昭和史 の商品レビュー
知ってて常識のようなことを若い人たち(自分と同年代)に質問をして、それに対してとんちんかんな答えをするというような光景を テレビとかで誰でも観たことがあると思う。 そういうのを見るたびにこんなのやらせじゃないのかなとか思ってた。 でも実際に大学に入って、日本の終戦記念日とか原爆...
知ってて常識のようなことを若い人たち(自分と同年代)に質問をして、それに対してとんちんかんな答えをするというような光景を テレビとかで誰でも観たことがあると思う。 そういうのを見るたびにこんなのやらせじゃないのかなとか思ってた。 でも実際に大学に入って、日本の終戦記念日とか原爆が落とされた日とかを 知らない人に会ったことがある。 そういう人を見るたびに、がっかりするような、でもそれを口に出して本人に言ったらなんだかそれはそれで違うような、少し複雑な気持ちになる。 個人的には歴史はおもしろいから好きだし、やっぱり過去の歴史を土台にして今があることをおもうと、学ばなきゃいけない気がしてくる。 本書は、他の方も書かれていられるように、講義形式であるため読みやすくてさくさく進む。しかも当時の時代の雰囲気が伝わってくる。高校の必修として昭和史はいちおう学ぶが、ある出来事が後世から考えてどういう意味をもつかという視点が欠如したかたちで教えられるため、出来事の羅列としてしか頭に入らなかった。 本書は、それぞれの出来事を線でつないでくれる。 最後に、あとがきから引用。 「それにしても、歴史とはなんと巨大で多様で、面白い物語であるかとつくづく思う。人間の英知や愚昧、勇気と卑劣、善意と野心のすべてが書き込まれている。歴史とは何かを考えることは、つまり、人間学に到達するのである。」
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最終章に書かれた昭和史20年の教訓(歴史に学ぶべきもの)を読むと、それほど氏の昭和史観に違和感は覚えないのだが、それまでに語られる氏の昭和史観はその語り口ゆえなのか現在主流の史観とは隔絶感を感じていた。 半藤氏個人による昭和史観。保阪正康ら研究家の史観、原武史などの専門家(学術...
最終章に書かれた昭和史20年の教訓(歴史に学ぶべきもの)を読むと、それほど氏の昭和史観に違和感は覚えないのだが、それまでに語られる氏の昭和史観はその語り口ゆえなのか現在主流の史観とは隔絶感を感じていた。 半藤氏個人による昭和史観。保阪正康ら研究家の史観、原武史などの専門家(学術研究者)による史観と読み比べると、昭和天皇に対する思い入れ(独白録を天皇の本心、心情をつづったものと受入ている)や海軍良識派(山本、米内、井上)
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国民的熱狂とそれを作り出すマスコミ、国益より派閥や個人の主義を優先させる官僚軍人達、青年将校の激情、日本を取り巻く世界が刻々と変わる中で自分にとって都合の良い観測で行う外交、情報収集も冷徹な分析もまともに行われないまま、対症療法的に戦争へと向かっていく。 陸海軍大臣を含む、行政...
国民的熱狂とそれを作り出すマスコミ、国益より派閥や個人の主義を優先させる官僚軍人達、青年将校の激情、日本を取り巻く世界が刻々と変わる中で自分にとって都合の良い観測で行う外交、情報収集も冷徹な分析もまともに行われないまま、対症療法的に戦争へと向かっていく。 陸海軍大臣を含む、行政の府たる内閣が、対症療法的承認機関としての役割を果たしていく過程は、あの戦争が「崇高な大義」や「侵略」などで表されるものでなかったことがわかる。ただただやるせない。 なぜ、内閣が行政の府たる機能を果たせなくなったかの理由、「軍部大臣現役武官制」は語られるが、もう一方の「内閣総理大臣および内閣に関する憲法上の不備」は『渡部昇一の昭和史』で詳しい。 現在の日本の状況を考える上で、昭和という時代を、今一度振り返るための一冊。
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歴史は後からしか語れない でも その語り口を うまく 興味深く語るのは そう だれでもが できるわけではない 歴史探偵 半藤一利さんの面目躍如 おもしろいねぇ 平成生まれの 若者たちに 手渡したい 一冊です
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ようやく読み終わった。。。 大枠は大学受験で日本史取ってたらサクサク読めるレベル+知的好奇心も駆り立てたられるような深い内容。 半藤一利さんが完全中立の立場から書かれてるので、戦後から歴史解釈に関して二分されてる日本人は全員読むべき 『歴史は正しく、きちんと学ばない限り何...
ようやく読み終わった。。。 大枠は大学受験で日本史取ってたらサクサク読めるレベル+知的好奇心も駆り立てたられるような深い内容。 半藤一利さんが完全中立の立場から書かれてるので、戦後から歴史解釈に関して二分されてる日本人は全員読むべき 『歴史は正しく、きちんと学ばない限り何も教えてくれない』
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・「幕末史」の読み易さに好感し、歴史の繋がりの興味の観点から、かのベストセラー「昭和史」を読む。 ・講話をベースに書き下ろされているので、時代の流れを平易に押さえることができるし、所々に散りばめられているエピソードも興味深い。 ・著者は5つの教訓を記している。納得のいくところでは...
