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第一阿房列車 の商品レビュー

4.1

76件のお客様レビュー

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2018/03/26

特に用もないのに東京から大阪まで行くという話から始まる小説。普通列車に乗りながら読むと楽しさも倍増します。 1950年初めの話なので、当時の電車事情も分かるし戦後間も無くという状況も感じられてさらに深い内容となっています。いや、中身なんてないんだけど。 何も言わずに旅に行ってくれ...

特に用もないのに東京から大阪まで行くという話から始まる小説。普通列車に乗りながら読むと楽しさも倍増します。 1950年初めの話なので、当時の電車事情も分かるし戦後間も無くという状況も感じられてさらに深い内容となっています。いや、中身なんてないんだけど。 何も言わずに旅に行ってくれ、宿から切符からの手配も完璧、晩酌も付き合うというヒマラヤ山系さんがいい味出してます。

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2017/09/17

なんの用事もないけれど、汽車に乗っていろんなところへ行く話。とにかくどの行動も意味はなく、用事もない。なんだかさらっと読み終えてしまって感想が特にない…。時々、怪異のようなものが書かれていて面白い。鉄道好きな人ならもっとこの作品を楽しめるのだろうか…

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2017/09/03

本編は日付が変わる前に読了していたが、解説までしっかり読んで本日読了。どうしても読みたい本だった。著者のニヒリズムに似た行動と文体が気に入っている。自分の馴染みのなかった「阿房」という表現から、どのような展開になるかと不安だったが、列車に乗ることだけを目的とした、だからそれ以外は...

本編は日付が変わる前に読了していたが、解説までしっかり読んで本日読了。どうしても読みたい本だった。著者のニヒリズムに似た行動と文体が気に入っている。自分の馴染みのなかった「阿房」という表現から、どのような展開になるかと不安だったが、列車に乗ることだけを目的とした、だからそれ以外は無目的に徹した鉄道旅が、歯切れ良い文章で綴られる妙味。カバー写真も、東京駅一日名誉駅長となって内心嬉しいのか面倒なのか判らない、厳めしい表情が何とも言えず面白い。次は第二阿房列車に乗車!

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2017/05/03

のらりくらりと無用な旅をする。目的のある旅というものが嫌いで、それというのは仕事だけではなく観光等というものも含まれる。ただ思い立って行ってみようというだけの旅、それが阿房列車である。名所史跡などは嫌いで、汽車の列車では一番良いのが一等車、二番目が三等車。二等車の乗客の顔付きは嫌...

のらりくらりと無用な旅をする。目的のある旅というものが嫌いで、それというのは仕事だけではなく観光等というものも含まれる。ただ思い立って行ってみようというだけの旅、それが阿房列車である。名所史跡などは嫌いで、汽車の列車では一番良いのが一等車、二番目が三等車。二等車の乗客の顔付きは嫌いである、とまで言う偏屈爺。自由気儘に生きるための偏屈にはしかし機知と知見に満ちていて楽しいが、彼と一緒に旅をするのはなかなか厳しいものがありそうだ。そんな旅を共にしたヒマラヤ山系氏とのふわふわ間延びしたような会話の軽妙洒脱もまた、愉しい。

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2017/02/04

何度も読んでいる大好きな本。 目的地だけ決めて、ただ列車に乗る、阿呆列車。 文体は時代もあって堅苦しく感じるが、書いていることは本当にくだらないことが多くて、くすっと笑ってしまう。 なんにも考えず、脳みそを弛ませたい時におすすめ。

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2016/11/05

2016.10 本棚整理のため第一阿房列車から第三阿房列車まで再読。評価変更☆4→☆5 時代を越えて愛される列車紀行エッセイ。百閒先生の軽妙洒脱な文章からガタンゴトンと線路の楽しいリズムを感じるよう。どうしても続けて3巻読んでしまう形になるので慣れもあってか、第一☆4.5、第二...

2016.10 本棚整理のため第一阿房列車から第三阿房列車まで再読。評価変更☆4→☆5 時代を越えて愛される列車紀行エッセイ。百閒先生の軽妙洒脱な文章からガタンゴトンと線路の楽しいリズムを感じるよう。どうしても続けて3巻読んでしまう形になるので慣れもあってか、第一☆4.5、第二☆3.5、第三☆3くらいの評価。10年に一度は読みたい名作。

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2015/10/27

鉄道の形態もシステムも変わった現在、百閒式の鉄道旅行はできるのだろうか。そしてそれは『阿房列車』のような作品を生む旅になり得るのだろうか。少なくとも一等車はないし、食堂車も絶滅危惧種。宿も駅の紹介ではなく、ネット予約が主流だろう。時代の変化が悪いと言うのではない。ただ、現代なら百...

鉄道の形態もシステムも変わった現在、百閒式の鉄道旅行はできるのだろうか。そしてそれは『阿房列車』のような作品を生む旅になり得るのだろうか。少なくとも一等車はないし、食堂車も絶滅危惧種。宿も駅の紹介ではなく、ネット予約が主流だろう。時代の変化が悪いと言うのではない。ただ、現代なら百閒先生はどんな旅をするか、ということが気になる。その作品を読んでみたい。

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2015/08/26

ノラや を読んでファンになり、 これが2冊目 ふふふと笑ってしまう 曲者の百間先生 やっぱり好きです 次は御馳走貼

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2015/04/12

偏屈なおじさん。格調高く、用のない美しい文章を綴っていく。超然としているようで、子供のような駄々をこねる(本人にそのつもりはなさそう)。それにしてもヒマラヤ山系君はこんなおじさんと旅を重ねてすごいな。いつの間にか私も感じたことのないはずの夜の汽笛を聞きながら餡パンの香りを感じなが...

偏屈なおじさん。格調高く、用のない美しい文章を綴っていく。超然としているようで、子供のような駄々をこねる(本人にそのつもりはなさそう)。それにしてもヒマラヤ山系君はこんなおじさんと旅を重ねてすごいな。いつの間にか私も感じたことのないはずの夜の汽笛を聞きながら餡パンの香りを感じながら読み進めている。

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2014/11/15

第4回ビブリオバトルinいこま テーマ「ときめき」 で紹介した本です。 http://ikomabiblio.jimdo.com/記録/第4回2013年4月21日/

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