間宮兄弟 の商品レビュー
ほのぼのとした感じで、気構えずに読める作品です。映画にもなっているので頭の中で佐々木蔵之助さんと塚地がいます。
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江國さんの作品の中では異色の男性が主人公の話。30代半ばの独身男性の兄弟二人暮らしなんて、むさくるしいイメージですが、そこは江國さんが書くと清潔感があります。〔すみません、偏見ですね〕 もてない男性二人兄弟ですが、暮らしぶりはなかなか素敵なディティルに彩られてます。趣味も多いし...
江國さんの作品の中では異色の男性が主人公の話。30代半ばの独身男性の兄弟二人暮らしなんて、むさくるしいイメージですが、そこは江國さんが書くと清潔感があります。〔すみません、偏見ですね〕 もてない男性二人兄弟ですが、暮らしぶりはなかなか素敵なディティルに彩られてます。趣味も多いし、人柄もいいし。 数ある映画化された江國さんの作品で間宮兄弟は唯一、私が映画館で鑑賞したもの。沢尻エリカ扮する直美は今や貴重な映像かも。それに今をときめく北川景子さんの映画デビュー作だったみたい。森田監督、60代の若さで亡くなられましたね。 つけたし。2012年1月。何故かホリーガーデンブーム再来の私はこんな風に思いつきました。間宮兄弟はホリーガーデンの男性版だー、と。無理がありますか?でも、同性の主人公2人…今回は兄弟…をとりまく暮らしと人々っていう設定。兄弟の暮らしぶり、殊に趣味はかなり素敵なディティールに色どられているし。料理の描写といい…。きめ細やかな果歩の料理とは対照的な、ざっくりしたオトコ料理。カレーにおでん…。ま、ホリーガーデンの主人公達は人間的、いや行動は、やや首をかしげたくなるところがあるけど、文体からはかなり魅力的にうつる。対して間宮兄弟…。いいひとなんだけど…と女性に言われそうな容姿。でも愛すべき人種なんですね。2人とも恋はうまくいかなかったけど、まあ今回はよしとしましょうよ。
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「いい人」と「異性として好きになる人」の決定的な差というものは現実に存在する。できればそういう相手に告白などされたくないとして(男であれ女であれ)、しかしそういう「いい人」にだってもちろん恋愛感情は湧き出るのである。間宮兄弟は普通よりも仲の良い兄弟ではあるという程度には違いないが...
「いい人」と「異性として好きになる人」の決定的な差というものは現実に存在する。できればそういう相手に告白などされたくないとして(男であれ女であれ)、しかしそういう「いい人」にだってもちろん恋愛感情は湧き出るのである。間宮兄弟は普通よりも仲の良い兄弟ではあるという程度には違いないが、それはせめて10代に置いて。この年齢でこの生活を固持している二人は、言わば聖人の部類に見えてくる。夕美ちゃんがそう見えているみたいに
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江国香織は正直好きじゃない。 第一印象が悪ければそれ以外の同じ作家の作品は読まないことにしている僕にとって、この本を読んだのは例外だと言える。 可もなく不可もなくだった。 淡々と間宮兄弟の日常を描いているだけの作品だった。 作者的には笑いどころとかもあるのかもしれないが、別に笑...
