錦繍 の商品レビュー
「錦繍」という題名の…
「錦繍」という題名の意味が心にしみます。過去の辛い思い出を引きずって生きる男女が、偶然の再会を契機に始めた手紙のやりとりを通じ、未来に生きる決意をしていく物語。手紙だけに余計な描写がなく心理面の深さが伝わります。間違いなく名作です。
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お互いの気持ちを心に…
お互いの気持ちを心に秘めたまますれ違い、離婚してしまったふたりが何年か後に偶然出会い手紙のやり取りを始める。次第にわだかまりや誤解が解けていく・・・新しい家庭を築いている二人だが不倫物ではなく、読後は暖かい気持ちにになれました。読み返したくなるお話しでした。
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どうしてあの時あのひ…
どうしてあの時あのひとことが言えなかったんだろう、どうしてあんな態度を取ってしまったんだろう、あの人の本島の気持ちは何だったんだろう、と想い帰す経験は誰にでもあるでしょう。過去を知ることが未来につながっているのかもしれないですね。
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宮本輝さんにハマるき…
宮本輝さんにハマるきっかけとなった一冊。「愛する」という普遍的なテーマを昇華させ切った、と言える物語だと思う。読みながら、涙が溢れた。唯一、「障害児を持つ母」という観点で、多少違和感を感じた。しかし、全体に不協和音を及ぼすほどではない。なんといっても、最初の書き出しの一文が素晴ら...
宮本輝さんにハマるきっかけとなった一冊。「愛する」という普遍的なテーマを昇華させ切った、と言える物語だと思う。読みながら、涙が溢れた。唯一、「障害児を持つ母」という観点で、多少違和感を感じた。しかし、全体に不協和音を及ぼすほどではない。なんといっても、最初の書き出しの一文が素晴らしい。近年の小説の中でも、後世に残る美文の一つだと思う。
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宮本輝の作品を薦める…
宮本輝の作品を薦めるときには、この「錦繍」かあるいは「避暑地の猫」を挙げることにしています。オーソドックスに人情の機微溢れるのがこれ、冷やりとした人間の打算と冷酷を描いたのが後者。変わってる推薦だといわれますが、当人もそう思っています。
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互いを思いやるがため…
互いを思いやるがために別れる…。相手が大切だからこそ、傷つけたくないからこそ、身をひく。これだけ思いやれる相手なら絶対に幸せになれたはずなのに。哀しい。愛しい。
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手紙のやりとりという…
手紙のやりとりという構成の本はあまり好きではないのですが、これは別。何度も読み返し泣いてしまいました。読んでいる時はそれほど重く感じなかったのですが、読後深く考えさせられます。
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手紙文の形態で描かれ…
手紙文の形態で描かれた男女の愛と再生の物語。2人が再生していく様にとても感動した。きっと、期待を裏切らない作品です。
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全編手紙でのやりとり…
全編手紙でのやりとりです。しかしただのストーリー語り文になっていないところに宮本の筆力が発揮されていると思う。
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男と女が手紙の交換を…
男と女が手紙の交換を通じて深く理解しあう話。素晴らしい小説だと思います。
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