怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか の商品レビュー
タイトルに惹かれて読了。 私はこの本に出会えて嬉しい。この本が『面白い』や『興味深い』と言った感情も勿論あるのだが、どの感情よりも『嬉しさ』が強かった。それは私が今まで言語化出来なかったことがこの本によって翻訳され、論理的に説明出来るようになったからだ。 この本では言葉の音が持っ...
タイトルに惹かれて読了。 私はこの本に出会えて嬉しい。この本が『面白い』や『興味深い』と言った感情も勿論あるのだが、どの感情よりも『嬉しさ』が強かった。それは私が今まで言語化出来なかったことがこの本によって翻訳され、論理的に説明出来るようになったからだ。 この本では言葉の音が持っているイメージ(クオリア)を元に有名な固有名詞や単語が持つ印象の紐付けと解説を行っているのだが私は今までこれが言語化出来なかった。友人に言葉のイメージを表現しようとしても論理的には出来ず理解してもらうには相手の感性と共感能力に依存するしかなかった。その為、受け入れてもらえなかったり私だけが感じている所謂「スピっている」のだと思われたりした。私はそれがもどかしく寂しかった。 もう私はこのことにおいて寂しくならなくてすむ。だからこそ、この本を読めて嬉しいし出会えて良かったと感じた。
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20年も前の本だから、さもありなん、とは思うけど…。 でも、著者は研究者として、そして実業家として活躍しつづける人物だけに、著書の中のジェンダーの取り扱いに違和感を感じる。多分脳科学の観点からすれば男女に大きなそして明らかな違いがあるのは明白で、そこを大前提として出発しているから...
20年も前の本だから、さもありなん、とは思うけど…。 でも、著者は研究者として、そして実業家として活躍しつづける人物だけに、著書の中のジェンダーの取り扱いに違和感を感じる。多分脳科学の観点からすれば男女に大きなそして明らかな違いがあるのは明白で、そこを大前提として出発しているからなんだろうけど 若い女の子の分別の欠けた愛らしさ 科学、鉄道、銀河、銀座…、今も昔の男たちのロマンを掻き立てる単語 ティーンエイジャーの男の子たちはいてもたってもいられなくなる スーパーの棚で主婦が手を伸ばす 云々 という表現に見え隠れする科学と少し違うところでの決めつけは、あまり気持ちのいいものではなかった。 ただ、クオリアの説明は、「脳の中の幽霊」でいまいちつかみきれなかったけれど、この本でとてもよく理解できた。
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子どもの名づけの参考になるかと選んで読んだ。 何となく『ま行が柔らかいなぁ』とか『ら行が冷たいイメージ』と感じるには理由があるのだと思った。 発音の細かい部分は飛ばして読んでしまった。
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ことばにおける「音素」とそれが無意識下で引き起こす サブリミナル効果に着目し、物の名前における音のはたす 役割を明らかにしようとする本。息が舌の上を滑り歯に 当たることで空気をはらむ「S」の音素は空気感やスムーズ なイメージをひきおこすとか、息を強く送り込まねばなら ない「K」は...
ことばにおける「音素」とそれが無意識下で引き起こす サブリミナル効果に着目し、物の名前における音のはたす 役割を明らかにしようとする本。息が舌の上を滑り歯に 当たることで空気をはらむ「S」の音素は空気感やスムーズ なイメージをひきおこすとか、息を強く送り込まねばなら ない「K」は強さや硬さを惹起させるとか。確かに一音毎の 分析には納得させられる部分も多いし、今までこの類の研究 が少なかったことを考えると読んで損はない本なのかも知れ ないが、語としてまとまった音素全体がどのようにイメージ を形作るかという点がそれほどくわしく説明されているわけ ではないので、いい所で肩すかしを食らった感が否めない。 この研究が音素だけにとどまらず、意味や漢字の研究と有機 的に結びついていくと面白い結果が出るのかも知れない
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発音の際に口のなかで起こる物理現象が共通する以上、その音が人に与えるイメージもまた、人類共通であるはずだ。 本書はこのように主張しています。 しかし、たとえばB音が与える人の意識に与える潜在情報は、これまで見てきたように日本語圏と英語圏とで随分違うように見えます。 罵り言葉...
