クワイエットルームにようこそ の商品レビュー
老人賭博、クワイエットルームにようこそ、宗教が往く、どれもこれも好きだが、読むときの精神的なバランスで、その読後感が一番変わるのはこれ。 今読むと、たぶん、今日はめんどくさいから、明日にしよう、といった心持ち、つまり諦めはあるけれど、終わらせたくはない、という感じの生への執着...
老人賭博、クワイエットルームにようこそ、宗教が往く、どれもこれも好きだが、読むときの精神的なバランスで、その読後感が一番変わるのはこれ。 今読むと、たぶん、今日はめんどくさいから、明日にしよう、といった心持ち、つまり諦めはあるけれど、終わらせたくはない、という感じの生への執着を持つと思う。
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映画を観たかったのだけれど、とりあえず原作読んでみた。 いきなり夢のシーンから始まって、このくだりは必要なのか? と思ったけど、あとで納得。
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ついさっきまで普通の生活を送っていたのに、目が覚めたら三点拘束されて精神病院に放り込まれていた。 原因はオーバードーズ。同棲相手と喧嘩して、酔っ払って、なにもかもが嫌になって薬をがぶ飲みしたせいで、頭がおかしいと判断されてしまったひとりの女性のおはなし。 精神病院に二...
ついさっきまで普通の生活を送っていたのに、目が覚めたら三点拘束されて精神病院に放り込まれていた。 原因はオーバードーズ。同棲相手と喧嘩して、酔っ払って、なにもかもが嫌になって薬をがぶ飲みしたせいで、頭がおかしいと判断されてしまったひとりの女性のおはなし。 精神病院に二週間隔離され、その住人たちとの交流はもちろん、主人公自身の心の不安定さと、まっとうに見えてその実ゆがんでしまっているその表裏、意外性。短いページ数のなかに、あっさりとした調子でいろんなエピソードが詰め込まれています。 映画のほうを先に見ていたのですが、内容自体はほとんど同じで、小説版のほうがちょっとあっさりめだったような気がします。 しかしこの日常の崩壊と再生は非常に好み。当たり前と思っていた自分が崩れてゆくさま。まともだと思っていた隣人が壊れていたり、相手がおかしいのか別のだれかがおかしいのかという不安と、失われてゆく自律。 文章に癖があるのですこし読みにくかったですが、松尾さんは多才だなぁと再確認。
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個性は強いのに、いまいちキャラが生かされてないような。 主人公(語り手)が暴走しすぎ。好みじゃない。 *映画はすっごく面白い。まさに映像化するための作品。とてもシュール。(2011.03.26)
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ある精神病院にやむなく入院してしまう主人公の現実からかけ離れた二週間を綴った話。 笑ってはいけないシチュエーションなのに笑ってしまうのは文章のテンポが軽快なのと、人それぞれの波乱万丈な人生であったり、現代を生きている中でちょっとレールから踏み外しちゃった人たちが今を精一杯生きて...
ある精神病院にやむなく入院してしまう主人公の現実からかけ離れた二週間を綴った話。 笑ってはいけないシチュエーションなのに笑ってしまうのは文章のテンポが軽快なのと、人それぞれの波乱万丈な人生であったり、現代を生きている中でちょっとレールから踏み外しちゃった人たちが今を精一杯生きてる様とそれぞれのキャラクターのぶっ飛んだ個性とのギャップが面白いからかもしれません。 電車の中でにやけながら一気に読んでしまいました。
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テンポが良いので簡単に読める。けど、あんまり気持ちの良い話じゃない。読んでる時は気付かなかったけど、これ書こうと思えば物凄く重いテーマの指が進まない小説になると思う。だって主人公、結構壮絶な経験をしてるよね。それをあんだけ指を進めさせられるのは凄い。
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映画を見たあとに何となく読んでみたんだけどテンポ最高。めちゃくちゃ楽しかった。ちょうおすすめ(^ω^)クドカンが映画化したのわかる〜
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すごく曖昧だということだ、と俺は思う。 そして、注意を喚起しておきたい。 二日酔いのときに読み始めてはいけない本だ、と俺は思う。 老婆心ながらってやつだ。
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芥川賞候補作。 精神科の閉鎖病棟が舞台。 冒頭からいきなり大変なことになってる作品です。 ご飯食べる前に読まない方が身のためです。 先に大作「宗教が往く」を読んでいたせいか、思ったより爽やかな印象を受けました。
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気分の悪いときには読むべきではない本です。フツウの人間てどんな人だろうね?もしかしたら私も・・。そんな不安、空恐ろしさを抱くかもしれない物語。
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