デッドエンドの思い出 の商品レビュー
女の子らしいやわらかい文体でつづられる こそばゆいようなほのかなラブストーリーには、 独特のあやうさがあって 世界観に浸ることができた。 でも、テイストの似た短編を続けて読んでいくと やや食傷気味になってしまうのが残念。 1話ずつ、間をあけて読めば良かったかも。
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切ない、辛い話が基調です。 でも最後の『デッドエンドの思い出』が爽やかなおかげで、読後感は暗い気持ちになりませんでした。 私は『幽霊の家』と『デッドエンドの思い出』が特に好きでした。
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「デッドエンドの思い出」を読んで、同じ経験なんてしたこともないのに、自分の忘れていたイヤな思い出がグワァっとよみがえってきて、イライラしながらも、最後には、小説の中の西山君に自分のいやな思い出までも浄化してもらったようで驚いた。あとがきによると、よしもとばななは、これまで書いた作...
「デッドエンドの思い出」を読んで、同じ経験なんてしたこともないのに、自分の忘れていたイヤな思い出がグワァっとよみがえってきて、イライラしながらも、最後には、小説の中の西山君に自分のいやな思い出までも浄化してもらったようで驚いた。あとがきによると、よしもとばななは、これまで書いた作品の中で一番好きな作品らしい。なんだか私も好きな1冊になったのでなんだか、嬉しかった。ミーハーなもんで…
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よしもとばななさんの本は、初めて読みました。 本を読むきっかけになったのは、 この印象的な黄色のカバーと 「デッドエンドの思い出」というタイトル。 銀杏だと思っていなかったな、秋に選んだのは運命かw 切ないお話がいっぱいの短編集。 一番残ったのは、「おかあさーん!」。 好きとい...
よしもとばななさんの本は、初めて読みました。 本を読むきっかけになったのは、 この印象的な黄色のカバーと 「デッドエンドの思い出」というタイトル。 銀杏だと思っていなかったな、秋に選んだのは運命かw 切ないお話がいっぱいの短編集。 一番残ったのは、「おかあさーん!」。 好きというかいいな、とおもうのは「幽霊の家」。 何気ない文の中にさらっと重たい事実があるのにびっくり。 自然体にさらさら読めるけど、 そのおかげでか深くておもたい物を素通りしてしまうというか。 不思議でした。 ゲラが涙無くして見れなかったというあとがきに繊細さを感じた。 ほかの作品も読んでみたいな。
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評判がよかったので読んでみたけど。。。 とても読みやすくて、 とてもいいテーマを扱っているのに 読んだあとに、何1つ残るものがなかった。。。 彼女の文体が苦手なんだろうか。。。
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著者自ら最高傑作と言ってのけた作品。 装丁のデザインが強く印象に残っていたことや、よしもとばななという作家の作品が未だ未読であったことから、ふと立ち寄った図書館で借りてみた。 「デッドエンドの思い出」というタイトルが示す通り、全ての物語が悲しく辛い雰囲気を醸し出している。しかし、...
著者自ら最高傑作と言ってのけた作品。 装丁のデザインが強く印象に残っていたことや、よしもとばななという作家の作品が未だ未読であったことから、ふと立ち寄った図書館で借りてみた。 「デッドエンドの思い出」というタイトルが示す通り、全ての物語が悲しく辛い雰囲気を醸し出している。しかし、一方では透明性があり、光を紡ぎ出すような文章の繋ぎ合わせこそがよしもとばななの特徴であると感じた。 色のある小説。そんな風に言えるかもしれない。黄色、白、時にはピンクや水色も混ざり合い、全ての物語の根幹は黒や灰色であった。それもドス黒い場面もさらっと描かれていた。 著者自身があとがきで述べているように、敢えて悲しいストーリーを並べ、それを読者に真っ正面から向き合い感じてほしかったのだろう。色の話に戻るが、白と灰色、黒の調合によって出来上がった小説であり、何だか全体に渡って秋の季節を連想させる切なさ、侘しさに満ちていた。これがよしもとばななの文章なんだなと。彼女に対して抱いていたイメージとあまり差はなかったので、何だかホッとした。 肩の力を抜いて、散歩しよう。 そんなことを思わせる小説。
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高校生のときにこの本に出会った。 そのころにはもう吉本好きになってたとおもうけど、 吉本ばななの中でも特にすきな一冊。 ハードカバーで買ったけど、装丁がまたいい。 恋愛小説として、1話目がすき。 ちょっと疲れたときに、元気になるために読む本。
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ほぼ日で、荻上直子監督が「ダメ女が主人公の5冊」と銘打って紹介していて、「デッドエンドの思い出」の主人公って、そんなダメ女だったかなーと思い出せなくて再読。 再読して、私としては、ダメというよりひたすらぼんやりしてるという印象だった、ことが発覚しました。 でもよしもとばななの主...
ほぼ日で、荻上直子監督が「ダメ女が主人公の5冊」と銘打って紹介していて、「デッドエンドの思い出」の主人公って、そんなダメ女だったかなーと思い出せなくて再読。 再読して、私としては、ダメというよりひたすらぼんやりしてるという印象だった、ことが発覚しました。 でもよしもとばななの主人公なだけあって、考えることが鋭いし、人生の大切なことなんかもストンストンと理解してくし、やっぱり聡明に見えちゃう。 育ちがいいことも親から愛されていることも、恥ずかしがることなんかない、堂々と享受していたらいいって言い切っているのも、気持ちがスッキリする。 「幸せ」は、のび太くんとドラえもんの二人の関係っていうのも、いいなって素直に納得できた。
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少し前に読んだ「まぼろしハワイ」のインパクトが強くて、ちょっとそれに比べると満足度を低めに評価しました。 でも面白かったですよ。 読んだ後、少し温かい気持ちになって、ちょっと前向きになってやってみようかな、って思えるかんじ。最後に載っている表題作の「デッドエンドの思い出」の...
少し前に読んだ「まぼろしハワイ」のインパクトが強くて、ちょっとそれに比べると満足度を低めに評価しました。 でも面白かったですよ。 読んだ後、少し温かい気持ちになって、ちょっと前向きになってやってみようかな、って思えるかんじ。最後に載っている表題作の「デッドエンドの思い出」のなかの西山君がすき。彼のように、自由にどこへでも行けると思ったときのワクワクする感じ、を忘れないで、私も出来るだけ「ありのままの人生」を素直な心で生きていけたらいいなぁ。
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<2010.05.26> 大崎善生さんの作品を読んで以来、小説もいいもんだと思って手を広げた一作。読まないうちに機会を逃してしまった。
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