1,800円以上の注文で送料無料

太陽の塔 の商品レビュー

3.5

187件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    61

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    12

レビューを投稿

2018/09/19

おバカな青春を軽妙な言葉遊びで駆け抜け、飽きさせることなく常に心をつかみっぱなしにする才能はここで既に開花しています。冒頭の一言から既にぐいっと話に引き込みます。最高だし最低の冒頭文。いいですねー。 小刻みに面白さを振りまく才能、一冊を読み通させる力が強いので本を読みなれていない...

おバカな青春を軽妙な言葉遊びで駆け抜け、飽きさせることなく常に心をつかみっぱなしにする才能はここで既に開花しています。冒頭の一言から既にぐいっと話に引き込みます。最高だし最低の冒頭文。いいですねー。 小刻みに面白さを振りまく才能、一冊を読み通させる力が強いので本を読みなれていない人に特にお勧めです。かと思えば単純で一本調子という訳でもでも無いので、軽妙だけど読み応えも意外とあるんですよね。やはり才能にあふれた人なんだろうな。 でもがっぷり嵌れないのは僕の素養なので本には罪が無いです。面白い事は保障します、単純に好みの問題か。

Posted byブクログ

2018/04/03

しょ~もない男子大学生が、 しょ~もない妄想をしている、 しょ~もない日々を描いている作品。 そのしょ~もなさが笑える。 ただ、ゴキブリの部分だけは勘弁。 カップラーメンが暫く食えなくなりそう。

Posted byブクログ

2018/02/09

モテない京大生の独白本。初読時は「この、えっと、何?」という感想、今は身につまされてしまう。失恋を経験した貴方ならば苦笑いしながら楽しめるはずです

Posted byブクログ

2017/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

迷言のような名言がたくさん。クククと笑ったかと思えば不思議な世界を浮遊するかんじもある。読む前の印象とは違って、意外にも切ない。「ええじゃないか」で切なくなるとは。 存在は知ってたのに何でこれ早く読まなかったんだろう。好きです。

Posted byブクログ

2016/07/12

司書さんが読むのを断念した森見さんの本…というわけで借りてきました。 うわぁぁぁぁー!!ただ四畳半に住む大学青年のぐだぐだ小説。他作品の話がチラホラでてるのは面白いんですけど;;めんどくさかったー… 2012/00/00

Posted byブクログ

2016/02/13

ええじゃないかええじゃないか!森見登美彦さんのデビュー作。元カノをストーカーする大学生の話(笑)京都の学生が主人公の話は親近感がわきます。森見さんの表現も面白い。お気に入りは「遠い昔、私という男が誰からも愛されるふわふわした可愛いものであった頃」て一文。

Posted byブクログ

2016/02/09

森見さんの文章の綴り方や構成がやっぱり好きだなぁ。 いちいち笑える。 話としては、特段大きなどんでん返しや惹かれるストーリーがあるわけではなく、失恋をこじらせた捻くれ者の主人公の、真っ向なき手記でした。 だけど、水尾さんの人物像が私の中で最後までふわふわしてたので、そこんとこも描...

森見さんの文章の綴り方や構成がやっぱり好きだなぁ。 いちいち笑える。 話としては、特段大きなどんでん返しや惹かれるストーリーがあるわけではなく、失恋をこじらせた捻くれ者の主人公の、真っ向なき手記でした。 だけど、水尾さんの人物像が私の中で最後までふわふわしてたので、そこんとこも描いて欲しかったです。

Posted byブクログ

2015/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女に振られた男の葛藤を、作者ならではの世界観の中で表現した一作。 理詰めの人は「原因があって、結果がある」と考えます。いろんな感情にも、その原因があると考えそれを追求しようとします。そして、その「感情」そのものが様々な問題の原因になっていることを軽視してしまいがちです。 作中の主人公もこのタイプ。なぜ相手が「自分を袖にする」に至ったのか、という原因の究明に心身を費やし、「自分を振るに至った感情」が生み出している様々な結果には無頓着・無関心です。 主人公自身はお話を通して振られた原因を探りますが、分からずじまいです。しかし、その過程でいろんな人と触れ合い、その原因究明よりも関心を持つべきことがあることに少しずつ気づいていきます。 「ストーカー心理」という感情の原因を理詰めで考える、という不毛なことに興味のある人にはなかなか興味深い一冊。個人的にはいろんなことを回顧・自省させていただけた一冊でした(苦笑)

Posted byブクログ

2015/02/08

全体的におもしろかったけど、他の作品に比べるとファンタジーということもあって少し切れ味が悪いかなって思いました 後半部分が特に。 でも、あの四人が面白かったです(^-^)

Posted byブクログ

2015/01/15

 図書館より  京都大学の5回生の森本の回りで起こるドタバタを描いた小説。  もてない京大生の理屈っぽい僻み、妬み、嫉みを独特の文体や表現で、 そしてそうしたマイナスの感情がユーモラスに昇華されていて 森見さんってデビュー作からこんな感じだったんだなと(褒め言葉です)安心し、...

 図書館より  京都大学の5回生の森本の回りで起こるドタバタを描いた小説。  もてない京大生の理屈っぽい僻み、妬み、嫉みを独特の文体や表現で、 そしてそうしたマイナスの感情がユーモラスに昇華されていて 森見さんってデビュー作からこんな感じだったんだなと(褒め言葉です)安心し、振られた昔の彼女を研究し(本人いわくストーカーではなく高尚な研究)、クリスマスの街に悪態をつく主人公の姿に何度もにやりとしながら読み進めました。  ファンタジーの賞を受賞した作品ですが、ファンタジー要素はかなり薄め。主人公の追いかける彼女がファンタジーっぽいと言えばそうなのですが、彼女自身あまり話に絡んできません。  言ってしまえば主人公の思考や妄想が一種のファンタジーなのかもしれません。  終盤が少しとっ散らかった印象で少し粗さがあるかな、と思いましたが、森見さんらしさは十二分に楽しめた作品でした。 第15回日本ファンタジーノベル大賞

Posted byブクログ