サウスバウンド の商品レビュー

奥田英朗(著者)

2011/05/26

「世間は歴史も作らないし、人も救わない。正義でもないし、基準でもない。世間なんて戦わない人を慰めるだけのものなのよ。」

2011/05/15

今までに読んだ奥田 英朗作品では断トツの面白さ。
登場人物がみんな面白いし、冷静に語る小学生の主人公の突っ込みどころもいい。今年読んだエンタメ作品の中でもダントツです。

「一人でも私腹を肥やそうとすると政治経済が発生するの」、というお姉ちゃんのコメントが痛烈に資本主義社会を批判していますが、共産主義礼賛作品でもなく、ただただのんびりみんなが共存できる環境を素直に楽しく伝えてくれます。

ユイマールってええことばやなあ。

2011/05/14

2011.5.13

ブレないひとは魅力的！
自分の両親があんな感じだと困っちゃうけど、でも、かっこいいなと思った。

2011/05/14

元過激派の父をもつ男の子の話。

面白くなかったわけではないが、はじめのほうなど、何が言いたいのかよくわからず挫折しそうになった。

2011/05/27

無鉄砲な思想家のお父さん、実はお嬢様のタフなお母さん、そんな両親のもとに育つ普通の感覚の子供達、でも仲の良い家族。面白い人生を送ってますよね。本音で生きられて羨ましいような・・・。

2011/05/12

元過激派の父が起こす型破りな騒動を子供の視点から描いた作品。
子供の視点からっていうのがポイントで、元過激派のお父さんの言動を、家族ならではの冷めた目線で描かれている。私たち第三者から見れば、型破りすぎて逆にカッコイイって思ってしまう一郎の言動を、子供の二郎は容赦なく突っ込む。とにかく彼とお父さんだけでなく、彼らを取り巻く人物たち皆が個性的。面白いです。人物描写が上手だと、やっぱり読みやすくていいな。

ただ、、、最後、一郎が取った行動は、、、。私的にはあまり共感したくないなと思った。

2011/04/26

元過激派の父を持つ少年の話。
税金は払わない、学校に行かなくてもいいという、担任の先生と問題をおこす、そんな父親を嫌に思っていた少年が、「警察や企業に盾突く1人の男を痛快に感じ、面白がりはするものの、我が身に置きかえたりはしない。テレビの前の大人たちは一度も戦ったことがないし、この先も戦う気はない。戦う人間を安全な場所から見物し、したり顔で論評する。そして最後には冷笑する。それが父以外の大多数の大人だ。」と考えるようになったところが印象的だった。

2011/03/27

さすが奥田さん。破天荒な人物の描写をさせたら右に出るものナシ？
二郎は東京に住む小学六年生。父、母、２１歳の姉、４年生の妹と暮らしている。
父親は元過激派でとことん国家権力には屈しない、教育制度にだって問題ありと息巻いて
二郎の学校に乗り込んで行くことも何度もあるという要注意保護者だった。
そんな父を持て余す家族だったがある日とうとう父は問題を起こしてしまい
遥か南の果て・西表島へと移住することに。
カゲキ発言ばかりを繰り返し、若干小学生にして二郎は
周囲への気配りをすることを覚えてしまい父親のせいで安心して生活していけない状態。
それがとても不憫でよっぽど挫折しようかと思ったけども
西表島に舞台が移ったらどんどん読めた。
やはり南の島は人を開放的にまた素直にしてしまうのか？？
・・・とはいえ　
一悶着も二悶着もあるんだけども
後半は家族関係も違ってきて気にならなくなった。
とても危険だけど一本筋の通った大人
イマドキいないなァと読み終えてふと淋しくなったりした

2011/03/24

後半にかけての展開が好きだった。 とにかく父親がハチャメチャなんだけど、カッコいい！！ 前半はただのグーだらの面倒臭いオヤジだと思ったけどね

奥田さんの長編は初だったけど、すらすら読めてなかなか良かったです。 そんなにのめり込んでいく話でもないのでゆっくり読みたい人にはオススメですね！

2011/03/14

主人公をはじめ登場人物の愛すべきキャラは読んでいて本当に楽しかった！こんな型破りな親父は化石だろうがやはり憧れてしまう♪