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ぼくはこうして大人になる の商品レビュー

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56件のお客様レビュー

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「少年」のにおいのす…

「少年」のにおいのする本です。少年という限定された期間の中で、悩み、成長していくお話です。読後感はじんわり長野まゆみの世界に浸れます。長野まゆみの少年描写が好きな方にはかなりオススメです。

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海辺の田舎町に暮らす…

海辺の田舎町に暮らすぼくは、中学三年生。優秀でまともな少年に見せるだて眼鏡をかけ、人に云えない不安を抱えつつ、級友たちの過分な信望を得て平穏な学校生活を送っている。ところがある日、クラスに七月という少年が転入してきた。なかなかみんなに馴染もうとしない彼と関わるうち、修学旅行中に騒...

海辺の田舎町に暮らすぼくは、中学三年生。優秀でまともな少年に見せるだて眼鏡をかけ、人に云えない不安を抱えつつ、級友たちの過分な信望を得て平穏な学校生活を送っている。ところがある日、クラスに七月という少年が転入してきた。なかなかみんなに馴染もうとしない彼と関わるうち、修学旅行中に騒動がおきて…。繊細にして傲慢、冷静にして感情的な、少年たちの夏を描く。BL要素有り。少年達の心情が繊細に表れている作品です。とっても面白いです!

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少年たちの成長物語。…

少年たちの成長物語。繊細なものにあふれた作品です。

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優等生と思われている…

優等生と思われている主人公が一人の少年との出会いがきっかけで悩みながらも成長していく姿が爽やかな気分にさせてくれます。

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優等生の役割を演じる…

優等生の役割を演じる主人公の周囲の環境、状態がある転校生の出現によって変化します。少年が悩みを抱え、乗り越えてゆく姿が切なく、また爽やかさも感じました。

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双子の姉兄を持ち、長…

双子の姉兄を持ち、長年自分のことを女だと思って育ってきた主人公。なるべく自分を隠し、平坦な日常を送っている中に、突如舞い込んだ転校生により、彼の日常はかき乱される。若い人に指示されている長野作品でありますが、この年代の少年の描き方がとても上手ですよね。彼を取り巻く周囲の人間の距離...

双子の姉兄を持ち、長年自分のことを女だと思って育ってきた主人公。なるべく自分を隠し、平坦な日常を送っている中に、突如舞い込んだ転校生により、彼の日常はかき乱される。若い人に指示されている長野作品でありますが、この年代の少年の描き方がとても上手ですよね。彼を取り巻く周囲の人間の距離感や、その暖かさ、そして少し鋭い一面なんかも読んでて伝わってきました。

文庫OFF

2021/12/01

長野まゆみさんの文章と雰囲気が好きで、その中でもこの作品は傑作だと思います。 図書館では最初と最後の数ページを読んで本を選ぶことが多いのですが、最後の数ページだけであんなに惹き込まれる作品は初めてでした。 電子書籍はありますが、古い作品ということもあり、紙媒体として書店でなかなか...

長野まゆみさんの文章と雰囲気が好きで、その中でもこの作品は傑作だと思います。 図書館では最初と最後の数ページを読んで本を選ぶことが多いのですが、最後の数ページだけであんなに惹き込まれる作品は初めてでした。 電子書籍はありますが、古い作品ということもあり、紙媒体として書店でなかなか見かけないのが悔やまれます…。

Posted byブクログ

2015/11/10

素直に面白い。 読んだ後に題名にもどるとどこかずっしりと来るものがある。 「ずっと誰かに甘えたかったんだ」という所は切なくなった。 知らなかったことを知って、ショックを受けて、わからなくて落ち込んで、解決したわけではないのだけれど、いい意味で今まで気づかなかったことにも気づけて、...

素直に面白い。 読んだ後に題名にもどるとどこかずっしりと来るものがある。 「ずっと誰かに甘えたかったんだ」という所は切なくなった。 知らなかったことを知って、ショックを受けて、わからなくて落ち込んで、解決したわけではないのだけれど、いい意味で今まで気づかなかったことにも気づけて、なんとか前を向いて、生きていけるような気がする。こうして大人になっていくんだ。

Posted byブクログ

2014/01/22

好みに合わないと感じました。 同性愛は嫌いじゃないが、舞台に靄がかかったようでうまく入り込めませんでした。修業がたりないだけだろうか。 数年後読み返して感想が変わるかもしれません。

Posted byブクログ

2013/12/05

海辺の田舎町に暮らす中学3年生の主人公。 年の離れた姉兄に”女の子”と思い込まされ幼少期を過ごしたせいで、自分は歪みのある人間だと思っている。 頭がよく落ち着いていて、人が嫌がることでも進んで引き受ける誰もが一目置く優等生。 そんな彼の世界を壊す者として、東京からの転校生が登場...

海辺の田舎町に暮らす中学3年生の主人公。 年の離れた姉兄に”女の子”と思い込まされ幼少期を過ごしたせいで、自分は歪みのある人間だと思っている。 頭がよく落ち着いていて、人が嫌がることでも進んで引き受ける誰もが一目置く優等生。 そんな彼の世界を壊す者として、東京からの転校生が登場する。 田舎になじまず、同級生に反発する転校生のせいで穏やかだった日常は不均衡となり、修学旅行で様々な事件が起こる。 異分子に虚構の世界を壊されることで主人公が成長を遂げるというありがちな筋ながら、使われる語彙と独特の文章表現でなんだかファンタジックである。 思春期の自意識過剰なキャラクタたちがリアルで鮮明。伏線も綺麗にはられている。 同性愛の要素が物語を支配しているので、これが受け入れられないなら読む必要はないなと思う。やっぱり耽美。 ふと、中高生を主人公にした物語って、魔法か同性愛の要素でもなければ物語のテンションを保てないのかも、といまさらに思う。

Posted byブクログ