プラネタリウムのふたご の商品レビュー
途中で読めなくなって一度閉じたほど、胸が締め付けられました。 物語最後のとっておきのうそには、温かな気持ちでいっぱいになります。
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村のプラネタリウムで拾われた銀色の髪をもつ双子、タットルとテンペルの物語 静かで悲しいけどあたたかいものが残る本だと思います
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作者の日記を読んでいて 思い出してしまった ほんとうに ほんとうに 好き 切なく愛おしく 残酷で幸福
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いしい節炸裂。ひらがなでくりひろげられるせかいにはまってしまいます。 登場人物のなかで、目の見えないお婆さんがいちばんすき。
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「だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。」 この地球の北半球のどこかのちいさな村。 星の見えないこの村のプラネタリウムに捨てられた、銀髪のふたごの物語。 久しぶりに「純文学」と思われるものを読みました。 初めは、子供向け?と思ったけど、...
「だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。」 この地球の北半球のどこかのちいさな村。 星の見えないこの村のプラネタリウムに捨てられた、銀髪のふたごの物語。 久しぶりに「純文学」と思われるものを読みました。 初めは、子供向け?と思ったけど、しっかりとオトナ向けのメッセージが 含まれた、ステキなファンタジーでした。 内容はぜんぜんファンタジーではありません。魔法も不思議な出来事もないし。 でも、ふたごのテンペルとタットルやその他の登場人物たちの優しい気持ちや プラネタリウムという場所、田舎の村の情景描写・・・ まるで気持ちよく魔法にかかったような気分にさせてくれます。 その上での、冒頭の一文。 すぅっと沁みました。 他にもたくさんステキな言葉が散りばめられていましたが、 私にはこの一文が一番キました。 ちょっと厚めの本ですが、優しい気持ちになれるオススメの一冊です。 「童話物語」と並んで、何度も読み返したい本になりそうです。
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いしいしんじは大好きな作家ですが、その中でもとくに愛すべき作品。 いしいさんの作品は本当にひと言ひと言が丁寧に選ばれ、紡ぎだされている感じで、深い部分に届きます。 「だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。」 星の見えない村のプラネタリウムで...
いしいしんじは大好きな作家ですが、その中でもとくに愛すべき作品。 いしいさんの作品は本当にひと言ひと言が丁寧に選ばれ、紡ぎだされている感じで、深い部分に届きます。 「だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。」 星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたごテンペルとタットル。 ひとりは魔術師テオ一座に魅せられてサーカスに弟子入りし、 ひとりは星の語り部になった・・・・ 人を幸福にするためのうそとしかけの話。
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パルプ工場と熊のいる森がある村の娯楽は酒場かプラネタリウムだけ。人々はそのプラネタリウムで星座にまつわる伝説を聞きに集まる。 そのプラネタリウムで見つけられた双子の兄弟タットルとテンペル。解説員の泣き男の投影解説を聞きながら成長し、やがて郵便配達のアルバイトをするようになる。 あ...
パルプ工場と熊のいる森がある村の娯楽は酒場かプラネタリウムだけ。人々はそのプラネタリウムで星座にまつわる伝説を聞きに集まる。 そのプラネタリウムで見つけられた双子の兄弟タットルとテンペル。解説員の泣き男の投影解説を聞きながら成長し、やがて郵便配達のアルバイトをするようになる。 ある日村に魔術団テオ一座がやって来る。双子の兄弟は毎晩ステージを楽しみに通うようになるが・・・ 離れていても夜空を見上げれば、いつも世界はつながっていた。
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いしいしんじさんの作品を初めて読みましたが、とても人の心の奥のひだに入り込むような、深いお話を書く人だと思いました。 決してほんわかするようなお話ではないけれど、人の心の中にある、汚いものを浄化してくれるような、そんなやさしさがにじむような物語で、涙がでました。 久しぶりに良い本...
いしいしんじさんの作品を初めて読みましたが、とても人の心の奥のひだに入り込むような、深いお話を書く人だと思いました。 決してほんわかするようなお話ではないけれど、人の心の中にある、汚いものを浄化してくれるような、そんなやさしさがにじむような物語で、涙がでました。 久しぶりに良い本に出会えた気がします
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まずプラネタリウムと双子っていうタイトル目当てに読んだんですけど、最後に行くに連れて泣いてしまいました。人を大切に思うとき、何が最善なのかってこと分からないよなぁ。って考えさせられました。
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けっこう前に読み終わったんだけど。 いしいさんの文章すき。丁寧だと思う。 いしいさんの本読んだ中で一番すきな作品だと記憶。 ちょっと忘れたころに読み返したいので、今は寝かせてる感じ。
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