薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 の商品レビュー

江國香織(著者)

2012/09/11

改めて読むと、なかなかそれぞれのエピソードに味があるな、と感じた。

前に読んだ時は誰が誰か分からなくなってしまって、ごちゃごちゃだなぁという印象だったけれど。

2012/09/02

ぐるぐると色んな人の生活を
しかもいけないかんじに
こっそり盗み見ちゃった　という印象

だんだん展開に眩暈を覚えました。
陶子の　奪われたくなってしまう
というのに　おぉーと思いました。

2012/08/28

江國香織の本を読むと、素直なことは怖いことだといつも思う。出てくる女子はみな素直で自分の欲求に正直だ。だからみな少しずつ世間ずれしている。現実のような、童話の中のような独特な雰囲気がある。
夫婦関係、男女の関係において、こういうのが理想、というのが江國香織からはよくわからない。出てくるのはいつも女の素直な欲求だ。男の素直と女の素直は違う。この物語に出てくる女はみな、どこかおかしいような気がするが、自分の欲求を、思いを、素直に感じることに長けている。

2012/08/23

何回か昔読んだけど、やっぱり好き。様々なタイプの女性がいれかわりたちかわりの恋愛模様。
さばさばした花屋、甘えたな主婦、退屈な主婦、出来るアルバイター、想い続ける会社員。
とにかく色んなタイプが出てくる。
にこやき話しているのに、心の奥底では残酷なことを考えていたり、平気でだんなを奪おうとしたり。女は恐いし意味がわからない、でもたまらなく魅力的。
さらに、江國香織さんならではの優しいひらがな表現や、小さなエピソードを加えて色んなものを説明する独特の文体が彼女たちを引き立てる。
だから飽きないし、何回も読みたくなる。

2012/08/10

女性たちの日常の話。みな、それぞれ裕福で、いいことばかりではなく、家庭は崩壊していたりするけれど、読んでいるのが私には楽しい本。

2012/08/06

いろんな人の視点での恋愛小説。

桜子がこわかわいそうだった。土屋を好きになったのも、れいこへの嫉妬だったんだろうなあ。

2012/07/18

戦争の中休みは江國香織。
ホッとする。
そして、「夫婦って…」と、投げかけられた解決しえない課題が、ともすると安堵をもたらしてくれる。

2012/06/24

登場人物が多く、最初誰が誰だか分からなくて読み進めるのが辛かったけど、後に行くほどそれぞれの個性が浮き彫りになってきて、交錯する恋の物語に惹きつけられていた。

今回とっつきやすかった理由として、男性目線でも話が進んでいくところが良かった。あくまで主人公は女性だけど、男性側の反応とか心情が綴られていて、所々共感できる部分があった。衿と土屋の妊娠に対する考えの相違とか。

自分的には「結婚」が大きなテーマとしてあるなと感じて、女性陣往々にして夫を一直線に愛してはおらず、二人でいることの幸福感とか充実感、または生活の安定感みたいな結婚で得られた環境を重視してらっしゃる。良き妻であることでの満足感とか。
つまり、「恋」＝「結婚」ではないんだろうなってこと。

麻里江とか草子、陶子それぞれ恋が始まる瞬間の心の揺れ動きがリアルで、でも逆に説明がつきづらい描写が江國香織っぽいなー。損得勘定のない恋ってのは、感覚的なものなんだろな。

今までハラハラするストーリーもない作風に食わず嫌いだったけど、この作品は最後まで面白く読めた。

2012/06/20

登場人物の数だけそれぞれの人生があり、恋愛と、別れがある。オムニバスでこれでもかと忙しく場面が変わるけど、ごちゃごちゃしてなくて読みやすいです。

−みんなどうして結婚と幸せを結びつけたがるのかしら。

自分に聞かれたようにドキッとさせられる一文。

2015/08/30

大人の恋愛小説？
登場人物が多くて…
江國さんの作品は好きなものと嫌いなものがはっきり分かれてしまう私。
この作品は…