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西瓜糖の日々 の商品レビュー

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115件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

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  3. 3つ

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2010/01/09

私にはまだちょっと理解できなかった。なんか哀しい。もうちょっとしてからもういっかい読んだらもっとちゃんとわかるかもしれない。ゆっくりもういちどいつか開く

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2010/01/09

不思議な世界。 でも、だんだんと暴力的な感じになっていくので それがちょっと残念っていうか これは、もともとそっちが主題か。。

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2009/12/19

ずっと気になっていた本。 けれど、「西瓜糖の世界」に入る心の準備ができなくて読むのを保留にしていた本。 「西瓜糖の世界」とは、映像化不可能な言葉のみによって表現されうる観念的な世界。 読書中、そんな不思議な世界を堪能していると、ぬるま湯のように心地よい感覚が頭の中に広がります...

ずっと気になっていた本。 けれど、「西瓜糖の世界」に入る心の準備ができなくて読むのを保留にしていた本。 「西瓜糖の世界」とは、映像化不可能な言葉のみによって表現されうる観念的な世界。 読書中、そんな不思議な世界を堪能していると、ぬるま湯のように心地よい感覚が頭の中に広がります。 けれど、常に漂う砂糖の甘い匂いに包まれながら起こる残酷な死の数々はとても恐ろしく衝撃的でした。 残ったのは穏やかな人達ばかりなのに、それが真実を遠ざける悲しい結末に思えてしまうのはなぜでしょう。 少し違和感を覚えるようなぎこちない言葉遣いが、逆に世界観をよく伝えています。こんな不思議な感覚に満ちた世界を的確に読者に伝えるなんて、まさに翻訳マジックです。 《所持》

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2009/11/12

うーん。 読み終わったときの感覚を言葉にするのはむつかしい。 夢で見たことあるような、なんだかしっくりきてしまうんだけどそれもちょっと恐いような。 読んだのは3年くらい前だけど、印象に残る作品。 全てのものが西瓜糖でできていて、村を襲う虎が恐怖とされている”忘れられた世界”での...

うーん。 読み終わったときの感覚を言葉にするのはむつかしい。 夢で見たことあるような、なんだかしっくりきてしまうんだけどそれもちょっと恐いような。 読んだのは3年くらい前だけど、印象に残る作品。 全てのものが西瓜糖でできていて、村を襲う虎が恐怖とされている”忘れられた世界”でのお話。 絶望とか、やるせなさが薄く遠くまで広がっているけど、お話は繊細で美しい。 「ただ忘れられた物が好きなだけよ。集めてるの。ちゃんと蒐集したいのよ。だって、なんだか可愛らしいもの。それがなぜいけないの?」 って言う、マーガレットの台詞が好き。 人に勧めるような本じゃないです。 なんとなく手にとって、気になる人だけ読んだらいい。 私もそのときが来たら読み返そう。

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2009/10/04

お勧めされて、読んでみました〜。 しかし鈍い私には今一つ分からず。(・・・) なんていうのか、散々匂わされるマーガレットとの関係をその後はっきり明かされるところに一番、おお!と思った。(多分はずしてる〜)

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2009/10/04

虎は腹を空かせているようだった。 何の罪もない彼らは、居場所を探してうろうろしている。 気迫がない。目が虚ろだ。生きながらにして死んでいた。 人食いは想像することすら出来ない。 ブローティガンは不思議なイメージを持っているな・・ ぼくは檻の外から見ながら、傍観者としてそう思った。...

虎は腹を空かせているようだった。 何の罪もない彼らは、居場所を探してうろうろしている。 気迫がない。目が虚ろだ。生きながらにして死んでいた。 人食いは想像することすら出来ない。 ブローティガンは不思議なイメージを持っているな・・ ぼくは檻の外から見ながら、傍観者としてそう思った。 どうしてよいかわからずドギマギしたり、 平然を装いながらわずかにも悟ったことの絶対感に絶望したり。 けだしそれが日常の非日常的思考の源泉であるわけで、 そういった意味で微妙なる西瓜糖なのである。 喜びと悲しみのはざ間が、そこに交差していた。 “忘れられた世界”とは何を意味するのであろう。 一人ずつ違うことを想像するであろうことは間違いないのだが、 ぼくにとってそれは、忘れ去らなくてはいけない時間を 意味しているように思えてくる。 悲しいことかもしれないが、そのほうが幸福になれる場合だって 時にはあるのだということだろうか。 人はそれを、諦めと知りながら、前向きだと評価する。

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2011/07/28

鱒の泳ぐ川が理想郷を流れる。なかには光る墓で昔の人々が眠る。食事はおだやかに、血のにおいのする記憶とともに噛み砕く。「西瓜糖の日々」は読み終わっても消化できない。でも消化不良でこごる様な風にもならず、記憶のなかに鱒の泳ぐ川があらわれる。手元に置いて、何度も読み返すことになるのが分...

鱒の泳ぐ川が理想郷を流れる。なかには光る墓で昔の人々が眠る。食事はおだやかに、血のにおいのする記憶とともに噛み砕く。「西瓜糖の日々」は読み終わっても消化できない。でも消化不良でこごる様な風にもならず、記憶のなかに鱒の泳ぐ川があらわれる。手元に置いて、何度も読み返すことになるのが分かった。

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2014/10/11

14.09.05 再読  さようなら、ギャングたちの元ネタになるんかな。 出だしの、陽光みたいな雰囲気の語りかけに、きた!すごいぞこれは!!と。 でもラストは賛同できん。なんでそんなことにしたん、裏切り?と。 もしかして、それを含めての西瓜糖なんかな。 読みながら「私はマー...

14.09.05 再読  さようなら、ギャングたちの元ネタになるんかな。 出だしの、陽光みたいな雰囲気の語りかけに、きた!すごいぞこれは!!と。 でもラストは賛同できん。なんでそんなことにしたん、裏切り?と。 もしかして、それを含めての西瓜糖なんかな。 読みながら「私はマーガレットな人間かも」と思ったけど、インボイルです。 マーガレットみたいに忘れられた世界の物を可愛らしいなんて愛したり出来ない。かと言ってアイデスにも住めない。 全部否定して、自分の耳も鼻も指も切り落としてアイデスを血まみれにしたインボイルだ、私は。 09.02.03

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2009/10/04

小さな世界の人々の哀しい日常が淡々と語られてて残酷な童話のようだと思う。 2008/10/13 再読。穏やか過ぎる、あまりにも過度なものがない日々。 「ただ忘れられた物が好きなだけよ。集めてるの。ちゃんと蒐集したいのよ。だって、なんだか可愛らしいもの。それがなぜいけないの?」...

小さな世界の人々の哀しい日常が淡々と語られてて残酷な童話のようだと思う。 2008/10/13 再読。穏やか過ぎる、あまりにも過度なものがない日々。 「ただ忘れられた物が好きなだけよ。集めてるの。ちゃんと蒐集したいのよ。だって、なんだか可愛らしいもの。それがなぜいけないの?」 マーガレットがすき。

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2009/11/17

生きていて良かった、と心から思えた本。 近い時期にこの人が生きていてよかった。日本にも来てたんだよね。 最後は猟銃自殺。繊細すぎたんだろうか、彼の見ている世界だけ美しすぎたんだろうか。

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