プラネタリウムのふたご の商品レビュー
返却期限が迫っていて、時間もあんまりなくて、急いで読んでしまった本。ごめんなさい、です。ゆっくりじっくり読んだら、もっともっとすごかっただろうに。(心のなかが)
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赤ん坊の頃、プラネタリウムで拾われたふたごの男の子、テンペルとタットル。 見た目はそっくりだけど、性格はまったく違う二人は、やがて別々の人生を歩き出す。 体が離れても、二人はいつも一緒にいるみたいだ。 まるで、ふたつの氷山みたいに、やがて溶け出して一緒になる。 あるいは、目に見え...
赤ん坊の頃、プラネタリウムで拾われたふたごの男の子、テンペルとタットル。 見た目はそっくりだけど、性格はまったく違う二人は、やがて別々の人生を歩き出す。 体が離れても、二人はいつも一緒にいるみたいだ。 まるで、ふたつの氷山みたいに、やがて溶け出して一緒になる。 あるいは、目に見えない6本目の指をそっとつないでいるみたいに、ずっとつながっている。
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南十字星の下で読めばもっと感動する美しい話なんだろうなと思った。 けれどラストは納得がいかない〜。
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人生においてだまされるということもそう悪いことではないみたい。 いしいしんじにハマるきっかけになった本。 本当は図書館でカバーだけで選んだww ら、かなり正解でした。 ふたごを取り囲むあたたかい人たち。 読み終わったらプラネタリウムに行きたくなった。 さて。私にはだまされる...
人生においてだまされるということもそう悪いことではないみたい。 いしいしんじにハマるきっかけになった本。 本当は図書館でカバーだけで選んだww ら、かなり正解でした。 ふたごを取り囲むあたたかい人たち。 読み終わったらプラネタリウムに行きたくなった。 さて。私にはだまされる才能はあるのか知ら?
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わたしのいしいしんじベスト1。 それにしてもいしいさんの本って、 どれもこれも装帳が素敵すぎる。
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見えない、きこえないからといって、そこになにもないということにはならない。 (P.115) 闇は空洞なんかじゃない。光を発さずにいても、まっくろくておおきな闇こそが、この星空の、まさに大神なんだ。 (P.116)
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タイトルにプラネタリウム、ふたごという好きワードが入ってたら買うしかあるまい。この本からいしいしんじワールドに引き込まれた。
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やさしい、やさしい本です。 人生に起こる どうしようもないようなかなしさも 全部正面から向き合って 受け止めていく大切さがわかります。 涙がとまらなくなります。
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いしいさんは、ものすごいきれいなものを、きれいなまますくえる人なのかなとか思った。でも本当はその手がすくっているのはそうきれいなものじゃないのかもしれない。とも、思った。
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「嘘」とは何だろう。 嘘によって私は悲しみ、傷つき、孤独になる。 誰もが心のどこかで嘘に怯えながら日々を暮らしている。 ただ、時折 本当は守られているのではないか、と思うときがある。 卵が親鳥の羽毛に覆い包まれているように 誰かの嘘が、私を包み 私は知らぬ間にそれを着て、呼吸...
「嘘」とは何だろう。 嘘によって私は悲しみ、傷つき、孤独になる。 誰もが心のどこかで嘘に怯えながら日々を暮らしている。 ただ、時折 本当は守られているのではないか、と思うときがある。 卵が親鳥の羽毛に覆い包まれているように 誰かの嘘が、私を包み 私は知らぬ間にそれを着て、呼吸をし、泣き笑い 嘘に見守られながら、そうして生きているのではないか と、ふとした瞬間に思うのだ。 プラネタリウムで育ち、やがてふたごはそれぞれの道を歩む。 ひとりは星の語りべに、そしてもうひとりは手品師に。 暗闇に映し出された嘘の星空 巧みに繰り出される嘘の魔法 偽物と知りながら、人々はそれらを愛す。 なぜなら、それが人のつく嘘だから。 嘘には、人のぬくもりが残っている。 人のにおいがするのだ。 忙しい毎日に、私たちは忘れてしまう 誰かのためにつく嘘を。 見えない世界と私と、誰かをつなぐ嘘 この本はそんなことを思い出させてくれる。
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