ヨーロッパ思想入門 の商品レビュー
新書には大きすぎるテ…
新書には大きすぎるテーマなので、特に後半は駆け足すぎてわかりにくい部分もあるが、前半の古代ギリシアのあたりはとてもわかりやすくて面白い。
文庫OFF
知識人からも絶賛されている不朽の入門書。 ジュニア新書らしい内容であっさり読めるんですけど、発行当初はじめて読んだときはあまりピンと来なかったというのが正直なところ…その後、多読乱読して15年後に再読するまでは、その凄さとか面白さがわからなかったですね。 というわけで、面白さを求...
知識人からも絶賛されている不朽の入門書。 ジュニア新書らしい内容であっさり読めるんですけど、発行当初はじめて読んだときはあまりピンと来なかったというのが正直なところ…その後、多読乱読して15年後に再読するまでは、その凄さとか面白さがわからなかったですね。 というわけで、面白さを求めるタイプの本としては、初学者には微妙な本だと思います。
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哲学書思想の大きな流れを簡潔に書かれて分かり易いです。今まで毒されたキリスト教しか知らなかったのですが、そこまで恵みを与えることができるの非常に興味深いです。幸福のモデルが示されています。今だ悟り開けてない自己を反省します。
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『ヨーロッパ思想入門』を読みました 頭の整理や学び直しに最適な岩波ジュニア新書の中でも人気がある書籍とのこと ヨーロッパをはじめとした西洋の思想の歴史を古代ギリシャ、キリスト教、そして近代の哲学・政治学者へと続いていく流れを網羅した書籍です ギリシャのあたりなどは語っている内容...
『ヨーロッパ思想入門』を読みました 頭の整理や学び直しに最適な岩波ジュニア新書の中でも人気がある書籍とのこと ヨーロッパをはじめとした西洋の思想の歴史を古代ギリシャ、キリスト教、そして近代の哲学・政治学者へと続いていく流れを網羅した書籍です ギリシャのあたりなどは語っている内容にばらつきがあるように感じましたが、1つ1つの施行に触れつつも細かくなりすぎないようになっており、流れを知るには最適な1冊ではないでしょうか 今のヨーロッパ、アメリカの映画などの文化を知る上でも重要な知識が学び直せる書籍でした
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哲学・倫理の自主学習のため、読んでみた。中高生向けのヨーロッパ思想入門書として高い評価を得ている同書だが、それでもカントとかハイデガーとか、何を言っているのかさっぱり理解できない箇所が少なくなかった。これより易しい入門書はあるのだろうか…。
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山村修『〈狐〉が選んだ入門書』で紹介されていたために購入した。 なんとか読み切った。前半はまだいいが、後半が難しい。それは著者の文章がわかりにくいからではなく、哲学そのものが難解だからだろう。あるいは、私に決定的に知識がかけているためであろう。ヨーロッパ思想史の輪郭だけはおぼろげ...
山村修『〈狐〉が選んだ入門書』で紹介されていたために購入した。 なんとか読み切った。前半はまだいいが、後半が難しい。それは著者の文章がわかりにくいからではなく、哲学そのものが難解だからだろう。あるいは、私に決定的に知識がかけているためであろう。ヨーロッパ思想史の輪郭だけはおぼろげに掴んだが、詳細はまったく理解できていない。岩波ジュニア新書だが、『ヨーロッパ思想入門』というタイトルだが、抽象を抽象で論ずる思想・哲学はやはり難解なのだ。 特に現代哲学は、それまでの概念を覆す概念を打ち立てる学問だから、抽象的な概念操作がメインになる。思考のトレーニングにはなるが、ゴールは遠い。 ただ、ヨーロッパの多神教の時代は仏教的で、現代哲学になると再び仏法に近づくことがわかった。キリスト教も「内なる神」の解釈になると仏法に近い。東洋の英知と言うべきか。
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ギリシア人。エジプト・メソポタミアから多くを学び、受け継いだ後進の民族。▼ギリシア人の発想法。無駄なものをそぎ落として、普遍・法則・理念を追求。偶然の多様性に埋没していた人類が、本質の恒常性に目覚めた瞬間。明澄な単純さと端正さをもつギリシア神殿。一方、無数の彫刻でおおわれたゴシッ...
ギリシア人。エジプト・メソポタミアから多くを学び、受け継いだ後進の民族。▼ギリシア人の発想法。無駄なものをそぎ落として、普遍・法則・理念を追求。偶然の多様性に埋没していた人類が、本質の恒常性に目覚めた瞬間。明澄な単純さと端正さをもつギリシア神殿。一方、無数の彫刻でおおわれたゴシック様式の聖堂。▼イオニア、ミレトスの自然哲学。現象を神々の介入なしに説明しようとした。哲学の誕生。 ロールズ。無知のヴェール。人種・性・能力・社会的地位は自己本来のものではない。能力や階級にこだわる人は、自分の存在が理由なき偶然であることを忘れている。
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本書はヨーロッパ思想について基礎的な知識を得られる入門書です。この1冊で西洋哲学を概観することができます。 西洋哲学は「ギリシアの思想」と「ヘブライの信仰」、この2つの源流から成り立っており、この2つを理解せずして西洋哲学を学ぶことはできないと著者は述べています。 なるほど、...
