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サウスバウンド の商品レビュー

4.1

339件のお客様レビュー

  1. 5つ

    122

  2. 4つ

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  3. 3つ

    69

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2012/07/27

最初はちょっと変わったおとうさんを持つ少年の成長物語だと思った。 不良中学生との対立 当たり前のように隣にいる友達 クラスメイトの女子 少年の成長に必要なものは全部あるように見えた。 両親の過去が明らかになりだして物語はだんだんステレオタイプな成長物語のレールから...

最初はちょっと変わったおとうさんを持つ少年の成長物語だと思った。 不良中学生との対立 当たり前のように隣にいる友達 クラスメイトの女子 少年の成長に必要なものは全部あるように見えた。 両親の過去が明らかになりだして物語はだんだんステレオタイプな成長物語のレールからはずれていく。 でもおとうさんとおかあさんを見てると、どのレールが正解かなんてわからない。 こんな考え方もあるんだなぁ。 自分の信念を貫き通すおとうさんは確かにかっこいい。 そのおとうさんを信じてついていくおかあさんも。 でも、子供の人生を左右することをどう思っているんだろう。 もう子供たちはふつうの人生を望めない。 そんな人生に価値はないとおかあさんは言ったけど、子供たちはそれを望んでいたかもしれないのに。 おとうさんとおかあさんがあまりにかっこよかったので、余計に複雑でした。

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2012/07/26

一気読みしてしまいました。体制を批判しつつも、反体制や共産主義や運動団体に迎合しないお父さん、一本筋が通っていていいですね。登場人物が皆魅力的、いいセリフも多かった。

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2012/05/19

東京編と沖縄編の2部構成。 元過激派の父を持つ二郎の苦労と感動の話。 読んでいて、こんなお父さんだったら面白いだろうなと思う一方で、こんな父親だったら困るなとも思いました。 二郎はまだ小学生なのに、かなり波乱万丈な人生を歩んでいると思います。 そして、やっぱり沖縄は素晴らしいな...

東京編と沖縄編の2部構成。 元過激派の父を持つ二郎の苦労と感動の話。 読んでいて、こんなお父さんだったら面白いだろうなと思う一方で、こんな父親だったら困るなとも思いました。 二郎はまだ小学生なのに、かなり波乱万丈な人生を歩んでいると思います。 そして、やっぱり沖縄は素晴らしいなと思いました。 世界の人々が、みんな西表島の人たちだったら、絶対に戦争は起こらないと思います。

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2012/04/25

小説の体裁をとってはいるが、現代社会への痛烈な批判満載の本。 この本のメッセージの本質は、無自覚な悪意・偽善への批判だと思った。

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2012/04/01

右翼も左翼もわからぬ中学校時代に読んだけど、それでもめちゃくちゃ面白かった。沖縄に住みたくなる。映画化もされたけどそれはびみょうだったかなー。

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2012/03/29

再読だったが、グイグイと引き込まれえるようにして読んだ。 主人公の父親は確かに格好いいけど、家族だったら大変だろうなとおもったりもして。 でも、そういう生き方ができる社会になればいいと思う。 読後感スッキリでよかった。

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2012/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公は、「元過激派」の父母を持つ小学6年の少年。不良と対決したり、活動家の権力闘争に巻き込まれたり、沖縄で超原始生活を送ったりしながら、強く、優しく、かっこいい人間に成長していく。めちゃくちゃ爽快感がある物語。 上巻と下巻では舞台も変わるので、違う物語を読んでいるよう。かっこいいのは下巻だけど、私は上巻が好き。もし生まれ変わることができるなら、絶対男の子になって、家出したり、殴り合いのケンカしたり、友達とちょっとエッチな夢の話をしたりしたい。

Posted byブクログ

2012/02/20

あまり得意じゃない作家さんなのですが…沖縄が舞台なので購入。 映画化もされましたがやっぱり奥田氏の作風はどうも合わないようです。

Posted byブクログ

2012/02/16

いろいろと思うところがありました。 物語は小6の少年が主人公。 元過激派の父親, 『御茶ノ水のジャンヌ・ダルク』と言われた元活動家の母親, そして妹と姉。 この家族のすっげぇ物語。 なんといっても父親がむちゃくちゃ。 アナーキストとはいえ自分の信念を貫く。 こ...

いろいろと思うところがありました。 物語は小6の少年が主人公。 元過激派の父親, 『御茶ノ水のジャンヌ・ダルク』と言われた元活動家の母親, そして妹と姉。 この家族のすっげぇ物語。 なんといっても父親がむちゃくちゃ。 アナーキストとはいえ自分の信念を貫く。 この父親に振り回されて迷惑していた家族… と思いきや家族の絆は強いものです。 子どもは大人に振り回されてる。 大人の世界では子どもは無力。 大人の欲を子どもはちゃんと見ていて, むしろ子どものほうがオトナなんじゃないかと思ったりもした。 でも,子どもの世界にとっても大人は何の役にも立たないってことがある。 学校生活や友だち関係とか。 むちゃくちゃな父親は“負けがわかっていても向かっていく” その姿勢はすごいと思った。

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2012/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初は左翼の過激派の父という設定で引いて読んでいたが、西表島に移住して電気もガスもない生活を描かれると楽しくなってしまった。 お金のかからない生活。それはこの主人公の父のように逞しい体力が必須なのだが。小学生の主人公が随分と大人びて高校生くらいの観察力があるのと、ラストの父と母が手に手を取って逮捕から逃れてどこか知らぬ島へ行ってしまうのが無理がある。

Posted byブクログ