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太陽の塔 の商品レビュー

3.5

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    62

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    12

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2009/10/04

・へもい イケてはいないが、どこか可愛くて憎めない様 と巻末の本上まなみによる解説に書いてあったが、まさにその通りだよ・・・ とても愛しいよ・・。 文体が稚拙というわけではないけれど、どこか読み難さというか取っ付き難さがあって、読み出しはなかなか馴染まなかったけど、中後半にな...

・へもい イケてはいないが、どこか可愛くて憎めない様 と巻末の本上まなみによる解説に書いてあったが、まさにその通りだよ・・・ とても愛しいよ・・。 文体が稚拙というわけではないけれど、どこか読み難さというか取っ付き難さがあって、読み出しはなかなか馴染まなかったけど、中後半になるとどっぷりとのめり込んでしまった。へもい登場人物も比喩も表現も愛しい・・・。 時間軸が不明確なこともあり、読み難さは否めないけれど、どうでもいいよそんな事柄・・・。愛しいよ。 ああ。 俺も、もうそろそろ、幸せになりたいよ・・・!

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2009/10/04

さっくり読みやすい。 文章が面白い。 今の季節にピッタリの もうすぐクリスマス・イブ。 ラスト近くの元恋人の 思いだけ切ない。 微妙な距離感がいいかも。

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2009/10/04

デビュー作。ふられた彼女を実質的にストーカーし論文を描く、どうしようもない偉そうな大学生という愛すべき作風はそのまま。 クリスマスファシズム(!)に対抗し、繁華街で「ええじゃないか」を叫ぶ、妙に力強いラストであった なんでこんなに面白く感じるんだろう。自虐的でどこか可愛さを覚え...

デビュー作。ふられた彼女を実質的にストーカーし論文を描く、どうしようもない偉そうな大学生という愛すべき作風はそのまま。 クリスマスファシズム(!)に対抗し、繁華街で「ええじゃないか」を叫ぶ、妙に力強いラストであった なんでこんなに面白く感じるんだろう。自虐的でどこか可愛さを覚える人物造形のおかげかな、それとも他人事と思えないからかな

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2009/10/04

笑えた。 笑いに徹しているところがいい。 兄に勧めたら「ふざけすぎ」と言われたけど。それは単にやつにユーモアのセンスが無いだけだと思う。

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2009/10/04

205P 初出:第15回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品 初刷:2003.12/20 印刷:東洋印刷 製本:大口製本印刷 装画:影山徹 装幀:新潮社装幀室

Posted byブクログ

2009/10/04

面白かった!鬱屈して捻じ曲がった京大生の失恋の話。文章がねちっこんだけれどなんども吹きだしました。 いちいち理屈っぽくて素直じゃない主人公が段々好きになってきます。周りのキャラクターも濃くて魅力的。ああ、京都の学生生活は面白そうだなあ。

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2009/10/04

太陽の塔とは、もちろん万博公園に鎮座ましましている岡本太郎作の塔のことだ。 主人公は失恋をした京都の大学生である。 こいつは精神病じゃねーか!とツッコミたくなるような性格の持ち主だ。 作者の言葉遣いが私好みであるが、これは好き嫌いが分かれるだろうな。 たとえば「小さい頃」...

太陽の塔とは、もちろん万博公園に鎮座ましましている岡本太郎作の塔のことだ。 主人公は失恋をした京都の大学生である。 こいつは精神病じゃねーか!とツッコミたくなるような性格の持ち主だ。 作者の言葉遣いが私好みであるが、これは好き嫌いが分かれるだろうな。 たとえば「小さい頃」を表現するのに「私という男が誰からも愛されるふわふわとした可愛いものであった頃」となる。 ほかにもクリスマス前の街を見て 「街を怪物が闊歩している。クリスマスという怪物が・・・。思わず私は呟いた。田中神社の祭神、大国主命もここまでクリスマスの侵入を許してしまわれたことを、どれほど無念に思われていることであろうか」 など。 繊細なのか図々しいのかよくわからんが、悲哀に満ちた男子学生の生態を描いた作品である。

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2009/10/04

2008/06/28読破。 なんとも言えない。最初こそ乗り切れない文章であったが、慣れると読みやすい。

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2009/10/04

最初の方は、語り部の男性「私」のことを「本人がなんと言おうとコイツ只のストーカーじゃん」って思ってたけど、読み進むにつれてちょっとずつ「私」を含めた『四天王』のメンズに同情というか生温かい視線を注ぐように…。吹いて飛ばしたくなるようなくだらんことを、さも大層なことのように書き綴れ...

最初の方は、語り部の男性「私」のことを「本人がなんと言おうとコイツ只のストーカーじゃん」って思ってたけど、読み進むにつれてちょっとずつ「私」を含めた『四天王』のメンズに同情というか生温かい視線を注ぐように…。吹いて飛ばしたくなるようなくだらんことを、さも大層なことのように書き綴れる森見さんの表現力は凄いなぁって思う(褒めてるんです)。

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2009/10/04

こういう形の青春小説は初めてだった。話の内容も濃く、絡んでゆく人たちも濃く。 とても面白かった。 面白かった為、一日で読み終えてしまった。 この方の書き方は、西洋の影響をうけているのかどうか疑問である。 文の書き方がヨーロッパ人と似ていると思われる。 そしてここに登場してくる...

こういう形の青春小説は初めてだった。話の内容も濃く、絡んでゆく人たちも濃く。 とても面白かった。 面白かった為、一日で読み終えてしまった。 この方の書き方は、西洋の影響をうけているのかどうか疑問である。 文の書き方がヨーロッパ人と似ていると思われる。 そしてここに登場してくる古臭い学生達の生活、討論などをうらやましく思ってしまう自分がいた。 仲間と共に獅子吼する姿、時好に投ずる事無く、己の道を行く。 本当は至極真っ当な意見だが今のご時勢にこのようなことが通じない様になってしまった。 寂しい時代なことだな。という事も同時に痛感した。

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