本書はヨーロッパ思想について基礎的な知識を得られる入門書です。この1冊で西洋哲学を概観することができます。 西洋哲学は「ギリシアの思想」と「ヘブライの信仰」、この2つの源流から成り立っており、この2つを理解せずして西洋哲学を学ぶことはできないと著者は述べています。 なるほど、ニーチェ、ヘーゲル、カント、デカルト、ハイデガー、有名な哲学者はたくさんおり、彼らの偉大な思想、理論の土台には、ギリシアの思想とヘブライの信仰があったとは、とても有益な学びでしたし、西洋哲学を学ぶ際、まずおさえておかなければならない部分だと思いました。 本書は、あくまで西洋哲学の流れを概観できるにとどまり、西洋哲学を詳細に学ぶための本ではありません。なので取り上げられている哲学者も少ないです。しかし入門書なので、全然問題ないと思います。まずは、西洋哲学の勘所をおさえ、全体の流れを理解することの方が大切ですから。また岩波ジュニア新書から出ている本ですが、内容がけっこう難しいです。巷に溢れているすぐわかり本でもないです。だからこそ、何度も読み返して理解していきたい本だと思います。
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「岩波ジュニア新書にはたまに、子供向けというのが嘘みたいな名著がある」とよく言われる。その筆頭に挙げるべき、まごうことなき名著。 ギリシア哲学、キリスト教思想に重点を置きつつ、ヨーロッパ哲学を駆け足で新書一冊にまとめたもの。 特に第3部の中世以降の哲学の章は難解。これで高校生向...
「岩波ジュニア新書にはたまに、子供向けというのが嘘みたいな名著がある」とよく言われる。その筆頭に挙げるべき、まごうことなき名著。 ギリシア哲学、キリスト教思想に重点を置きつつ、ヨーロッパ哲学を駆け足で新書一冊にまとめたもの。 特に第3部の中世以降の哲学の章は難解。これで高校生向けは無茶だろう。今後何度も読み返してやっと著者の意図した伝え方に辿り着けるような気がする。 1,2部はそれに比べれば分かりやすくはあるが、特にギリシア哲学についてはその後の哲学との発展との繋がりが強く意識されており、ソクラテス以前の哲学の代表にヘラクレイトス等でなくクセノパネスとパルメニデスが選ばれている。 また、キリスト教思想から哲学という視点は新鮮だった。巻末にレヴィナスを持ってきているのも、ユダヤ人としての思想的特徴が活かされていて綺麗。 総じて、哲学にはこんな語り方もあるのか、という気づきが多く得られた。もちろん内容は的確だし、文章も格調高く飽きが来ない。 特に後半について、簡単な本ではないが、それでも読んで良かったと思えることは請け負いだし、この本でなくては得られない気づきのある、替えの効かない本だと思う。哲学に興味のある高校生・大学生、ある程度哲学の本を読んできた大人、あらゆる人に勧めたい「最高の新書」の一冊。
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「ヨーロッパ思想を学ぼう!」と思い立った偏差値60位の高校に通ってる学生が居たとして、彼らが初めの1冊としてこの本を選んだとする。おそらく21p目位で本を閉じるだろうね。 本書はある程度の知識がないと断片的にしか理解出来ない。 岩波ジュニアは本当の初学者向けなイメージだったんだ...
「ヨーロッパ思想を学ぼう!」と思い立った偏差値60位の高校に通ってる学生が居たとして、彼らが初めの1冊としてこの本を選んだとする。おそらく21p目位で本を閉じるだろうね。 本書はある程度の知識がないと断片的にしか理解出来ない。 岩波ジュニアは本当の初学者向けなイメージだったんだけどなあ。東大院卒の哲学家様は私みたいなバカはお呼びじゃないんだろうね、、、 何はともあれ、今まで断片的に学んできた西洋思想が頭の中で纏まった気がする。 哲学思想を解説する時も本文から引用して、該当する箇所を分かりやすく現代語訳してくれている。今後その古典作品を実際に読む場面があれば、より深く理解出来ると思う。 私が存在する事は確実である。的な事を発見したのはデカルトだと思っていたが、実はもっと前にこの事を発見していた人がいたのは印象に残った。「我思う故に我ありなんて、頭いい人ならもっと前から考えてる人居そうだけどなあ」って思ってたから、ちょっと嬉しい。
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