発音の際に口のなかで起こる物理現象が共通する以上、その音が人に与えるイメージもまた、人類共通であるはずだ。 本書はこのように主張しています。 しかし、たとえばB音が与える人の意識に与える潜在情報は、これまで見てきたように日本語圏と英語圏とで随分違うように見えます。 罵り言葉によく使われる日本語のバビブベボ。 人の名前によく使われる、親しみやすい英語のB音。 『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』の分析では、この理由が明らかにされていないような気がするんです。 なんで日本語と英語とでこんなにもB音の扱いが違うのか、誰か教えて偉い人!! ブログに長文のレビューを書いてます↓ https://yulinyuletide.hatenablog.jp/entry/2017/12/02/225403
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サブリミナルインプレッションやクオリアなど初めての知見が多く、興味深かった。惜しむらくは50音の各音のイメージに関する表がなかったとこ。また、度々登場していたレーダーチャートの作成の仕方が載っていなかったこと。
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『怪獣の名はなぜがギグゲゴなのか』(黒川伊保子) 「タイトルが面白そうで手に取った人どうでしたか?」 裏切られたと思ってはいけません。厚くないサラッと読める本です、是非彼女の閃きともとれる“意味より以前にあることばの力”の論理を覗いてみてください。 会話のネタもふんだんに用...
『怪獣の名はなぜがギグゲゴなのか』(黒川伊保子) 「タイトルが面白そうで手に取った人どうでしたか?」 裏切られたと思ってはいけません。厚くないサラッと読める本です、是非彼女の閃きともとれる“意味より以前にあることばの力”の論理を覗いてみてください。 会話のネタもふんだんに用意されているけど、日本語の精緻さと、それを操る日本人の素晴らしさを熱を込めて訴える彼女のことば自体も美しい。 具体的な音のクオリアの話しはリズムで読んでもいいけど、『文字は聴覚野が刺激される』『この世のものは、すべて私たちの脳にとって「それらしい」音をしている(言い方を変えれば、脳が、聴覚以外で収集したものの情報、素材や形や動きなどを正確に聴覚情報と結びつけて展開できる証拠である。』 『意味とは別に、意識の質の変化を見る』などなど彼女がこの本で伝えたい手がかりのことばしっかり握りしめておいて欲しい。 そういえば最近「ホンジャマカTV」に出ていないなぁ。 黒川伊保子さんは『英雄の書』を最近再読読してから気になっていた。
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発音時の口や喉の物理的な動きは全言語共通であることから、そこには言語を超えた共通の感性があるのではないか?という仮定のもとに解析されたネーミングのサブリミナル・インプレッションについて。 前半の“音のクオリア”の部分は、納得する部分もありつつ若干こじつけかなー?とも。 そもそも各音のインプレッションをどのように数値化しているかの説明がないので、サブリミナル・インプレッションの図説が説得力に欠ける。 後半の具体的なブランド名を例に挙げたところからは、自分の持つイメージと合致する部分も多く納得感はあったが、如何せん数値化の根拠が……。 まあ、面白いは面白かった。
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言葉の「意味」ではなく「音」による印象について論じる。これまで商品のネーミングによるマーケティング理論はあったものの、もっと一般的な効果について論じる。 というコンセプトだが、なんか個人的なエピソードが多くてイマイチ。
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日本語特有の語感音感に始まって、言語学、音声学的知識を駆使して、物の名前やオノマトペなどを考察している。オタクな中年オヤジとしては堪らなく楽しく読めた。ガオガイガーなんてのはまさしく狙ったネーミングだったんだね。
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