第一阿房列車 の商品レビュー
用もないのに旅に出る。これ、出来そうで出来ない。読みながら先生の些事に拘る旅模様を見守るだけで、凄い旅行をした気分に。相槌をうつしかないヒマラヤ山系は読者なのか。
Posted by
内田百鬼園先生の乗り鉄日記。戦後の乗車記らしいが、その当時、国鉄の列車には列車ボーイという職種の人が乗り込んでいた。各車両に詰め、乗客の身の回りの世話をする。時代は下るが渥美清主演の映画喜劇急行列車でも、坂本九が列車ボーイとして出演していた。鉄道が長距離移動の主要な足だったそんな...
内田百鬼園先生の乗り鉄日記。戦後の乗車記らしいが、その当時、国鉄の列車には列車ボーイという職種の人が乗り込んでいた。各車両に詰め、乗客の身の回りの世話をする。時代は下るが渥美清主演の映画喜劇急行列車でも、坂本九が列車ボーイとして出演していた。鉄道が長距離移動の主要な足だったそんな時代の旅行記である。
Posted by
映画好きには「ツィゴイネルワイゼン」や「まあだだよ」の原作者。小説ファンには、夏目漱石の門下生として。猫好きには、『ノラや』、鉄道ファンには、この本がよく知られている。 もちろん鉄道にまったく興味がなくても楽しませてくれる。なぜ鉄道に乗るのか、という本人の説明に大笑いしながら感心...
映画好きには「ツィゴイネルワイゼン」や「まあだだよ」の原作者。小説ファンには、夏目漱石の門下生として。猫好きには、『ノラや』、鉄道ファンには、この本がよく知られている。 もちろん鉄道にまったく興味がなくても楽しませてくれる。なぜ鉄道に乗るのか、という本人の説明に大笑いしながら感心してしまう。
Posted by
『阿房と云うのは、人の思わくに調子を合わせてそう云うだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考えてはいない。用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない。なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。』この出だし。これが百?先生である。いつもお金に困っている...
『阿房と云うのは、人の思わくに調子を合わせてそう云うだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考えてはいない。用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない。なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。』この出だし。これが百?先生である。いつもお金に困っている。だが列車は一等に乗る。曖昧な二等には乗らない。長旅は不安なので独りではいかない。若いヒマラヤ山系君を連れて行く。この相棒は百?先生のいいなりだが年来の入魂である。先生の答えには「はあ。」としかほとんど答えない。機嫌が悪いわけではない。阿吽なので問題がない。ことになっている。旅行記であって小説であって会話であって漫画であって百?である。なんでもそうだが本人が楽しんでいる様子が想像できるそういう作品はぐいぐい引き込まれる。笑えるというかボクにとって百?先生は癒しそのものである。列車が特に好きな人でなくてもいいし。旅行が特に好きな人でなくてもいいし。内田百?を読んだことがない人でもいいし。内田百?は嫌いだという人にもオススメだと思う。
Posted by
百けん先生!最高です。 旅する百けん先生を、離れて見ながら旅したいです。一緒にはいきたくないなぁ・・・。
Posted by
内田先生はひどい人だと思います。いつも助けてくれるヒマラヤ山系氏をドブネズミとよんだり、近くで親しくて頼りになる人をついついちゃかしてしまう。まるで私の父のようです。父も70を越して列車の旅が増えました。 子供が生まれたら、内田先生に敬意を表して栄造とつけるのも良いかな、と思いま...
内田先生はひどい人だと思います。いつも助けてくれるヒマラヤ山系氏をドブネズミとよんだり、近くで親しくて頼りになる人をついついちゃかしてしまう。まるで私の父のようです。父も70を越して列車の旅が増えました。 子供が生まれたら、内田先生に敬意を表して栄造とつけるのも良いかな、と思いました。E
Posted by