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回転木馬のデッド・ヒート の商品レビュー

3.7

234件のお客様レビュー

  1. 5つ

    36

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    3

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2022/01/01

久しぶりの村上春樹。短編集。いつもの村上春樹がそこにいるという感じ。 村上春樹の小説を読むときっちり生活がしたくなる。ちゃんと決められた時間に起き歯を磨いて栄養価の高い朝食を食べ、きっちりと仕事をして昼食を食べ・・・、そこに刻まれたリズム感が村上春樹という感じ。 それぞれの話が各...

久しぶりの村上春樹。短編集。いつもの村上春樹がそこにいるという感じ。 村上春樹の小説を読むときっちり生活がしたくなる。ちゃんと決められた時間に起き歯を磨いて栄養価の高い朝食を食べ、きっちりと仕事をして昼食を食べ・・・、そこに刻まれたリズム感が村上春樹という感じ。 それぞれの話が各々魅力的ではあるけれど、プールサイドが一番お気に入りかな。完璧な男のちょっとした情事の話。とても魅力的ではないか。

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2021/12/20

不思議な気持ちになる小説。これ、小説だよなぁ…?実話風に描かれているけれど。 プールサイドと嘔吐1979が印象に残った。 それにしても、初期の頃から、文章のテイストがほとんど変わってない気がする。

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2021/11/29

村上春樹が実際にあった人、その人たちに聞いた話を描いている。 やっぱいろいろちょうどいい。 ある意味、嬉しくも悲しくもならない。 でも自分の生活からは離れた場所での出来事をまるで真横で起こった出来事のように聞ける。 そしてどこか奇妙な人の話は、心地よく聞ける。

Posted byブクログ

2021/10/20

日常の中の非日常感。生きてる時の悩みや、出来事が綺麗に不思議に言語化されている。 フィクションならあるが、現実で奇怪な現象や感覚に陥る話はあまり読んだことがないので、面白かった。

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2021/08/31

最後の話に登場する太ったアメリカ人に対する比喩が謎に多くて面白い 「今は亡き王女のため」と「雨やどり」が好きだった

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2021/06/20

「もしそれぞれの話の中に何か奇妙な点や不自然な点があるとしたら、それは事実だからである。 読み通すのにそれほど我慢が必要なかったとすれば、それは小説だからである。他人の話を聞けば聞くほど、そしてその話を通して人々の生を垣間見れば見るほど、我々はある種の無力感に捉われていくことにな...

「もしそれぞれの話の中に何か奇妙な点や不自然な点があるとしたら、それは事実だからである。 読み通すのにそれほど我慢が必要なかったとすれば、それは小説だからである。他人の話を聞けば聞くほど、そしてその話を通して人々の生を垣間見れば見るほど、我々はある種の無力感に捉われていくことになる。」 回転木馬のデットヒート、どこにも行けない。 事実とは小説より奇なりということが分かりかけたような、そうでないような、すっきりしない。

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2021/05/08

村上春樹ファンでもない自分からすると、やはりいまいち好みに合わない。 粋なんだろうけど、『こう書けばおしゃれでしょ、読者は喜ぶでしょ』というようなナルシズム、ペダンチック感がちょっと(登場人物の問題なのか、作者の問題なのかは分からない)。 いっそのこと、飛び抜けてナルシストかつ無...

村上春樹ファンでもない自分からすると、やはりいまいち好みに合わない。 粋なんだろうけど、『こう書けばおしゃれでしょ、読者は喜ぶでしょ』というようなナルシズム、ペダンチック感がちょっと(登場人物の問題なのか、作者の問題なのかは分からない)。 いっそのこと、飛び抜けてナルシストかつ無敵な主人公を村上作品で登場させてほしい。 レーダーホーゼンはとても面白かった。

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2021/04/18

人の話を聞くことが好きだという村上氏が、人から様々な話を聞きそれを文章にした(仮にそれをスケッチと呼ぶ)。スケッチたちは話してもらいたがっている、と。 これらスケッチのことを、どこにも行き場がなくて体の中に「おりのようにたまってきた」もの、と表現している。 この入り方に興味をそそ...

人の話を聞くことが好きだという村上氏が、人から様々な話を聞きそれを文章にした(仮にそれをスケッチと呼ぶ)。スケッチたちは話してもらいたがっている、と。 これらスケッチのことを、どこにも行き場がなくて体の中に「おりのようにたまってきた」もの、と表現している。 この入り方に興味をそそられ、前のめりになってさらりと読めた。一日経って思い出してみる、どんな話だったか。といえば、人生の中のほんの出来事、強烈ではないが妙に説得力がある話。誰かに打ち明けたいことってある、身近な人でなく違うカテゴリーの人に。こんなこと誰かにしゃべるのはじめてなんですって話だから面白い(その人にとっては人生において深刻な告白でもあるのだが)。道に迷っているとき、話す(誰かにヒントを与えてもらう、聞いてもらう)機会を誰も待っているのではないか。 対談を見ている気分にもなった。 好みは、タクシーに乗った男、プールサイドと雨やどり、他も好き。面白い短編だった。

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2021/02/20

短編集。どれも現実の中にうまい具合に仮想世界が盛り込まれてて心地よく不思議な気持ちに浸れる。 『タクシーに乗った男』がとくにすき

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2020/10/25

著者の実体験に基づいた短編小説。 各章大体15分程で読み終える短さが読みやすく内容も面白かった。 登場人物の遭遇する不思議な体験が自らの潜在意識の反映であるように感じられた。それぞれの抱える苦悩や葛藤が様々な形で意識に現れるようだ。 村上春樹の文体が彼らの体験を奇妙に深みのある作...

著者の実体験に基づいた短編小説。 各章大体15分程で読み終える短さが読みやすく内容も面白かった。 登場人物の遭遇する不思議な体験が自らの潜在意識の反映であるように感じられた。それぞれの抱える苦悩や葛藤が様々な形で意識に現れるようだ。 村上春樹の文体が彼らの体験を奇妙に深みのある作品に仕上げていた。

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