1,800円以上の注文で送料無料

薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木 の商品レビュー

3.6

326件のお客様レビュー

  1. 5つ

    61

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    109

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2013/10/14

恋愛が日常茶飯事的に、誰かの心に入り込んで、誰もが主役で、そして誰もが自分勝手で。 柔らかい言葉で描かれていて、潤いがある。 終りのない物語。また読み返したくなる。

Posted byブクログ

2013/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東京にいる頃はハードカバーを、今は文庫を持っているけれど、引っ越しのときに売らなければよかったと悔やむ本の一つ。 久しぶりに読み返したら、素敵な文章がたくさんあった。 25「けんかをするとき、水沼は声も態度も荒げない。非常に不愉快そうな顔をして、不愉快そうな声をだすだけだ。その声は、陶子をひどくうすら寒くさせる。」 26「わかった」  自分でも思いがけないほど深く納得した声が出て、衿はきまりが悪くなる。ほとんど反射的に、すっきりとした笑顔をつくる。 27「衿は、自分で自分を狭量だと思っていた。せっかちでこまかいことが気になるし、何事も、白黒はっきりさせないと気のすまないところがある。それが、土屋といるときだけはどういうわけか穏やかになれた。土屋と一緒にいまここでこうしているということのほかは、なに一つたいして重要ではない、という気になれるのだ。」 恋愛小説〜。

Posted byブクログ

2013/09/16

「どうしてみんな、結婚と幸せを結びつけるのかしら」 「みんな、いちばん愛したひととはちがう相手と一緒にいるみたい」 「誰かを好きになったからといって、夫をきらいになれるわけじゃないもの」 はじめのほうは影が薄かった道子のことばが、印象的。 陶子は自覚のないしたたかさと...

「どうしてみんな、結婚と幸せを結びつけるのかしら」 「みんな、いちばん愛したひととはちがう相手と一緒にいるみたい」 「誰かを好きになったからといって、夫をきらいになれるわけじゃないもの」 はじめのほうは影が薄かった道子のことばが、印象的。 陶子は自覚のないしたたかさとか女らしさが嫌いと思ったけど,すべてを嫌いになれない。 ひとを嫌いと思うのは,そのひとの一面しかしらなくて,さまざまな面を知ればどんなひとでも嫌いになりきれないのかな あとがきの 「恋は一点突破だと思うの」 顔でもいい、声でもいい、性格でも、セックスでも、とにかく、一点を突破するところから恋は始まる。平均して、とか、満遍なく、とか、概ね、なんて考えるから恋は始まらないんだわ。 があぁなんかすっぱり,と感じた。

Posted byブクログ

2013/06/01

この人の本を読んで初めて苦手だなと感じる登場人物が出現! 嫌いなワケではないけど苦手。 テンポよく進んで行くし、登場人物一人一人の個性がしっかりしているので、登場人物が多いけど苦もなく読めたし面白かった。 ただ、確かに江國香織の小説なんだけど今までとは違う感じがした。

Posted byブクログ

2013/05/26

登場人物が多くて混乱しつつも読み終わった。 江國香織の小説はいつも、本当にこんな生活あるのかなあと思わせる。 みんなどこか現実っぽくなくて、地に足がついていない感じでふわふわ生きている。生活感がぜんぜんないんだよな。

Posted byブクログ

2013/04/25

9人の女の子。草子が好きで、桜子が嫌い!陶子は好きだけど、エミ子はあんまり‥あと麻里絵もあんまり好きではない!

Posted byブクログ

2013/04/21

陶子のような主婦に、れいことエミ子のようなオフィスガールに、麻理江と衿の自由奔放さに、憧れる。出てくる女性がすべて格好いい。

Posted byブクログ

2013/04/21

面白かった。群像劇って大好き。 自分は誰に近いかな〜と思うと、陶子かも。専業主婦になりたいとは思わないんだけど、あと、動物もそんな溺愛するタイプではないけど、恋に対する態度とか、いいなと思う人のかんじとかは似てる。 れいこや綾ほどきちんとしてないし、草子や桜子ほど潔癖でもない...

面白かった。群像劇って大好き。 自分は誰に近いかな〜と思うと、陶子かも。専業主婦になりたいとは思わないんだけど、あと、動物もそんな溺愛するタイプではないけど、恋に対する態度とか、いいなと思う人のかんじとかは似てる。 れいこや綾ほどきちんとしてないし、草子や桜子ほど潔癖でもない。エミ子ほど孤独を欲していないし、衿ほど純粋ではない、のだ。 道子や麻里江ほど達観してもないし。 男性達に関して言うと、水沼はいっしょにいるの無理そう。土屋がいちばん子供っぽいよな〜と思う。あの脇の甘さは致命的。そこが可愛くもあるけど…。れいこともども、おままごと夫婦のような。 そこかしこに、エッセイで書かれていたフレーズがのぞいて楽しい。

Posted byブクログ

2017/06/12

群像劇、という表現が一番しっくりきます。 しかし、誰1人として共感できる登場人物がいない。ある意味それがこの作品の面白さなのかも。 皆が皆現状に満足していなくて、状況が変わっても物語は延々と続いて行きそう。 初めて読んだのは結婚を間近に控えた頃で、陶子の優雅な専業主婦生活に憧れ...

群像劇、という表現が一番しっくりきます。 しかし、誰1人として共感できる登場人物がいない。ある意味それがこの作品の面白さなのかも。 皆が皆現状に満足していなくて、状況が変わっても物語は延々と続いて行きそう。 初めて読んだのは結婚を間近に控えた頃で、陶子の優雅な専業主婦生活に憧れも抱きましたが、いくら専業とはいえ夫・水沼氏の支配的な態度に苛立ったし、そんな夫に従順な顔をしつつも他所の男性と関係を持ってしまう陶子の言動も理解不能でした。 浮気体質な夫・土屋氏に文句の一つも言えない「できる女」風のれいこも、育児書にべったりで夫にも息子にも真正面から向き合っていない綾も、最後まで好きにはなれませんでした。 その中でも草子の苛立ち、桜子の無謀さは多少納得できたし、衿・真理江・道子の割り切りぶりにはまだ好感が持てましたが……。

Posted byブクログ

2013/04/06

再読。面白かったですけれども、江國氏の書く人物ってのはどうにも他人に好かれそうにないので、僕は個人的に面白がれましたけれども、こういう人物がアカンと感ずる人にとっては最後まで読めずに投げ出してしまうやもしれませぬ。 ←え?? ヽ(・ω・)/ズコー なんかやたらめったら登場人...

再読。面白かったですけれども、江國氏の書く人物ってのはどうにも他人に好かれそうにないので、僕は個人的に面白がれましたけれども、こういう人物がアカンと感ずる人にとっては最後まで読めずに投げ出してしまうやもしれませぬ。 ←え?? ヽ(・ω・)/ズコー なんかやたらめったら登場人物が多いのと三人称で視点がコロコロ変わるのとで物語を追いかけるのに苦労したくさいですけれども、それでも楽しめましたね! いやー、男と女ってむつかしいもんやなー、とDT的観点で楽しめました(笑) ←え?? ヽ(・ω・)/ズコー まあ、実際のところ物語とかはどうでもよいのかもしれません。なんか江國氏の書く文章ってのが自分の肌にはよく合うなー、みたいな感じで僕は氏の作品を読み続けていますので…さよなら。 ヽ(・ω・)/ズコー

Posted byブクログ