太陽の塔 の商品レビュー
「夜は短し恋せよ乙女」を大分前に読んで、それなりに良かったので、デビュー作である本作を読んでみようと思ったのだが。 結果的にダメでした。読んですぐに挫折した。引き込むものがない。京大ネタが鼻につく。どうも言い回しがリズムに乗れない。「夜はーー」も同様な文体だったのだが、なんとか...
「夜は短し恋せよ乙女」を大分前に読んで、それなりに良かったので、デビュー作である本作を読んでみようと思ったのだが。 結果的にダメでした。読んですぐに挫折した。引き込むものがない。京大ネタが鼻につく。どうも言い回しがリズムに乗れない。「夜はーー」も同様な文体だったのだが、なんとか読めた。本作はどうにもダメでした。 太陽の塔を見て育った人間としては、舞台も近隣だったのですが・・・。
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水尾さんにフラれ、水尾さん研究と称してストーカーを続ける主人公、京大五年生森本。強すぎる個性の非モテ仲間たちと憎むべきクリスマスに立ち向かう。 ええじゃないかの場面に引き込まれた。
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おバカな青春を軽妙な言葉遊びで駆け抜け、飽きさせることなく常に心をつかみっぱなしにする才能はここで既に開花しています。冒頭の一言から既にぐいっと話に引き込みます。最高だし最低の冒頭文。いいですねー。 小刻みに面白さを振りまく才能、一冊を読み通させる力が強いので本を読みなれていない...
おバカな青春を軽妙な言葉遊びで駆け抜け、飽きさせることなく常に心をつかみっぱなしにする才能はここで既に開花しています。冒頭の一言から既にぐいっと話に引き込みます。最高だし最低の冒頭文。いいですねー。 小刻みに面白さを振りまく才能、一冊を読み通させる力が強いので本を読みなれていない人に特にお勧めです。かと思えば単純で一本調子という訳でもでも無いので、軽妙だけど読み応えも意外とあるんですよね。やはり才能にあふれた人なんだろうな。 でもがっぷり嵌れないのは僕の素養なので本には罪が無いです。面白い事は保障します、単純に好みの問題か。
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しょ~もない男子大学生が、 しょ~もない妄想をしている、 しょ~もない日々を描いている作品。 そのしょ~もなさが笑える。 ただ、ゴキブリの部分だけは勘弁。 カップラーメンが暫く食えなくなりそう。
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モテない京大生の独白本。初読時は「この、えっと、何?」という感想、今は身につまされてしまう。失恋を経験した貴方ならば苦笑いしながら楽しめるはずです
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迷言のような名言がたくさん。クククと笑ったかと思えば不思議な世界を浮遊するかんじもある。読む前の印象とは違って、意外にも切ない。「ええじゃないか」で切なくなるとは。 存在は知ってたのに何でこれ早く読まなかったんだろう。好きです。
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司書さんが読むのを断念した森見さんの本…というわけで借りてきました。 うわぁぁぁぁー!!ただ四畳半に住む大学青年のぐだぐだ小説。他作品の話がチラホラでてるのは面白いんですけど;;めんどくさかったー… 2012/00/00
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ええじゃないかええじゃないか!森見登美彦さんのデビュー作。元カノをストーカーする大学生の話(笑)京都の学生が主人公の話は親近感がわきます。森見さんの表現も面白い。お気に入りは「遠い昔、私という男が誰からも愛されるふわふわした可愛いものであった頃」て一文。
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森見さんの文章の綴り方や構成がやっぱり好きだなぁ。 いちいち笑える。 話としては、特段大きなどんでん返しや惹かれるストーリーがあるわけではなく、失恋をこじらせた捻くれ者の主人公の、真っ向なき手記でした。 だけど、水尾さんの人物像が私の中で最後までふわふわしてたので、そこんとこも描...
森見さんの文章の綴り方や構成がやっぱり好きだなぁ。 いちいち笑える。 話としては、特段大きなどんでん返しや惹かれるストーリーがあるわけではなく、失恋をこじらせた捻くれ者の主人公の、真っ向なき手記でした。 だけど、水尾さんの人物像が私の中で最後までふわふわしてたので、そこんとこも描いて欲しかったです。
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女に振られた男の葛藤を、作者ならではの世界観の中で表現した一作。 理詰めの人は「原因があって、結果がある」と考えます。いろんな感情にも、その原因があると考えそれを追求しようとします。そして、その「感情」そのものが様々な問題の原因になっていることを軽視してしまいがちです。 作中の主人公もこのタイプ。なぜ相手が「自分を袖にする」に至ったのか、という原因の究明に心身を費やし、「自分を振るに至った感情」が生み出している様々な結果には無頓着・無関心です。 主人公自身はお話を通して振られた原因を探りますが、分からずじまいです。しかし、その過程でいろんな人と触れ合い、その原因究明よりも関心を持つべきことがあることに少しずつ気づいていきます。 「ストーカー心理」という感情の原因を理詰めで考える、という不毛なことに興味のある人にはなかなか興味深い一冊。個人的にはいろんなことを回顧・自省させていただけた一冊でした(苦笑)
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