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ぼくはこうして大人になる の商品レビュー

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56件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2013/09/22

おおお・・・おお! と言うのが、感想です。(どんだけ) 家族の話。嗜好の話。 「中学生」という限られた時間、空間の話。 「繊細にして傲慢、冷静にして感情的」というあらすじのコメントが一番しっくりきます。 主人公イッくんがイッくんであるための多くが語られている...

おおお・・・おお! と言うのが、感想です。(どんだけ) 家族の話。嗜好の話。 「中学生」という限られた時間、空間の話。 「繊細にして傲慢、冷静にして感情的」というあらすじのコメントが一番しっくりきます。 主人公イッくんがイッくんであるための多くが語られている。 要領がいいというより、そうならざるを得ないという心理。 私には想像することしかできないけれど、男の子はこういう思考をしているのか!ととても新鮮でした。 この話、全員の性別が逆だったら全く違うものになるんだろうな。 中学生ってそういえばこんな雰囲気だったなあと思い出されます。 「こうなりたい!」という像がたとえあったとしても、持って生まれたものは仕方なく。 その頃はといえば、血ではなく家に由来するものが多いのだな、と。 ところで、私の中で七月はめちゃめちゃかっこいいんですが。実際のところどうなんだろう。 (女子に人気がありそうという描写があるから、あながち間違いではないのだろうけど) 彼らが大人になったら、きっとまた変わってしまうでしょう。 若気の至り、となるかもしれない。 それでも、脆くて強くて綺麗な一瞬を忘れたくない。

Posted byブクログ

2013/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長野まゆみ!長野まゆみ!!読み始めはいままで読んできたものと少し違う雰囲気にびっくりしながら「普通の小説みたいだ……」なんて思いながら読んでいました。段組や文字が旧仮名使いでなかったりという所にそう思っただけではなかった気がします。いままでのものより開けた関係が書かれていてそもそも舞台自体も学校という社交の場が用いられていたからかもしれない。あと、「家」という言葉が頻出していた。(いってもそんなに長野まゆみをたくさん読んだわけではない) 面白かったのは彼がいかに大人ぶることを履き違え、諦めや抵抗をしようとも自分の被害者意識や他と画した自分の立ち位置を気付こうとも、彼はやはり子どもで、兄姉に守られ、愛され認められているところである。 愛されることへの鈍感さと彼の被害者意識と常時自分を律しなければならないがそれが難しいそのもどかしさに悩むところも私が好きになる箇所だったように思う。

Posted byブクログ

2013/04/20

鼻息が荒くなる展開…! 優等生な一が精神的にぐらつくのが読んでいてたまらなかった。 でも、クラスの皆の一への対応が冷酷だったけど凄い現実感があった。 仕掛けた健もショックだったろうな、誰も庇わなかったから。 だけど、皆の前でぶん殴った七月はちょっと後先考えなさすぎじゃないか?

Posted byブクログ

2012/08/26

海辺の田舎町に暮らすぼくは、中学三年生。優秀でまともな少年に見せるだて眼鏡をかけ、人に云えない不安を抱えつつ、級友たちの過分な信望を得て平穏な学校生活を送っている。ところがある日、クラスに七月という少年が転入してきた。なかなかみんなに馴染もうとしない彼とかかわるうち、修学旅行中に...

海辺の田舎町に暮らすぼくは、中学三年生。優秀でまともな少年に見せるだて眼鏡をかけ、人に云えない不安を抱えつつ、級友たちの過分な信望を得て平穏な学校生活を送っている。ところがある日、クラスに七月という少年が転入してきた。なかなかみんなに馴染もうとしない彼とかかわるうち、修学旅行中に騒動が起きて……。繊細にして傲慢、冷静にして感情的な、少年たちの夏を描く。

Posted byブクログ

2012/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

爽やかな世界でした。 キスの表現も、とても美しかったです。 七月が気になって仕方なかったのですが 「かまってほしかったからさ。  探しに来てくれるとおもっていたのに、」で 落ちました。 もう、駄目...!

Posted byブクログ

2012/01/11

「家族」「転校生」「雨」。初めて手に取った長野さんの本がこれだった。長野さんの書く少年たちに出会ったおかげで、小説好きになったといっても過言ではない。 ラストシーンでの七月のセリフですべて持っていかれました…。可愛すぎるだろ。

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2011/11/18

いい!すき! 亜細亜がとってもすきです 思春期にありがちな勘違いって気付いたときとってもはずかしいよね…

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2011/05/13

繊細にして傲慢、冷静にして感情的な、少年たちの夏を描く。ということでしたが、読んでいてこの主人公のありがちな傲慢さに触れているうちに、もの凄く自己嫌悪に陥った。透明で綺麗。相変わらず、こんな中学生男子いないよ、っていうところがすき。そして亜細亜がちょういい男。すき。

Posted byブクログ

2011/02/20

優秀でまともな少年に見せようと頑張っている主人公、一は人に言えない不安を抱えつつ、級友たちの過分な信望を得て平穏な学校生活を送っていた。ところがある日、七月という少年 が転校してきて、なかなか周りと馴染もうとしない彼に関わるうち、騒動がおきる…。 面白かった~! なんか風呂で読...

優秀でまともな少年に見せようと頑張っている主人公、一は人に言えない不安を抱えつつ、級友たちの過分な信望を得て平穏な学校生活を送っていた。ところがある日、七月という少年 が転校してきて、なかなか周りと馴染もうとしない彼に関わるうち、騒動がおきる…。 面白かった~! なんか風呂で読んでて、つい長風呂しちゃって最後暑い!!って駆け足でよんだからちゃんともう一回よみたい笑 最初は、BLと聞いてガタッ!って感じで手にとったんだけど、キャラクターがみんな魅力的でそんでもって良い話だったわよ 家族友達自分自身でさえ、「こういうものだ」とか定義して捉えるのは出来てるつもりでも不可能なことだ、て感じました。 私は亜細亜と、健が好きだなあ! しかし主人公は、いがいにビッチだねww亜細亜とできてんのかとおもいきや、令哉が好きだったり、最後は七月かい!みたいな笑 なんか独特の雰囲気に、斬新な設定、はじめて長野さんの作品を読んだので多分まだあんまり理解できてない! しばらくしたらもう一回よみたい。

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2011/02/11

長野まゆみさんの書く世界は透明。水のようだと思います。 透明過ぎて、見たことのないような言葉の数々に戸惑い私は何滴か溢してしまった気がします。今読み直せば、全部掬って飲み干せるかもしれない。 その中で「ぼくはこうして大人になる」は最後まで溢さず読めた方です。メインの二人のもだ...

長野まゆみさんの書く世界は透明。水のようだと思います。 透明過ぎて、見たことのないような言葉の数々に戸惑い私は何滴か溢してしまった気がします。今読み直せば、全部掬って飲み干せるかもしれない。 その中で「ぼくはこうして大人になる」は最後まで溢さず読めた方です。メインの二人のもだもだ感と、何気に亜細亜との絡みが好きでした(笑)

Posted byブクログ