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間宮兄弟 の商品レビュー

3.6

262件のお客様レビュー

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2009/10/04

兄・明信、35歳、酒造メーカー勤務。弟・徹信、32歳、学校職員。二人暮らし。読書家、母親思い、マイペースで人生を楽しむ兄弟だが、おたくっぽいと女にはもてない。一念発起で恋人をつくろうと、徹信の同僚、葛原依子と、ビデオ屋の店員、本間直美を誘って家でカレーパーティ、花火パーティを開催...

兄・明信、35歳、酒造メーカー勤務。弟・徹信、32歳、学校職員。二人暮らし。読書家、母親思い、マイペースで人生を楽しむ兄弟だが、おたくっぽいと女にはもてない。一念発起で恋人をつくろうと、徹信の同僚、葛原依子と、ビデオ屋の店員、本間直美を誘って家でカレーパーティ、花火パーティを開催する。依子は不倫相手と別れるが兄弟には興味なし。明信は直美をデートに誘うが断られる。しかし、直美の妹・夕美は徹信に興味を持つ。 明信は同僚の大垣賢太に、妻・沙織との離婚話の仲介を頼まれるが、沙織は応じない。徹信は沙織に心惹かれるが冷たくふられる。しかし、兄弟の感性は次第に女性たちを動かすことになる…。女性にとって、本当に素敵な男性はどんな男性なのか。恋愛カリスマ作家として、女性たちの圧倒的支持を得ている江國氏の、美しい日本語によるリズムよい文体が遺憾なく発揮された作品です。

Posted byブクログ

2009/10/04

彼女は一種の天才だと思う。技術や知識だけでは補えない、たちのぼるような表現力を持っている。 しかし、読後感の苛立ちはいかんともしがたい。だから嫌い。彼女の本には少し変な人たち(空想が激しく、幼稚)が出てくるが、この本もそう。「自らをおかしいとは決して思わない」その世間とのズレを無...

彼女は一種の天才だと思う。技術や知識だけでは補えない、たちのぼるような表現力を持っている。 しかし、読後感の苛立ちはいかんともしがたい。だから嫌い。彼女の本には少し変な人たち(空想が激しく、幼稚)が出てくるが、この本もそう。「自らをおかしいとは決して思わない」その世間とのズレを無視する楽観性(自省のなさ)が虫酸が走るほど嫌なのだ。 そして同時に嫉妬する。 自分は気づかなければよかったのに、と。

Posted byブクログ