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西瓜糖の日々 の商品レビュー

4

115件のお客様レビュー

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    30

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2009/10/07

海外小説を扱う授業で、次に発表をする本。 何というか不思議な世界観。アイデスを巡る理想郷の話?でも何だかしっくり来ない。ずっと避けられたマーガレット。名前を持たないわたし。純粋なだけのポーリーン。死んでしまった虎達。忘れられた世界は、現実? 独特な雰囲気で嫌いではないのだけど、こ...

海外小説を扱う授業で、次に発表をする本。 何というか不思議な世界観。アイデスを巡る理想郷の話?でも何だかしっくり来ない。ずっと避けられたマーガレット。名前を持たないわたし。純粋なだけのポーリーン。死んでしまった虎達。忘れられた世界は、現実? 独特な雰囲気で嫌いではないのだけど、これは難しい…。はてさて、まだ期間はあるもののどうしたものか。

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2009/10/07

日本語の言葉が流れるようですごく気持ちよくてびっくりした。ブローティガンも藤本和子さんの文章も初めて読んだけれど、嬉しい発見。 でだし「いま、こうしてわたしの生活が西瓜糖の世界で過ぎてゆくように、かつても人々は西瓜糖の世界でいろいろなことをしたのだった。あなたにそのことを話して...

日本語の言葉が流れるようですごく気持ちよくてびっくりした。ブローティガンも藤本和子さんの文章も初めて読んだけれど、嬉しい発見。 でだし「いま、こうしてわたしの生活が西瓜糖の世界で過ぎてゆくように、かつても人々は西瓜糖の世界でいろいろなことをしたのだった。あなたにそのことを話してあげよう。わたしはここにいて、あなたは遠くにいるのだから。あなたがどこにいるとしても、わたしたちはできるだけのことをしてみなければならない。話を伝えるためには、あなたのいるところはとてもとても遠く、わたしたちにある言葉といえば、西瓜糖があるきりで、ほかにはなにもないのだから。うまくゆけばいいと思う」。 「わたしは鱒の孵化場へ行くと、すっかり冷たくなって気味が悪いようなマーガレットの死体をじっと見た。かの女は長椅子の上に横たわり、その周囲をぐるりとランタンが取り囲んでいた。鱒たちは寝つかれない。 縁にランタンのついた仕切り箱の中では、何匹かの幼魚がすいすいと泳いでいた。ランタンがマーガレットの顔を照らし出していた。わたしは長いこと、何時間も、かれらが睡ってしまうまで幼魚を見つめていたのだったけれど、睡りに落ちたかれらはマーガレットみたいに見えた」。

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2009/10/04

ファンタジーのような、SFのような。 と思って読んでいたけれど、結構黒いんじゃないかと思う。 最後の最後で全てが覆されたような気分になった。

Posted byブクログ

2009/10/04

とにかく読みやすい。こんなに意味不明なことが書いてあるのに読みやすいというのが驚き。単純な言葉、単純な生活からいかに自分が遠ざかっているか、ということを感じる一冊。若くて無責任でイラついていて内向的人にピッタリはまる本だと思う。

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2009/10/07

コミューン的な場所アイデス〈iDeath〉と〈忘れられた世界〉、そして私たち と同じ言葉を話すことができる虎たち。澄明で静かな西瓜糖世界の人々の 平和・愛・暴力・流血を描き、現代社会をあざやかに映した著者の代表作。

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2011/09/15

『手』の記述が特に好きだ。「わたしたちは手をつないでアイデスへ戻った。手というのは素敵なものだ。とりわけ愛し合ったそのあとの手というものは。」アイデスは死のように思われるがもっとも生に近い距離にある生温かいもののようにも感じられる。だが本作品はすべて西瓜糖の言葉で話されております...

『手』の記述が特に好きだ。「わたしたちは手をつないでアイデスへ戻った。手というのは素敵なものだ。とりわけ愛し合ったそのあとの手というものは。」アイデスは死のように思われるがもっとも生に近い距離にある生温かいもののようにも感じられる。だが本作品はすべて西瓜糖の言葉で話されております。またしても。またしても。どうしても。どうしても。どこまでも。どこまでも。そういう世界のおはなし。

Posted byブクログ

2009/10/04

メランコリーもロマンチックも、なんだか胸のこの辺が甘酸っぱくなるような思いも。 なんだ、西瓜糖から全部できてるんだったんだ。 何度も読み返したくなる一冊。

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2020/05/10

西瓜糖世界に住む人たちの日常を淡々と描くお話。きれいなイメージだなーと読みはじめて、その架空の世界がすごく好きになった。いろんなものが西瓜糖で作られている<アイデス>と、少し離れた<忘れられた世界>。人と同じ言葉を話す虎。静かで優しくて残酷な西瓜糖の日々。

Posted byブクログ

2009/10/04

あらすじ不明。ブローティガンなので仕方ない。やっぱりアメリカの鱒釣りと同じような煙に巻かれた感じと、言いようのない変な魅力があるけど、結局こういうのは好きではないなあ。伝説の名訳だと言われるのがあんまりよく分からないんだけど、その適度な感じ、緩い感じ、いい加減な感じ、未完成な感じ...

あらすじ不明。ブローティガンなので仕方ない。やっぱりアメリカの鱒釣りと同じような煙に巻かれた感じと、言いようのない変な魅力があるけど、結局こういうのは好きではないなあ。伝説の名訳だと言われるのがあんまりよく分からないんだけど、その適度な感じ、緩い感じ、いい加減な感じ、未完成な感じとかそういうのを再現したってことなんだろうか。あとヴォネガットよりブローティガンのほうが村上春樹につながりそうだなあと思った。なんで村上龍につながるのかは一切分からん。・・・ダメだわ、よくわからんので、ブローティガンの話はできないですな。アメリカの鱒釣りよりは好きかも。

Posted byブクログ

2009/10/04

作者がつくった世界観の中で人々がゆったり暮らしたり、それを壊す出来事がちょこちょこ起こったり。独創最高な一冊。

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