江国香織は正直好きじゃない。 第一印象が悪ければそれ以外の同じ作家の作品は読まないことにしている僕にとって、この本を読んだのは例外だと言える。 可もなく不可もなくだった。 淡々と間宮兄弟の日常を描いているだけの作品だった。 作者的には笑いどころとかもあるのかもしれないが、別に笑えることもなく淡々とあっさりした話だった。 唯一気に入ったのはこの兄弟のキャラクターだ。 不思議に惹かれるこの二人。是非友達になりたいと思った。
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30歳過ぎて独身で一つ屋根の下に住む兄弟 ほのぼのしてるようでちょっと切ない 間宮兄弟を取り巻く人達はそれぞれ切ない なんとなく2人はぶれなく生きてるんだなと思った。
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実生活だったらあんまり係わりたくない孤独な兄弟だけど、兄弟のささやかな日常の楽しみ方が興味深くてすらすら読めた。 ただ視点が度々変わるからちょっと疲れる。 恋愛はからっきしで彼女ができなくても、幸せかどうかは考え方次第ってこと。痛感した。
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変なあじのある話。 間宮兄弟が恋愛感情を持っていても 周りの女の人たちはみんな違う所での恋に悩んでいて 本当にアウトオブ眼中なんだなー お母さんがなんだか可愛い。
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軽いのを読みたくて、図書館で借りてきたのがこれ。 期待通りの軽さ&読みやすさでした。 30代の仲良し兄弟、間宮明信と徹信。 酒造メーカーに勤めるサラリーマンの兄と小学校の職員(用務員さん)の弟。 対照的だけど仲が良く、モテない同士、一緒に楽しく暮らしている。 ある日、...
軽いのを読みたくて、図書館で借りてきたのがこれ。 期待通りの軽さ&読みやすさでした。 30代の仲良し兄弟、間宮明信と徹信。 酒造メーカーに勤めるサラリーマンの兄と小学校の職員(用務員さん)の弟。 対照的だけど仲が良く、モテない同士、一緒に楽しく暮らしている。 ある日、徹信が「兄によいのでは」と思っている女性(小学校の先生)と、明信のお気に入りのレンタルビデオ屋のバイト店員の女の子を誘って、自宅でカレーパーティーを開くことに。 全然かっこよくないし素敵でもないけど、楽しそうに暮らす兄弟に、なんだか癒されてしまう女性たち。 彼らと知り合うことで、自分自身を見つめ直すことにもなる・・・というわけですが、どうもねえ。 ゆるーい感じがします。 読み終わっての感想は、「ふーん、・・・・それで?」という感じでした。 「いい人なんだけど・・・」と言われてしまう男性を主人公にした非現実的でない明るい話、を女性が書くとこうなります、という感じか。 果たしてそれが小説として面白いかどうか。 まあ、この辺は好みの問題。 お手軽な読書には適しています。 映画見に行ってないのに、読んでいて、兄=蔵之介、弟=塚地のイメージが浮かんでしまう、視覚メディアの恐ろしさ。 すごいね。
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ひところものすごくはまった大好きな作家。 新しい作品は久しぶりに読みました。 かつて大好きだったころに読み漁っていた恋愛モノとは一味違ったお話。 一人息子の母としては、この間宮兄弟みたいな男(ふたりとも30過ぎて恋愛経験はなく、兄弟ふたりで仲良く暮らしてる)に育ったらちょ...
ひところものすごくはまった大好きな作家。 新しい作品は久しぶりに読みました。 かつて大好きだったころに読み漁っていた恋愛モノとは一味違ったお話。 一人息子の母としては、この間宮兄弟みたいな男(ふたりとも30過ぎて恋愛経験はなく、兄弟ふたりで仲良く暮らしてる)に育ったらちょっと心配・・・とは思いつつ、恋愛して結婚してパパになって、という人生でなくとも違う幸せな生き方もあるのかもなぁとも思えた。 周りの人を不思議とほんわかさせてしまう兄弟。本人たちは不器用で、きっとこの先も恋愛はうまく実を結ばないだろうなぁと思っちゃうけど、そういう人たちだって幸せに生きていける世の中であってほしい。 江國香織の切なくてたまらない恋愛小説も大好きだけど、歳を重ねて今になるとこういうのもいいかなと思えます。
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マイペースに淡々と暮らす様子は楽しそうで、インドア派の私もこういう風に暮らしたいな、と思いました。流れるように読めましたが、特に残るような感情はありませんでした。 映像で見ると違うのかもしれないですね。
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