あなたの人生の物語 の商品レビュー
自分の当然のちっぽけさを思い知る。 自分のことは自分では全て分かることはない。 全部が全部であることは全部がないことを証明する。 心から無条件に信じていたことが真実でないと自分で論証していしまう。それが人生。カートコバーンに似てる。 無条件の愛は何も求めない。神は不平等だと認め...
自分の当然のちっぽけさを思い知る。 自分のことは自分では全て分かることはない。 全部が全部であることは全部がないことを証明する。 心から無条件に信じていたことが真実でないと自分で論証していしまう。それが人生。カートコバーンに似てる。 無条件の愛は何も求めない。神は不平等だと認め、それでも神を愛することが大切。 障害も自分のアイデンティティとなり、逆にそれなしでは生きてなくなってしまう。みんなができる、長所ということも障害なのである。 精神と肉体の適切な関係 視覚から得るバイアス、情報を百パー遮断する事はできない。 自分に対しての思いと、他の人に対しての思いがある。 広告はそのものではなく、美をおとりに引き付けている。 メイクはいきすぎたドラック 美を感じれることによって、老いを悲しく感じてしまう。 その感情とどう付き合うかが大切。 問題は誰かが悪用、ズルをすること。
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「息吹」でガツンと脳みそ揺さぶられたテッド・チャンのデビュー作含む8編。まー、今作も面白かった。SFというジャンルだけど、今最も自由に現在、過去、未来の物語を紡ぐことができるのはSFじゃなかろうか。 SFは、日常的なシチュエーションにどーんと横たわる非日常な設定の中で、人がどう生...
「息吹」でガツンと脳みそ揺さぶられたテッド・チャンのデビュー作含む8編。まー、今作も面白かった。SFというジャンルだけど、今最も自由に現在、過去、未来の物語を紡ぐことができるのはSFじゃなかろうか。 SFは、日常的なシチュエーションにどーんと横たわる非日常な設定の中で、人がどう生き、どう感じるかというシミュレーションを見る、という視点で読んでも楽しめると思う。コロナ前とコロナ後の世界だって、かなりのSFな世界じゃないだろうか。 「バビロンの塔」、「理解」、「あなたの人生の物語」、「地獄とは神の不在なり」が特にぐっとくる=脳みそが刺激されまくる
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原題 STORIES OF YOUR LIFE AND OTHERS 8篇の短篇集。テーマが多岐に渡っていて、どれも面白い課題が提起されてる感じ。考えさせられる。 読み手の興味の持ち方によって好みが分かれると思うけど、ひとつ推すなら…やっぱり表題作かなぁ。 巻末の作品覚え書...
原題 STORIES OF YOUR LIFE AND OTHERS 8篇の短篇集。テーマが多岐に渡っていて、どれも面白い課題が提起されてる感じ。考えさせられる。 読み手の興味の持ち方によって好みが分かれると思うけど、ひとつ推すなら…やっぱり表題作かなぁ。 巻末の作品覚え書きにもあるけど、物理学の変分原理からの着想で描かれる「あなたの人生の物語」。 量子力学で説明される現象の振る舞い、言語学による意思疎通の試み、ヘプタポッドの造形にも見てとれる目的論的な哲学、ゲーム理論なんかもあって、巧みとしか言いようがない構成に不思議な読後感。 結果が不幸と分かっていても、そこに至る過程が愛おしいものなら躊躇わずその未来へ向かう(不可避だけれど)。 …なんか否定できない。
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珠玉の短編集ってこういうのを言うんだな。 SFが多いけど、ジャンルはバラバラ、だけどどの作品にも通じる高い知性を感じさせる文体・内容。科学的な描写が多く、数学や哲学、修辞学などなど正直読んでて理解できないところも多々ある。 特に「バビロンの塔」「理解」「あなたの人生の物語」あたり...
珠玉の短編集ってこういうのを言うんだな。 SFが多いけど、ジャンルはバラバラ、だけどどの作品にも通じる高い知性を感じさせる文体・内容。科学的な描写が多く、数学や哲学、修辞学などなど正直読んでて理解できないところも多々ある。 特に「バビロンの塔」「理解」「あなたの人生の物語」あたりが好き。「理解」は「アルジャーノンに花束を」や映画「LUCY」を彷彿とさせる。 「あなたの人生の物語」は映画「メッセージ」の原作。あれめちゃくちゃ好きなんだよな。映画よりもっと観念的で静かな作品だった。 「七十二文字」は伊藤計劃の「屍者の帝国」みたいだった。 人の命令で動く限りなく人に近い人でなきもの。昨今のAIをとりまく問題にもオーバーラップして感じられた。
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SFといえばハードSFしか知らなかったのですが、こんな情緒的な世界があるのだと、深く感動しました。人気あるのがよく分かります。
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先月あたりにSNSで「このハヤカワ文庫がすごい総選挙」をやっていて、第1位がこの作品だった。そのときは「ふ〜ん」という感じで流していたけれど、その後、テッド・チャンの十数年ぶりの第2作品集として話題の新刊本「息吹」を運よく図書館で借りて読んで(といっても半分のところで返却日が来て...
