薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 の商品レビュー
江國香織さんの作品をしっかり読んだのは初めてだったが、登場人物が皆人間臭くて、一人の登場人物に思い入れをするというわけではないのだが、各々に共感する部分や「それ、分かるなぁ」という感情表現が出てくるところが面白かった。音楽や風景などで世界観を完璧に作り上げてしまう表現が素敵だと感...
江國香織さんの作品をしっかり読んだのは初めてだったが、登場人物が皆人間臭くて、一人の登場人物に思い入れをするというわけではないのだが、各々に共感する部分や「それ、分かるなぁ」という感情表現が出てくるところが面白かった。音楽や風景などで世界観を完璧に作り上げてしまう表現が素敵だと感じた。
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不倫における心の機微や感情の揺れはある意味人間臭くて、小説のテーマとしては興味深いと思うが、この本については登場人物に魅力を感じず、ストーリーも単調で、途中で飽きてしまった。
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「男は身勝手で女はワガママ」なんて言ってた学生時代の友人を思い出した( ´艸`) アタシ的に雨の日に読むのがお勧めかな。
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薔薇も枇杷も檸檬も、それぞれの求める土壌や気候があって、それぞれがきれいな花を結び、実をつける。自分を生きるのに必死だけれど、周りの美しさに目を奪われては羨んでしまう。その環境では自分は生きられないことを知っているからこそ、その気持は増幅していく。 もちろん美しい物語なんだけど、...
薔薇も枇杷も檸檬も、それぞれの求める土壌や気候があって、それぞれがきれいな花を結び、実をつける。自分を生きるのに必死だけれど、周りの美しさに目を奪われては羨んでしまう。その環境では自分は生きられないことを知っているからこそ、その気持は増幅していく。 もちろん美しい物語なんだけど、読み終わったときは悲しくなりました。
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登場人物が多すぎて、始めは戸惑ったけど、彼らの関係が飲み込めてきたころに、程よいハーモニーを感じられて終わる。 他の江國香織さんの作品と比べるとスタイルは違うけど、私はなかなか好きな感じ。 隣の芝生は青く見えるね。
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江國さんの作品はこれが初めて。9人の女性の恋愛が描かれているが、一人一人の状況描写が短く、ころころと状況が変化するのでついていくにエネルギーを費やした。自分にはちょっと向いてないのかな、と思いつつ、せっかくなので他の作品も手にとってみようと思う。
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めぐりめくる恋愛模様。これだけの登場人物をくるりくるりとこまぎれに気持ちよく読めるという体験は初めてでした。それにしても恋愛ってフクザツ。
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自分だったらどの人とも同じ行動をとらないと思う。でも、考え方も行動も人の数だけ存在するんだ。当たり前のことだけど、そんなことを思った。 江國さんの小説は新しい発見の連続。家族も友人も恋人も、私の全然知らないやり方で関係性を編み出してる。特に、女同士の関係が全然ねちねちしていないか...
自分だったらどの人とも同じ行動をとらないと思う。でも、考え方も行動も人の数だけ存在するんだ。当たり前のことだけど、そんなことを思った。 江國さんの小説は新しい発見の連続。家族も友人も恋人も、私の全然知らないやり方で関係性を編み出してる。特に、女同士の関係が全然ねちねちしていないから、どの人にも好感をもてる。
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表現方法がいつもお洒落な江國作品。 ドラマ化するならトレンディードラマのイメージが強いので石田純一とか浅野ゆう子あたりが似合いそうだなって思いました。
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はじめてよんだ江國作品。 小学生の時だったので、ただ漠然と植物の描写や、文章が美しいなと思っていた。 大きくなってから再読すると、何故小学生の時、叔父が私にくれたのかますます疑問に…… 登場人物がそこそこ多いが、それぞれの書き分けが巧みで、混合することがない。これはたいした才能...
はじめてよんだ江國作品。 小学生の時だったので、ただ漠然と植物の描写や、文章が美しいなと思っていた。 大きくなってから再読すると、何故小学生の時、叔父が私にくれたのかますます疑問に…… 登場人物がそこそこ多いが、それぞれの書き分けが巧みで、混合することがない。これはたいした才能だ。 江國作品は文章があまやかで美しい。 この作品の花に対する描写は見事だ。 小学生の頃にこの本を読んだせいかしらないが、私は、花に無頓着な男性が苦手になってしまった。
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