1,800円以上の注文で送料無料

デッドエンドの思い出 の商品レビュー

4

237件のお客様レビュー

  1. 5つ

    67

  2. 4つ

    87

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

静かに染みてきます。

タイトル通り、あまり幸せとは言えない境遇にいる主人公たちの、5つの物語。やさしいもの、哀しいもの、暖かなもの、硬いもの……「人の気持ち」が詰まっている一冊。静かに染みてきます。

zxc

2024/05/12

作者いわく辛く切ないラブストーリー短編集らしい 確かにどれも不穏 はじめてだけど読みやすいなよしもとばなな

Posted byブクログ

2024/02/14

恋愛関係における史上最悪の出来事。そんなことが実際自分の身に起きたら立ち直れるかは置いておいて、出会うべく人には出会うタイミングに意味があるんじゃないかなと思わせてくれ、終始心穏やかに過ごすことの出来る短編だった。情景描写の表現にはより一層の磨きがかかったように思え、表題作『デッ...

恋愛関係における史上最悪の出来事。そんなことが実際自分の身に起きたら立ち直れるかは置いておいて、出会うべく人には出会うタイミングに意味があるんじゃないかなと思わせてくれ、終始心穏やかに過ごすことの出来る短編だった。情景描写の表現にはより一層の磨きがかかったように思え、表題作『デッドエンドの思い出』が一番印象深い。

Posted byブクログ

2023/09/05

切ない物語が詰まった短編集。どれもそこそこ面白く個人的にはハッピーエンドな「幽霊の家」とアンハッピーエンド?な「あったかくなんかない」が好きです。 読み始めるとすぐに物語に引き込まれ、話につながりは無いので短編ごとにスラスラと読めました。 ツグミ以来のよしもとばなな作品でしたが、...

切ない物語が詰まった短編集。どれもそこそこ面白く個人的にはハッピーエンドな「幽霊の家」とアンハッピーエンド?な「あったかくなんかない」が好きです。 読み始めるとすぐに物語に引き込まれ、話につながりは無いので短編ごとにスラスラと読めました。 ツグミ以来のよしもとばなな作品でしたが、やっぱりいいですね

Posted byブクログ

2023/04/30

切ない中に温かさと希望を感じられる、恋の思い出短編集。すごく良かったです。 全編どこか不思議な感じがする。個人的におかあさーん、デッドエンドの思い出がすごく好きで、主人公の心の叫びと浄化、人との関わり方など変に暑苦しくなく、人と人との出会いやタイミングなど運命に対する独特の解釈も...

切ない中に温かさと希望を感じられる、恋の思い出短編集。すごく良かったです。 全編どこか不思議な感じがする。個人的におかあさーん、デッドエンドの思い出がすごく好きで、主人公の心の叫びと浄化、人との関わり方など変に暑苦しくなく、人と人との出会いやタイミングなど運命に対する独特の解釈も読んでいて素直に受け取れました。素敵な本です。

Posted byブクログ

2023/03/26

むかし、本当に昔。10代とかその辺だった。よしもとばななさんの本を読んだけど、ありふれた日常という感じで何もピンとこなかった。しかし、それから20年の歳月を経てもう一度読んだ。 こころの片隅にあるトゲや、見ないふりしてきた汚れをこうやってお話にしてくれている。普段言葉にできない...

むかし、本当に昔。10代とかその辺だった。よしもとばななさんの本を読んだけど、ありふれた日常という感じで何もピンとこなかった。しかし、それから20年の歳月を経てもう一度読んだ。 こころの片隅にあるトゲや、見ないふりしてきた汚れをこうやってお話にしてくれている。普段言葉にできないモヤモヤを小説で代わりに語ってくれているようだった。 男の子と女の子のお話がメインの短編集だった。 のび太とドラえもんのような関係は本当に羨ましいと思う。ちゃんとぶつかって、仲直りして、一緒にいると安心して、、、。 男女(※ごめんね、これは男-男や女-女の恋愛でもなく男-女なの)が一緒にいるうえで、大事なことをそっと教えてくれた気がした。そして、これから私が下す決断にも影響するのだろう。

Posted byブクログ

2022/12/13

儚くて、切ない物語なはずなのに、確かに心救われて温かい気持ちになってる自分がいた ハッピーエンドだけが全てじゃない

Posted byブクログ

2022/09/01

吉本ばななの著作はこれが2作目(それまでは「哀しい予感」しか読んだことなかった)なので熱心な著者のファンではない。5作の短編はすべて女性が主人公で、女性の目線で描かれている。いずれの女性も華やかさや煌びやかさやとは縁遠いむしろ地味でクラスでも目立たないグループのひとりだったような...

吉本ばななの著作はこれが2作目(それまでは「哀しい予感」しか読んだことなかった)なので熱心な著者のファンではない。5作の短編はすべて女性が主人公で、女性の目線で描かれている。いずれの女性も華やかさや煌びやかさやとは縁遠いむしろ地味でクラスでも目立たないグループのひとりだったようなイメージだが、いささか頼りないながらもそれでも自分の立ち位置をよくわきまえしっかり前を見据えている感じがして好感が持てた。そんな女性たちが織り成す5編のストーリーはどれもふわっとした雰囲気に包まれてやわらかく面白い。 傑作はタイトル作ではなく、「あったかくなんかない」だと思う。ふわっとした雰囲気の中に鋭いテーマがナイフの刃のように光っていた。

Posted byブクログ

2022/08/12

心の中にぽっかりあいた穴がありながら それでも日常を生きていく。 時に思い出して苦しくて涙が出たり、 時にキラキラとした経験がそれを埋めてくれたりする。 それも、ずっと続くものかも限らない。 だから、宝物のように閉まって、ときどき思い出す。 エピソードのひとつひとつから、そんな人...

心の中にぽっかりあいた穴がありながら それでも日常を生きていく。 時に思い出して苦しくて涙が出たり、 時にキラキラとした経験がそれを埋めてくれたりする。 それも、ずっと続くものかも限らない。 だから、宝物のように閉まって、ときどき思い出す。 エピソードのひとつひとつから、そんな人の心の動きをなぞっては、コーヒーを飲みながらいっしょに過ごした朝の時間を思い出す。 もう戻ってこないけど、大切だったなあと思う。

Posted byブクログ

2022/04/23

切なくも温かい思い出に浸れる作品でした。 運命とか大袈裟なものでは無いけれど なるべくしてなるというか、偶然の奇跡というか。 後になってから、あの時のことは…と振り返ってみる。そんな感じです。

Posted byブクログ