先月あたりにSNSで「このハヤカワ文庫がすごい総選挙」をやっていて、第1位がこの作品だった。そのときは「ふ〜ん」という感じで流していたけれど、その後、テッド・チャンの十数年ぶりの第2作品集として話題の新刊本「息吹」を運よく図書館で借りて読んで(といっても半分のところで返却日が来てしまい泣く泣く返したけど)、こんなSFならもっとはやくしりたかった、もっとよみたい!ということで「あれか!」と思い出して購入。 (カバーはここに載っているのとは違うもの(映画化に伴って?)になってしまっていたのがちょっとざんねんだったけど…) 時間をかけて読了。途中で「息吹」再借り出しできて中断したし、500頁の厚みだけあるのはもちろんだけれど、8篇それぞれが濃くて、長編8冊読むぐらいの時間とエネルギーを使ってじっくり味わう必要があったのだと思う。表題作で映画も話題になったという「あなたの人生の物語」はやはり印象深かったが、「バビロンの塔」「理解」「ゼロで割る」「七十二文字」掌編「人類科学の進化」「地獄とは神の不在なり」「顔の美醜について―ドキュメンタリー」もそれぞれ考えさせられながらおもしろく読めてよかった。言語、認知科学、人工知能など私自身の守備範囲でもあるテーマをめぐって、哲学的な考察や思考実験の世界に没入してくらくらするような時間が楽しくてたまらなかった。 思えば学生時代にさんざん読んだ清水義範のパスティーシュ作品集などにも似た趣向の作品は少なからずあった気がするので、もう一度清水義範も読み直してみようと思う。
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ハードSFに分類される本で、いくつかの短編からなります。 私は、この本から、一文読むたびに、「この文章を理解できるか?イメージできるか?」と試されているような感覚になりました。 読み終わったとき、本を読んだ者にしか到達できない読書体験ができます。一方で、読む資格があるかも試されま...
ハードSFに分類される本で、いくつかの短編からなります。 私は、この本から、一文読むたびに、「この文章を理解できるか?イメージできるか?」と試されているような感覚になりました。 読み終わったとき、本を読んだ者にしか到達できない読書体験ができます。一方で、読む資格があるかも試されます。(私はいくつかの短編は理解できず断念・・) まずは、読みやすい「バビロンの塔」だけでも。
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2020/05/11 読み終わった。 「折りたたみ北京」→「三体」→「息吹」からの「あなたの人生の物語」。このジャンルに慣れてきたからか、今までのこの系譜のSFの中では、落ち着いた気持ちで読んだ。 その中でも「理解」、「地獄とは神の不在なり」、「顔の美醜について」あたりが好み。「...
2020/05/11 読み終わった。 「折りたたみ北京」→「三体」→「息吹」からの「あなたの人生の物語」。このジャンルに慣れてきたからか、今までのこの系譜のSFの中では、落ち着いた気持ちで読んだ。 その中でも「理解」、「地獄とは神の不在なり」、「顔の美醜について」あたりが好み。「理解」の、既存言語が思考に追いつかないから新しい言語を作るところとか、グッとくる。 書題にもなっている「あなたの人生の物語」は映画にもなっている。俺は映画を先に見たけど、ヘプタポッドBがなんであんな形なのか、ヘプタポッドの思考方法とかについては、原作の方が詳しく理解できたと思う。 今まで、「高い城の男」、「タイタンの妖女」を買っては挫折してきたけど、ハヤカワSF文庫を開拓する時がついに来たかも。
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ヒューゴー賞やネビュラ賞を受賞したからと言って、それが自分にとってあまり意味がないこともある、ということを感じた、海外SFの中短編集だ。 一言でいうと、「観念的」。そこには独特の思想も感じられ、それが自分には合わないというか理解の外というか。 表題作は映画にもなっているようなので...
ヒューゴー賞やネビュラ賞を受賞したからと言って、それが自分にとってあまり意味がないこともある、ということを感じた、海外SFの中短編集だ。 一言でいうと、「観念的」。そこには独特の思想も感じられ、それが自分には合わないというか理解の外というか。 表題作は映画にもなっているようなので、映画はどのような解釈をしているのか、興味がなくもない。 なんにしても、理解や同調が難しくても、全編読みきったことに少なからず満足している。
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まず初めに、読了に苦労しました。 読み出してから一度挫折して、他の本を読んだあと、再挑戦。 脳をフル回転させて読むことで、ようやく読み終わったというのが、正直なところ。 確かに、濃厚な世界がそこにはあり、 まさに、SF的純文学が広がっている。 次に読むときは、すべてを順番に完...
まず初めに、読了に苦労しました。 読み出してから一度挫折して、他の本を読んだあと、再挑戦。 脳をフル回転させて読むことで、ようやく読み終わったというのが、正直なところ。 確かに、濃厚な世界がそこにはあり、 まさに、SF的純文学が広がっている。 次に読むときは、すべてを順番に完読するのではなく、デスクで正体して1話づつ読む事にしよう。
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