ぼくはこうして大人になる の商品レビュー
イッくんはまわりから愛されていることに気付いてなかったんですね。 ひとりでがんばってまわりが見えなかったのね。 みんなの本意を理解して、なんだかほんわかした気持ちになるラストでした。
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海辺の田舎町に暮らすぼくは、中学三年生。 優秀でまともな少年に見せるだて眼鏡をかけ、 人に云えない不安を抱えつつ、級友たちの 過分な信望を得て平穏な学校生活を送っている。 ところがある日、クラスに七月という少年が転入してきて…。 繊細にして傲慢、冷静にして感情的な、少年たちの夏を...
海辺の田舎町に暮らすぼくは、中学三年生。 優秀でまともな少年に見せるだて眼鏡をかけ、 人に云えない不安を抱えつつ、級友たちの 過分な信望を得て平穏な学校生活を送っている。 ところがある日、クラスに七月という少年が転入してきて…。 繊細にして傲慢、冷静にして感情的な、少年たちの夏を描く。 幻想的な作品のみを読んでいる人は戸惑うかも・・・ 優等生であり続けることと、そこに生じる虚無感。 頼られる存在でありながら誰も手を差し伸べてはくれない。 誰かを理解しているつもりで実は理解できていなくて 自分がどんな風に見られているかが気になって あふれ出す感情を持て余し、人と関わりあうことで傷つきながら 必死で自分を保とうとする姿に共感を覚える人は多いでしょう。 子供でもなく大人でもない。 そんな多感な時期は誰もが通り過ぎる道だと思うから・・・ 友達も兄弟も両親も、本当は自分に優しかったと気付けたことが とても嬉しかった。 長野さんは、微妙な心の描写が本当に上手いと思います。 胸がキュンとする優しい1冊でした。
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―――――感情で動くとき、人は誰しも利己的になる。 好きという気持ちと、思いやりや遠慮は両立しない。時間を共有したいと希むことは、すでに欲望だ。
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正味二時間で読みました。BLは基本読みたくないのですけど、この人の作品は大好きです。基本屈折したのが好きな人間だから、多分BLも大丈夫なのかな、と思ったりする。爽快、暖かな友情にじんとくる。
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長野先生らしい作品。 (ここでは翻弄される少年、という意) 凛一シリーズと似ている、とうかプロトタイプ的感覚がある。 雰囲気は凛一シリーズというよりも、紺シリーズに近い感じがある。設定が突拍子もないのに、違和感なく静かに進んでいくあたりはさすがというべきか。 実ははじめて読ん...
長野先生らしい作品。 (ここでは翻弄される少年、という意) 凛一シリーズと似ている、とうかプロトタイプ的感覚がある。 雰囲気は凛一シリーズというよりも、紺シリーズに近い感じがある。設定が突拍子もないのに、違和感なく静かに進んでいくあたりはさすがというべきか。 実ははじめて読んだ長野作品なので思い入れがある。
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長野まゆみさん独特の世界観を持った本。 中学生の心の情景と葛藤を描き出している。 私は、長野さんの作品でこの本が一番好きです。
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面白かった。自分を守るために自分を偽って、人のために頑張ってるのに報われない。いざとなったら見捨てられる。でも本当の自分をわかってくれる人もいるんだ。
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学生生活ってこんな理不尽なことが通っていたよな、と複雑な懐かしさを覚えた。主人公の少年に関しては本当にいい子だな、と思う。彼の双子の兄妹が願うように幸せになってもらいたいものだ。BL要素ありですがシリアス。
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長野まゆみさんの作品のなかで一番好きvv 少年同士の思いのすれ違いが見所☆ 優等生の殻やぶっちゃえよ・・
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長野作品でもかなり好きなお話ですw今回はどちらかというとあまり古めかしさはなく、淡い青春ストーリーといった感じです。長野初心者の方におススメ☆
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