まだ遠い光 の商品レビュー
全5巻の長編。 にもかかわらず1週間ちょっとで一気に読み倒した。 家族とは何か、愛とは何か。理解できない部分もある内容だけれども、こういう状況や思想を持ちながら生きている人たちは意外と多いんじゃないかとも思わせる内容で本当にあっという間に読み終わる。テーマが重いながらも分かりやす...
全5巻の長編。 にもかかわらず1週間ちょっとで一気に読み倒した。 家族とは何か、愛とは何か。理解できない部分もある内容だけれども、こういう状況や思想を持ちながら生きている人たちは意外と多いんじゃないかとも思わせる内容で本当にあっという間に読み終わる。テーマが重いながらも分かりやすい文章で、もう少し若い時に読んでも面白かったかなとも思う。
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人を殺すことに正当性を感じることはできない。 でも家族であれば、逃げることができない。 立場によっていろいろな感情が起こることも分かった。 極限的な状況に陥れば人間は変わっていくのかもしれない。 現在の幸せに私の両親、妻、子供たちに深く感謝したい。
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おもしろかったけどね。 登場人物みんなに欠落があって、みんな交差するから、やっぱり特別なことが起きてるんだなという物語だった。 1巻読み始めたときは、誰にでも起こりうることなのかもよとか思ったけど。 俺は「愛」について知ってしまっていたから、愛についての投げかけみたいなも...
おもしろかったけどね。 登場人物みんなに欠落があって、みんな交差するから、やっぱり特別なことが起きてるんだなという物語だった。 1巻読み始めたときは、誰にでも起こりうることなのかもよとか思ったけど。 俺は「愛」について知ってしまっていたから、愛についての投げかけみたいなものは全然受け止めれなかったね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第1部を読み始めたころは、この話は今後どう展開していくのだろうかと、痛々しくて苦しい気持ちで読んでいた記憶があります。早くも、第四部まできました。ひとつの事件を追いつづけてきた馬見原は、更に事件を追い、四国へと飛ぶことになります。心が不安定な妻佐和子の希望で、一緒に四国へ行くのだけど、この選択が多くの変化をこの二人にもたらしました。決して微笑ましく読めるような内容ではないのですが、さすがに第4部までくると、後先の二人の決断は大いに気になるところです。登場人物それぞれが、何かに必死になっている。自分を支えることだったり、人と本気で関わろうとする生き方だったり。消せない過去が自分を苦しめること、消せない過去でそこから成長していこうとすること。そういうひたむきさみたいなものが、それぞれに見えてきた気がします。
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犯人はやはり傲慢に感じたままでした。ただそうなってしまった、こんな結論を持たざるをえなくなった現実に悲しみを覚えます。タイトルの通りまだ遠いけど、光を感じる場所に近づき変わることのできた主人公たちに安堵感を持ち、本を閉じることができました。よかった。
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真実の愛=無償の愛。 相手に与え何も求めない愛。 真実の愛なんて幻に近いのではないか。 人はどうしても相手に必要とされたいという願望が生まれてしまうから。 必要とされているという実感を求めてしまうから。 真実の愛を探し求めることが何かを求めていることだから。 真実の愛を意識した時...
真実の愛=無償の愛。 相手に与え何も求めない愛。 真実の愛なんて幻に近いのではないか。 人はどうしても相手に必要とされたいという願望が生まれてしまうから。 必要とされているという実感を求めてしまうから。 真実の愛を探し求めることが何かを求めていることだから。 真実の愛を意識した時そこに真実の愛は無いと思う。 「他人を思いやりながら、決して良いことばかりがある訳ではない人生を、勇気を持って歩んでいこう」 「人は変われるものだと思う」 そうだよね、変わりたいと願い少しずつでもいいから前へ歩いていこうとする勇気が大事なんだよね。 「この世界は誰かを傷付けないと生きていけない」 知らないどこかで誰かを傷つけているのかもしれない。 やはりそうしないと人は生きてはいけないのだろうか。 考えると苦しくなる。 それでも少しでも誰かを傷つけないように少しずつでも前へ歩いていきたい。 今まで眩しかった太陽の光が今は暖かく輝いて見えるよ。
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暗い。重い。だが、全5巻にも関わらず長いとは感じなかった。 登場人物のどの家族にもそれぞれ問題を抱えており、残酷な手段で複数の家族が殺されていく。 第9回 (1996年) 山本周五郎賞受賞作 1997年8位 『このミステリーがすごい!』
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行動力があるあまり出世街道からは外された馬見原は 仕事では尊敬されることもあるが家族はばらばらだ。 厳しくしつけた長男は自殺して長女はグレてヤンママに。 妻は精神を患って入院し、母親も施設に入っている。 それでも家族の大切さを説き子どもを大切に思っており、 暴力団員の父親から虐待...
行動力があるあまり出世街道からは外された馬見原は 仕事では尊敬されることもあるが家族はばらばらだ。 厳しくしつけた長男は自殺して長女はグレてヤンママに。 妻は精神を患って入院し、母親も施設に入っている。 それでも家族の大切さを説き子どもを大切に思っており、 暴力団員の父親から虐待を受けていた男の子とその母親を守り 彼らと擬似家族のような関係になってしまう。 一方美術教師をしていた巣藤は教え子の亜衣から憎まれ 彼女に暴行容疑を着せられた。 さらにテレビで問題発言をして学校を辞職。 郊外に家を借りて絵を描くことにした。 児童心理に携わる氷崎はたびたびセミナーに来る女に手を焼いていた。 公共団体では出来ないような電話受付や相談会を開き そのビラをセミナーに言っては配っていたのだ。 そして一家心中事件を中心に彼らは家族について考えていく。 装画:日置由美子 デザイン:新潮社装丁室 重い。簡単には解決できないことばかりです。 家族内で起きた問題というのはやっぱり隠したがる。 親は子どもを信じていると言って現実と向き合わない。 子どもは親がわかってくれないと嘆きさらに閉じこもるか 親や弱いものに向かって暴力を振るうようになる。 さらに親が子どもを虐待していたらどうなのか。 そこに愛情があるとは思えないが引き離されると怒る親もいる。 自分たちの家族さえちゃんとしていればよいと思っていても 別の家族のうっぷんがこちらに飛び火することだって考えられる。 解決方法は書かれていないけれど とりあえずは事なかれ主義をやめて少しでも行動することだと。 自分の思いを話す場所があって聞いてくれる人がいれば 少しはいい世の中になるのではないか、という話です。 大きくまとめれば。
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終わってしまいました……。 なんていうか……重かったです~。 でも読んでよかったです~。 最終巻、後半はもう一気読みです。 本を置くことが出来ません。
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愛ってなに? 家族ってなに? すごく全巻読みながら考えた 分かったのはうちが読んで、いいなと思う本は全部家族が根本にある話ってこと 家族の大切さと同時に難しさも知ることができた みんな自分自分しているこの世界はすごく生きにくい まずは自分を信じる 無償の愛はもらうものじ...
愛ってなに? 家族ってなに? すごく全巻読みながら考えた 分かったのはうちが読んで、いいなと思う本は全部家族が根本にある話ってこと 家族の大切さと同時に難しさも知ることができた みんな自分自分しているこの世界はすごく生きにくい まずは自分を信じる 無償の愛はもらうものじゃなくて与えるもの
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