描写を思い出すたびに 少し気持ち悪くなるが、それは置いといて。 なんだか泣けてくるような爽快感。(この表現があってるのかは分からない。) 松尾スズキさんは 女性の目線や気持ちを描くのが上手なんだなと感...
一瞬で読み終える。 と、言えるくらい吸い込まれる世界観。 最初にでてくる夢の描写を思い出すたびに 少し気持ち悪くなるが、それは置いといて。 なんだか泣けてくるような爽快感。(この表現があってるのかは分からない。) 松尾スズキさんは 女性の目線や気持ちを描くのが上手なんだなと感じたのを覚えている。違和感なく主人公の目線に立てた。 かなり前に読んだので曖昧なとこもありますが、 これは面白いぞ、と胸を張っておすすめできる一冊。
Posted by
映画版が好きなので、原作にもあたろうと思い読みました。 映画と同様シュールなコメディの体なのに、ひやっと核心をついてくるような作品。まともってなんなんだろう。病むってどういうことなんだろう。 自分がまともだと思う人にも病んでる一面があり、病んでる人にもまともな一面があり。個性...
映画版が好きなので、原作にもあたろうと思い読みました。 映画と同様シュールなコメディの体なのに、ひやっと核心をついてくるような作品。まともってなんなんだろう。病むってどういうことなんだろう。 自分がまともだと思う人にも病んでる一面があり、病んでる人にもまともな一面があり。個性という言葉では片付けられない、正常と異常の狭間を考えずにはいられない作品。また映画見返したいな。
Posted by
話自体は面白いのだと思うのだけど、文章の所々下品な感じが受け付けずでした。 多分わざとそういうふうに書かれているのだと思いますが…
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんなんだ一体この人は?の冒頭から薬物過剰摂取で閉鎖病棟に担ぎ込まれた女性(28才フリーライター)が退院するまでの14日間の往きて還りし物語。重たい題材を松尾スズキが女性の完全一人称と会話だけで軽やかに話を展開させていく。そこでの奇妙な人々との交流やできごとを経て「ココは私がいる場所じゃない」から「ココでのことを書いて出版社に持ち込むか」になり、やがて自分に何が起きたのかを知る。映画を観ていたのでガリレオに福山がかぶさるように内田有紀と大竹しのぶと蒼井優とクドカンがそのまま浮かんできた。妻夫木は別人だった。
Posted by
冒頭の数ページ『あーあー。ゲロでうがいしちゃってるよ』と言うフレーズからストーリーは展開される。主人公のわたしはあることがきっかけで精神病棟へ収容される。ここを舞台に様々な人間模様が描かれる。閉鎖的でともすれば偏見の目で見られがちな精神病棟だけれど、もしかすると日常生活と紙一重な...
冒頭の数ページ『あーあー。ゲロでうがいしちゃってるよ』と言うフレーズからストーリーは展開される。主人公のわたしはあることがきっかけで精神病棟へ収容される。ここを舞台に様々な人間模様が描かれる。閉鎖的でともすれば偏見の目で見られがちな精神病棟だけれど、もしかすると日常生活と紙一重なのかもしれない。 重くなりがちな背景をおもしろくおかしく痛快に描いていて、読後感は爽快ですらある。
Posted by
痛くて痛くて苦しいけど、どこか哀愁とおかしみがある。 映画化されているのを知らなかったので、見てみたい。
Posted by