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間宮兄弟 の商品レビュー

3.6

262件のお客様レビュー

  1. 5つ

    47

  2. 4つ

    92

  3. 3つ

    89

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    2

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2011/12/27

それでも持ち歩くことが「読書日」のならわしになっている。本をというよりその世界を持ち歩いているということが、二人でいるとよくわかる。互いに相手の持っている本は物体にしか見えないが、自分のそれはすでによく知っている人物や風景が詰まっていて、ここではないどこかにつながっている道のよう...

それでも持ち歩くことが「読書日」のならわしになっている。本をというよりその世界を持ち歩いているということが、二人でいるとよくわかる。互いに相手の持っている本は物体にしか見えないが、自分のそれはすでによく知っている人物や風景が詰まっていて、ここではないどこかにつながっている道のように思える。 この兄妹のように暮らしたい。 読書日とかパズルの日(しあわせ地獄だっけ?)とか素敵すぎてもう。 このなにも怒らなさ加減がたまらない。 兄弟にとっては劇的な変化だったのかもしれないけど、終わってみるとなにもおこらない話だったなと。そこがまた好き。 映画もみてみたいなー。

Posted byブクログ

2011/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

確か何年か前に佐々木蔵之介さんとドランクドラゴンの塚地さんで映画化されましたよね。 江國香織さんだし面白そうだなと思っててやっと最近読みました。 兄弟に感情移入してしまいます。 でも実際間近で見たら気持ち悪いんだろうなぁ…笑 仲のいい兄弟っていいですよね。 おもしろ地獄やってみたい! 結局2人とも彼女できなかったけど、こんな感じでずっと幸せに暮らして行くんだろうなぁ。 映画も見てみたい。

Posted byブクログ

2011/11/10

映画にもなったし読んでみようと思って手にした本。 楽しみにしてたけど、それほど心に響く作品ではなかったかな…。

Posted byブクログ

2011/11/05

間宮兄弟がどうも「ザ・たっち」とシンクロしてしまい、どんなに抗っても、たっち以外のなにものでもなくなってしまった。起承転結なんてなく、盛り上がらない淡々とした話だけれど、最後までつるんと読み終わってしまった。ぐいぐい読み進んだ、のではなく、つるんがポイント。

Posted byブクログ

2011/09/27

映画を見たときも思ったが、これといって大きな事件が起きるわけでもないのに、最初から最後まで面白く読めるのがすごい。 主人公の兄弟は一般的には風変わりと見られるかもしれないが、僕にはよく理解できた。だからこそ、それを離れて見たときの痛々しさが感じられて、素直に笑い飛ばすことはできな...

映画を見たときも思ったが、これといって大きな事件が起きるわけでもないのに、最初から最後まで面白く読めるのがすごい。 主人公の兄弟は一般的には風変わりと見られるかもしれないが、僕にはよく理解できた。だからこそ、それを離れて見たときの痛々しさが感じられて、素直に笑い飛ばすことはできなかった。 女性キャラたちは映画より人間性が分かるように書かれていて、興味深かった。

Posted byブクログ

2011/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

平和でほのぼのとした、兄弟の日常が、若干の笑い(本人たちは大真面目)ともの哀しさにつつまれていて、それがどうにも他人ごとではないように思われて、切なくなったりしながら読んだ。これで2回目。 多分この二人は、兄弟で過ごすことに不自由していなくて、楽しく暮らしているのだろうけど、お互いにふと「このままじゃいけないいんじゃ」と自分について考えたり、自分のことは棚に上げて相手のことを憐れんだりしている。それでも誠実に、丁寧に毎日を生きている。 そういう兄弟に、私も自分と近いものを感じたり、「こうなっちゃいけない」と思ったり、「楽しそう」って思ったり。

Posted byブクログ

2011/08/31

何かリアルでつらいぞ…?江國さんてこういう中にもどろりとした甘味とか幸福感があった気が。 自分が変化したのかこの作品が一味違うのか。 江國さん苦手な人にはまず勧められないなぁ。

Posted byブクログ

2011/07/17

江國香織さんの文はほっこりして、落ち着けるからすごく好き。 恋に臆病で、自分に自信の無い、でも健やかで暖かくて慎ましい兄弟の話し。兄弟っていいなーと思ったのと、恋はやっぱりコワイものなんだろうかと思った。

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2011/07/11

江國作品が大好きで、 ほぼ読了しているのに、 この作品だけはなぜか手を出せずにきたので、 えいっと思い切って借りて読んでみました。 江國さんらしいといえばらしい部分も随所に見られたけれど、 近年の作品にはないヌケ感が感じられたかも。 (江國作品はとにかく綿密にきれいな仕上がりに...

江國作品が大好きで、 ほぼ読了しているのに、 この作品だけはなぜか手を出せずにきたので、 えいっと思い切って借りて読んでみました。 江國さんらしいといえばらしい部分も随所に見られたけれど、 近年の作品にはないヌケ感が感じられたかも。 (江國作品はとにかく綿密にきれいな仕上がりになってたりするから) そういう意味では読みやすかったです。 非モテの間宮兄弟には、 読んでいてしばしばものすごいいたたまれなさを感じました。 ページをささっとめくってしまいたくなるくらい、笑。 でもこのいたたまれなさこそ、 この兄弟の魅力なのかな。

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2011/06/28

クウネルで連載されている、江國さんとその妹さんの往復書簡が思い出される。少しだけエキセントリックな、血のつながった2人の淡々と、穏やかな暮らし。ところどころのさざ波さえ、鋭角的でなく、ちょっと寂しげに柔らかく打ちつける。 ほんのひと時、ひと処に集まった、間宮兄弟をめぐる人たちは、...

クウネルで連載されている、江國さんとその妹さんの往復書簡が思い出される。少しだけエキセントリックな、血のつながった2人の淡々と、穏やかな暮らし。ところどころのさざ波さえ、鋭角的でなく、ちょっと寂しげに柔らかく打ちつける。 ほんのひと時、ひと処に集まった、間宮兄弟をめぐる人たちは、はらりとほどけていくけれど、兄弟は結ばれたままだ。 映画を先に見ているので、どうしても、佐々木蔵之介さんと塚地武雅さんが間宮兄弟になってしまった。

Posted byブクログ