太陽の塔 の商品レビュー
地名がささる。 御蔭通り 里ノ前交差点 元田中 山中越え 白川通のドンクってもうなくなったのだっけ? 百万遍の円居もとっくにないらしい。1階がなんだっけちょっと高級だったフレンチレストランで。 私が京都にいたのはこの小説の時代設定よりかなり前だけど私よりもっと上の世代はなんとなく...
地名がささる。 御蔭通り 里ノ前交差点 元田中 山中越え 白川通のドンクってもうなくなったのだっけ? 百万遍の円居もとっくにないらしい。1階がなんだっけちょっと高級だったフレンチレストランで。 私が京都にいたのはこの小説の時代設定よりかなり前だけど私よりもっと上の世代はなんとなくピンとこないらしい。女子大だったからか? 読了してからちょっと遠い目をしている。
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ずっと読んでみたかった森見さんのデビュー作。 相変わらず森見ワールド全開でした。笑 森見さんの作品の設定ってどれも大体似通っているんだけど(主人公は京大の理学部生で、ちょっと厭世気味で、変わった友人がいて、普段は『リア充爆発しろ』と念じているくせに、自分には好きな人がいて、結ばれ...
ずっと読んでみたかった森見さんのデビュー作。 相変わらず森見ワールド全開でした。笑 森見さんの作品の設定ってどれも大体似通っているんだけど(主人公は京大の理学部生で、ちょっと厭世気味で、変わった友人がいて、普段は『リア充爆発しろ』と念じているくせに、自分には好きな人がいて、結ばれることを願っていたりする)、読むたびに引き込まれるし飽きないのが不思議。 いろいろ読んできましたが、この作品は森見作品の中で一番ゲラゲラ笑った気がします。笑
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初の森見登美彦さんでしたが、文体と人物の思考が面白くて笑ってしまった。ある意味突っ張った若い男衆の世界が新鮮だった。終盤ほろりとした。
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とてもクセの強い登場人物たちが生き生きと躍動する。そしてみんながとても愛おしい。ストーカーの鬱屈としたお話とあなどるなかれ、恋をしたい若者の眩しさ溢れる楽しい作品だった。
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京都の冬が寒いって言うだけの内容で丸1ページ使ってるのが面白かった。 最後、水尾さんの思い出を羅列してるところ良かった。 言い回しが他の本に比べて少しくどく、デビュー作感強い。
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10年以上前に読んだ『夜は短し〜』が面白かった記憶があるが、この本は楽しめず、自分が歳をとったせいかと思い当惑した。 主人公は元カノをストーキング、注意された相手を写真撮影し個人特定といった行為を饒舌に自己正当化し、周りの友人も同類。昔の自分はこういうモラトリアムな人物像を楽しめたのかもしれないが、今の自分には主人公の行動も思考も気味悪いとしか思えなかった。最後の「ええじゃないか」も意味わからず読み終えた。文体もキツかった。 年取って嗜好が変わり『化物語(西尾維新)』とかも今は楽しめなくなってるかもなぁ。追記:西尾維新は今も楽しめた。
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森見さんのデビュー作ながら、すでに森見さん色が満開。そしてすごく直球。ストレートに苦悩が伝わり胸がいっぱいになった。後の作品のような豊かなストーリーがない分、心情が伝わりやすい。
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同じ著者のペンギン・ハイウェイと比べると、人によって好き嫌いの分かれる本かもしれません。私は理系だったので、大学に女性が少ないという主人公の境遇は容易に想像することができ、学生時代の自分と重ねながら楽しめました。 それにしても、京都大学在学中にこの小説を書いて日本ファンタジーノベ...
同じ著者のペンギン・ハイウェイと比べると、人によって好き嫌いの分かれる本かもしれません。私は理系だったので、大学に女性が少ないという主人公の境遇は容易に想像することができ、学生時代の自分と重ねながら楽しめました。 それにしても、京都大学在学中にこの小説を書いて日本ファンタジーノベル大賞を受賞した著者は凄いと感じました。
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主人公のやっていることは、世間的に見て決して褒められたことではないけれど、「私が間違っているはずはない」と屁理屈を捏ねくり回しながら、徹底的に自分を正当化する。いくらなんでも無理がある、というシーンでも一人称視点の文体を活かして虚勢を張って張って張りまくる様子は、ちゃんちゃらお...
主人公のやっていることは、世間的に見て決して褒められたことではないけれど、「私が間違っているはずはない」と屁理屈を捏ねくり回しながら、徹底的に自分を正当化する。いくらなんでも無理がある、というシーンでも一人称視点の文体を活かして虚勢を張って張って張りまくる様子は、ちゃんちゃらおかしい。 気になった点としては、この作品の幻想的な部分は一応「妄想ですよ」ということになっているらしいけど(『文藝別冊 KAWADE夢ムック [総特集]森見登美彦 作家は机上で冒険する!』(河出書房新社 2019)、45.)、個人的には「そうかなぁ」という感じで、曖昧なものに感じた。彼は常に妄想の中に生きているので、妄想と現実の違いが分からなくなることはしばしばあるものの、一通り妄想が終ったあとで、実は妄想だったと明記されることも少なくない。しかし、とりわけファンタジックなシーンでは、その真偽は酷く曖昧な書かれ方をしている。 けれどまあ、それも持ち味かなぁとも思う。釈然としないので、他の作品より好きにはなれなかったけど。 終盤はなんだか少し心に、残る。既に終った恋愛をいじくり返し続けてきた主人公だが、劇的でない日常を経て、ようやくふっつりと終わらせることができたのかな、というようなことを考えた。
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他の作品から森見さんの作品に入ったので、ここから始まったのかと感動した!最初から最後まで独特の男子大学生臭が強い。
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