サウスバウンド の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
小学6年生の二郎の父親は元過激派で革命家 国家権力にはとことん逆らい学校の先生にも迷惑をかけ二郎はいい迷惑 一部は中学生の不良にからまれそれに屈せず戦っていく話 二部は父親が沖縄の西表をリゾート開発しようとする業者と家族みんなで戦う話 一部は二郎の正義感がまぶしい 自分だったらいやになるような家庭環境の中で 正しさは身に付け不良にも立ち向かっていく からまれたり戦ったりするシーンは緊張感があり読みながらどきどき 二部は沖縄での生活 沖縄の子供達と仲良くなったり楽しげな雰囲気ながらも 開発業者との直接対決になると緊迫感がでてくる 父親の戦う姿に尊敬の目を向け始める 読みながらこんな父親勘弁して欲しいなあって思っていたのが かっこいいって思い始めた みんな一本芯が通ったキャラばかりで気持ちいい 沖縄ののほほんとした人たちとの交流もほのぼのしている 楽しくなってくる雰囲気 一番気に入ったのは 「税金なら納めん どっかのキャスターが今年の流行語大賞だって言ってた」 ってとこがツボだった
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長いけれど、すごーくおもしろかった! どのシーンも言葉もすんなり入ってくる感じ。 以前に奥田さんの本は読んだかな・・? どれも全部読みたい感じ。 小6の男の子の視点で書かれた、家族や体制への考え方の話。 子どもの頃、大人のことや周りからの視線をこういうふうに見ていたなーと何度...
長いけれど、すごーくおもしろかった! どのシーンも言葉もすんなり入ってくる感じ。 以前に奥田さんの本は読んだかな・・? どれも全部読みたい感じ。 小6の男の子の視点で書かれた、家族や体制への考え方の話。 子どもの頃、大人のことや周りからの視線をこういうふうに見ていたなーと何度も思い出した。自分の子どもが大きくなったら、ぜひまた読みたい。 何にも持たなくても暮らせるのに、今はたくさん持っている。なかなか捨てられないなーと思いました。
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第一部と第二部に分かれてるんですが、 第一部だけでよかったような気がする。 第二部はご都合主義な感じと言うか、 登場人物の動きが都合よすぎで気に入らない。
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破天荒な父を持つ少年とその家族がやんやんするお話。 上巻の舞台は東京の冒険小説のような感じ。 下巻では舞台が沖縄に移り破天荒な父親を中心に徐々に騒がしい展開に。
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東京・中野を舞台にした1部と、 沖縄・西表を舞台にした2部とで編成されている。 東京編は、家族の物語というより、主人公の少年と その友達のストーリーの方が色濃く、 石田衣良の4TEENを思わせた。 少年達のストーリーもそれなに楽しめたが、 実際に面白くなってきたのは、居候が家に...
東京・中野を舞台にした1部と、 沖縄・西表を舞台にした2部とで編成されている。 東京編は、家族の物語というより、主人公の少年と その友達のストーリーの方が色濃く、 石田衣良の4TEENを思わせた。 少年達のストーリーもそれなに楽しめたが、 実際に面白くなってきたのは、居候が家にやって来た 東京編後半から、沖縄編。 不本意な思いをしてばかりの主人公であったが、 東京編でも沖縄編でも、最後は清々しく終わり、 読み終えて爽やかな気分になれた。
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面白かった!^^ 最初は、なんで表紙が沖縄なんだろ、なんで「サウス」なんだろと思いつつも、 中野界隈のスタンドバイミー的な話かなーと思ってました。 カツをめぐるトラブルのあたりは、読んでてちょっと苦痛だったんだけど、 アキラおじさんが静かにカツの腕を折るあたりで、かなり溜飲が...
面白かった!^^ 最初は、なんで表紙が沖縄なんだろ、なんで「サウス」なんだろと思いつつも、 中野界隈のスタンドバイミー的な話かなーと思ってました。 カツをめぐるトラブルのあたりは、読んでてちょっと苦痛だったんだけど、 アキラおじさんが静かにカツの腕を折るあたりで、かなり溜飲が下がったわー。 もし映像化するなら、堺雅人あたりに、薄笑い浮かべながらボッキリやってほしいなぁ~なんて思ってたら、 もうとっくに映画になってたんだね… (アキラおじさんの出番はなかったらしいけど、おじさんなしでこの話ってアリなの?) 究極の人間の生き方を追求すると、このコミュニティのあり方に行きつくのかな。 昔フィジーに行ったときにも、現地の人たちは「自分のものはみんなのもの」的な発想をしてて、驚いたことを思い出しました。 少しだけ、二郎のものわかりが良すぎた気もするけど、 一郎の圧倒的な存在感と、少年たちの友情で、読後はかなりさわやかでした。 結構余韻の残る話だなーと思います。
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無国家主義を個人的に貫く父親の姿を平成生まれの息子の視点で描いているのが、新鮮だった。 無国家主義といえば、大杉栄しか知らなかったし、終わったものの考えとしか捉えていなかったので、搾取、資本家、公安、国家などふだんは使わない単語が常時でてきましたが、この父親の生き方そのものがア...
無国家主義を個人的に貫く父親の姿を平成生まれの息子の視点で描いているのが、新鮮だった。 無国家主義といえば、大杉栄しか知らなかったし、終わったものの考えとしか捉えていなかったので、搾取、資本家、公安、国家などふだんは使わない単語が常時でてきましたが、この父親の生き方そのものがアナーキズムだと捉えるとわかりにくい政治思想、学生運動の原点みたいなものを再認識できた。 その背景にあった昭和という時代も語り手である平成生まれの息子が成長とともに流れていて懐かしくもあり、今とのギャップや共通点など楽しんだりできました。 息子が父親を通して感じる昭和との距離感がどんどん縮まっていく過程も面白くよかった。 子どもの頃、10年後や3年後のいう時間の単位は、確かに想像できない単位だった。 同じ時間量でも大人と子どもでは、全く異なる時間単位なんだよなあ。 ただ一部は、ちょっとまったりした感じもあり、全体としても もう少し短めにまとめられる気もした。読後、疲労感があった訳じゃないけど。 あと、第二部の最後のあたりで、ヤオケ・アカハチの物語がでてきますが、こっちにもう少しスポットをあてても面白かったかな。 西表島を含む八重山は、沖縄・首里から搾取され、沖縄は、薩摩そして大和から搾取され、それに抵抗したアカハチの昔話は、アナーキズムと表現方法は異なれど、同じ方向性を持っていて、それは現代にも通じることだと感じたので。 「力で奪い取ったものは、必ず力で奪い取られる」 21世紀になっても、残念ながらこの言葉は活きていると思います。
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いやあ面白かったです。前半は東京の中野を舞台にした小学生の青春物語。後半は沖縄を舞台に反政府運動モノ。沖縄の歴史に触れて勉強にもなりました。それにしても作者の奥田氏の引出の多さには驚くばかりです。この人の才能が素晴らしいです
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父は元過激派、また役人嫌い。その父をサポートする母。小学6年生の視点から見る親子、友人関係や人間関係など様々な思いを持ちながら成長していく。不良中学生とのやりとりに目が離せない。
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今読み終わりました 後半 夢中で 一気に突き進みました 展開の 速さ どんどん引き込まれていきました ドキドキ ワクワク 上原一郎 かなりの魅力 沖縄 西表島 旅に行きたくなる~ 幸せって なんですか?
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