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「いき」の構造 他二篇 の商品レビュー

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76件のお客様レビュー

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「いき」って何?生き…

「いき」って何?生きであり意気であり粋でもある「いき」をつぶさに捉えた評論。

文庫OFF

哲学的な見地から「粋…

哲学的な見地から「粋」の概念を解釈した名著。戦前の書物だが、「粋」の定義は今も昔もそんなに変わっていない。ダンディズムを追求したい方にお薦め。

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表題作の他、『風流に…

表題作の他、『風流に関する一考察』『情緒の系図』を収録。恣意的でも納得してしまうものがあります。

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2024/09/12

日本の哲学者、九鬼修造の論考。 本来、感情的、直感的に把握される「いき」という日本文化の心象について構造的な説明を企てた書。 同著の「偶然性の哲学」に挫折したのでこちらを拝読。 「いき」の中心概念に「媚態」が提示されるが、これは恋愛における互いに決して束縛されることのない緊...

日本の哲学者、九鬼修造の論考。 本来、感情的、直感的に把握される「いき」という日本文化の心象について構造的な説明を企てた書。 同著の「偶然性の哲学」に挫折したのでこちらを拝読。 「いき」の中心概念に「媚態」が提示されるが、これは恋愛における互いに決して束縛されることのない緊張関係として説明される。 これは恋愛する男女のみならず、あらゆる他者、概念、神、物体に通ずるものだと思った。 すべての他者は自分のものにもならないし、すべての概念を完全に理解することはできない。 神にどんなに接近を試みても永遠に届くことはない。 愛着ある文房具、食器、家具、グッズ、ガジェット、これらに囲まれると、とても幸せな気持ちなるが、同時に彼らと心を通わしたり、共に死ぬことは決して出来ない。 我々はこれらの互いに束縛されない緊張関係の中に存在する。 とてつもなく寂しい。 だが、ある種の諦めと、それでも向き合い愛するという姿勢が「いき」なのかもしれない。 その全体性が日本の美意識だったら良いなあ、などと勝手な解釈と共に思う。 追記 ・日本語が美しい(九鬼は詩人でもある) ・全体を理解するには明治期の大衆文化を勉強する必要があるかと思う(特に歌舞伎)

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2024/04/30

開始: 2024/2/18 終了: 20244/30 感想 日本人に親しみのある概念。西洋の地平から眺めて構造化する。だけど実際に体験していない。だから実感できていない。意識することの難しさ。

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2022/10/11

『「いき」の構造』の底本には昭和五年刊の単行本を、また併収の二論文の底本には『文芸論』(昭和十六年刊)を用いた。

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2022/04/08

流し読みして自分で勝手に翻訳すれば大筋は割と理解しやすい。逆にくそまじめに書いてあることを逐一理解しようとすると眠くなって読むのが苦痛でしかなくなる。って感じでした そのうえで、粋に関する具体的な体験の羅列・分析→抽象的な定義づけ→フレームワークの構築っていう九鬼さんの進行に素...

流し読みして自分で勝手に翻訳すれば大筋は割と理解しやすい。逆にくそまじめに書いてあることを逐一理解しようとすると眠くなって読むのが苦痛でしかなくなる。って感じでした そのうえで、粋に関する具体的な体験の羅列・分析→抽象的な定義づけ→フレームワークの構築っていう九鬼さんの進行に素直に乗っからないと、文章がむずいから途中で迷子になってわからなくなるという印象。 あと個人的にはa○emaの某番組の、ちょうどいい匂わせ選手権っていう企画が、読み進める上で手助けになった気がする。

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2021/08/23

頭に内容がなかなか入らなくて難しかった、、 でも読み終わるとなんとなく理解したような気がする。けど、本当になんとなく笑

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2021/07/01

大学の頃の先生に勧められたので読んだ。 哲学書くらい難しいけれど、一つ一つのわからない単語を調べながら読んでいくとなんとか読める、という感じ。いきという言葉は死語になりつつあるけれど、せっかくこの本を読んでいきがなんなのかということがなんとなく分かったのだから積極的に使っていきた...

大学の頃の先生に勧められたので読んだ。 哲学書くらい難しいけれど、一つ一つのわからない単語を調べながら読んでいくとなんとか読める、という感じ。いきという言葉は死語になりつつあるけれど、せっかくこの本を読んでいきがなんなのかということがなんとなく分かったのだから積極的に使っていきたいと思う。 情緒の系図は頭に入りやすい文章だった。

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2021/05/11

粋、野暮、雅、乙、味がある、キザ、さびなど、似ているようでよくわからなかった言葉が定義されており、日本語やその感覚を改めて感じさせられた。 「鬼才」を読んで出てきたので、気になって読んでみた。昔の文体でも気にならないならばお勧め。

Posted byブクログ