・「幕末史」の読み易さに好感し、歴史の繋がりの興味の観点から、かのベストセラー「昭和史」を読む。 ・講話をベースに書き下ろされているので、時代の流れを平易に押さえることができるし、所々に散りばめられているエピソードも興味深い。 ・著者は5つの教訓を記している。納得のいくところではあるが、①必ずしも日本人特有のことではないこと(そう捉えるべきでないこと)、②”情報”の重要性の観点から、ソーシャルネットワークが浸透している中、同じようなことは起こりえないこと、また、同じ観点で今後の中国がどのような姿になっていくのか?③戦後、日本文化、歴史の良き側面を忘れようとする悪弊を生んでしまったことも教訓と捉えるべきではないか? ・これまでの事実認識と異なっていたところが、昭和天皇の言動・意志に関する事項。軍部の暴走の抑制力となっていた文脈。
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つまみ読み。今興味があるのは、パールハーバーから敗戦までの戦史。 つまり、永遠の零で書かれていた世界は実際にはどうだったのかということ。東日本大震災でもそうだが、責任逃れの判断というのはこの国の個性なのか。
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戦前の歴史を語るならこれくらいは読んでおいた方がいい、というか読まないと語れないぞというくらいの本 日露戦争から日本は太平洋戦争に突入する足がかりは始まっていた。 ロンドン軍縮会議しかり ここには書ききれないほど、表面しかみえていなかった歴史を垣間見ることができます。 ...
戦前の歴史を語るならこれくらいは読んでおいた方がいい、というか読まないと語れないぞというくらいの本 日露戦争から日本は太平洋戦争に突入する足がかりは始まっていた。 ロンドン軍縮会議しかり ここには書ききれないほど、表面しかみえていなかった歴史を垣間見ることができます。 天皇抜きにして昭和史は書けないのではないだろうか? 同シリーズの昭和史 戦後も読んでみたいと思います。
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昭和史の根底には“赤い夕陽の満州”があった―日露戦争に勝った意味; 昭和は“陰謀”と“魔法の杖”で開幕した―張作霖爆殺と統帥権干犯; 昭和がダメになったスタートの満州事変―関東軍の野望、満州国の建国; 満州国は日本を“栄光ある孤立”に導いた―五・一五事件から国際連盟脱退まで; 軍...
昭和史の根底には“赤い夕陽の満州”があった―日露戦争に勝った意味; 昭和は“陰謀”と“魔法の杖”で開幕した―張作霖爆殺と統帥権干犯; 昭和がダメになったスタートの満州事変―関東軍の野望、満州国の建国; 満州国は日本を“栄光ある孤立”に導いた―五・一五事件から国際連盟脱退まで; 軍国主義への道はかく整備されていく―陸軍の派閥争い、天皇機関説; 二・二六事件の眼目は「宮城占拠計画」にあった―大股で戦争体制へ; 日中戦争・旗行列提灯行列の波は続いたが…―盧溝橋事件、南京事件; 政府も軍部も強気一点張り、そしてノモンハン―軍縮脱退、国家総動員法; 第二次大戦の勃発があらゆる問題を吹き飛ばした―米英との対立、ドイツへの接近; なぜ海軍は三国同盟をイエスと言ったか―ひた走る軍事国家への道; 独ソの政略に振り回されるなか、南進論の大合唱―ドイツのソ連進攻; 四つの御前会議、かくて戦争は決断された―太平洋戦争開戦前夜; 栄光から悲惨へ、その逆転はあまりにも早かった―つかの間の「連勝」; 大日本帝国にもはや勝機がなくなって…―ガダルカナル、インパール、サイパンの悲劇から特攻隊出撃へ; 日本降伏を前に、駆け引きに狂奔する米国とソ連―ヤルタ会談、東京大空襲、沖縄本島決戦、そしてドイツ降伏; 「堪ヘ難キヲ堪ヘ、忍ビ難キヲ忍ビ…」―ポツダム宣言受諾、終戦; 三百十万の死者が語りかけてくれるものは?―昭和史二十年の教訓; ノモンハン事件から学ぶもの
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中学、高校では受験のためだけで、ほとんど興味なかった「歴史」でした。 が、しばらく前に「ジパング」で昭和史に興味がわき、その時代背景を知りたくてこの本を手に取りました。(安易な動機でしいません) 歴史マニアには表面的過ぎるという論評もありますが、なぜ日本が戦争の道に走って行ってし...
中学、高校では受験のためだけで、ほとんど興味なかった「歴史」でした。 が、しばらく前に「ジパング」で昭和史に興味がわき、その時代背景を知りたくてこの本を手に取りました。(安易な動機でしいません) 歴史マニアには表面的過ぎるという論評もありますが、なぜ日本が戦争の道に走って行ってしまったかをむちゃくちゃわかりやすく書いてます。 簡単に言えば、世界の仲間に入ったばかりの日本が、こりゃ俺達ってすごいかも?と日本中がノリまくって戦争に突っ走ってしまったということですかね。実はこの人は歴史書の世界で有名な方らしい。 武士道を見直すことはよいが、決して戦争自体を美化してはいけまへん。
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