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英仏百年戦争 の商品レビュー

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75件のお客様レビュー

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2012/03/14

14〜15世紀頃のお話 イングランドはフランスの一部だった 二大勢力はともに「フランス人」であった。 国の感覚は希薄で、領地の感覚が一般的であった 戦争を通じて、中央集権国家が誕生した 大陸はフランスのものになり、それから随分後イギリスは海洋国家となった

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2012/03/01

最も好きなゲーム、「ファイナルファンタジー タクティクス」の題材となっている薔薇戦争について知るために購入。 やたらと結婚しては相続し、子供が生まれ、財が諍いを生み‥読んでいてわけがわからなくなった。ただ、それは史実がそうだからであって、そういうものの中では恐らく割と読みやすい...

最も好きなゲーム、「ファイナルファンタジー タクティクス」の題材となっている薔薇戦争について知るために購入。 やたらと結婚しては相続し、子供が生まれ、財が諍いを生み‥読んでいてわけがわからなくなった。ただ、それは史実がそうだからであって、そういうものの中では恐らく割と読みやすい方だったんじゃないかと思う。 又、初めから国家があったわけではないということはある面衝撃的な事実で、歴史学を考えていく上で重要な示唆を得ることが出来たように思う。

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2012/02/04

・登場人物が多すぎる。 ・登場地名が多すぎる。 学生時代に日本史を専攻してした為に、世界史の基礎知識がまったくない。そんな私にとって、この2点を整理しながら読み進めるのは容易いことではなかった。 えーと、この人は誰なんだっけ? ブルゴーニュとブールターニュ、どっちがどっちだっ...

・登場人物が多すぎる。 ・登場地名が多すぎる。 学生時代に日本史を専攻してした為に、世界史の基礎知識がまったくない。そんな私にとって、この2点を整理しながら読み進めるのは容易いことではなかった。 えーと、この人は誰なんだっけ? ブルゴーニュとブールターニュ、どっちがどっちだっけ? 系図や地図を何度も確認しながら読んだ。 途中、わからなくなってうやむやなまま飛ばしてしまったとろこもある。 それでも、非常に面白かった。 フランスをあれだけ嫌っているイギリス。 その王の祖をたどれば、フランス語しか喋れないフランス人だったなんて。 有り難いことに、要所ごとにピンポイントな地名を記した地図や詳しい系図が配されている。これらは、文章だけではイメージしにくい地理的関係や、非常にややこしい血縁関係の理解を助けてくれた。 作者は「なかんずく」と言うワードを使うのが好きみたいで、よく出てくる。 すっかり感化された。 「なかんずく」を使うのがわたしの密かなブームとなっている。

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2012/01/21

読み口は軽くて、文章もシンプルなので手軽に読める。 で、中世には「イギリス」も「フランス」も存在しなかった、という意見は 知らない人には新鮮なのかもしれない。 しかし、当時の背景や封建制という制度をある程度知ってる者としては 何を今さらという感じだし、しかも英仏で君主制による中...

読み口は軽くて、文章もシンプルなので手軽に読める。 で、中世には「イギリス」も「フランス」も存在しなかった、という意見は 知らない人には新鮮なのかもしれない。 しかし、当時の背景や封建制という制度をある程度知ってる者としては 何を今さらという感じだし、しかも英仏で君主制による中央集権国家が 確立していく様を指して「国民国家の誕生」というのはあまりにも酷過ぎる。 わざとわかりやすくしているのか、それとも天然なのか無知なのか。 著者は何冊かこの時代の本も書いているようなので やっぱり知らない人向けに無理矢理、 今のイギリスフランスにつなげるためにそういうストーリーにしたのかな、 と感じざるを得なかった。 シェークスピア原理主義とかは面白かったけど、 そんなあたりが引っかかって、結局ちょっとレベルの低い本だったかなという所感。

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2011/12/06

百年戦争時代の政治情勢は複雑で、様々な血縁関係や国際関係を追っていくだけでも楽しいものです。 この著作はそんな百年戦争を取り上げたもので、その前史から振り返ることでイングランドとフランスとの奇妙な関係を紐解いていきます。そしてそのしがらみから百年戦争へ・・・。 著者は百年戦争を舞...

百年戦争時代の政治情勢は複雑で、様々な血縁関係や国際関係を追っていくだけでも楽しいものです。 この著作はそんな百年戦争を取り上げたもので、その前史から振り返ることでイングランドとフランスとの奇妙な関係を紐解いていきます。そしてそのしがらみから百年戦争へ・・・。 著者は百年戦争を舞台にした『双頭の鷲』を書いており、この著作も物語性も含んだ歴史叙述で非常に読みやすかったです。

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2011/11/13

本書はノルマン・コンクェストからのいわゆる<英国史>を説き、「英仏百年戦争」という概念が近代に向けて中央集権国家そして国民国家史観によって成立した点を明らかにしていきます。西洋史とりわけ中世・近世西欧史で私の知識が一番混乱しているのが実はこの百年戦争前後の英仏なのですが、この頃の...

本書はノルマン・コンクェストからのいわゆる<英国史>を説き、「英仏百年戦争」という概念が近代に向けて中央集権国家そして国民国家史観によって成立した点を明らかにしていきます。西洋史とりわけ中世・近世西欧史で私の知識が一番混乱しているのが実はこの百年戦争前後の英仏なのですが、この頃のヨーロッパでの<国>という概念が今とは異質であって、現代の国家体制に慣れ親しんだ頭ではなかなか理解しづらいものだったからです。そういう意味では、歴史はすべからく線や面での理解が必要であることを改めて再認識しました。これまで著者の作品は読んだことなかったの、これをきっかけに読んでみようと思いました。

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2011/11/06

最後のあとがきで★3に。ということで備忘録。 歴史はフィクションであると冒頭で暴言している。 そうした仮定の上で言えば国民国家という大前提は フィクションを作る上での約束事なのだといえる。 が、その約束事もフィクションなのだとそのことを 忘れるべきではないだろう。あるいは発明と...

最後のあとがきで★3に。ということで備忘録。 歴史はフィクションであると冒頭で暴言している。 そうした仮定の上で言えば国民国家という大前提は フィクションを作る上での約束事なのだといえる。 が、その約束事もフィクションなのだとそのことを 忘れるべきではないだろう。あるいは発明といってもよい。 いや、一種の流行とされ言えなくもない。 はじめに国民国家ありきの歴史叙述もほどなく流行遅れに ならざるおえなくなるだろう。歴史だけが国民国家の くびきにつながり続けるならば思考と実践の間に乖離が 生じるからである。

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2011/09/18

英仏百年戦争は、英と仏が百年戦争したのではなく、百年の戦争の中で英と仏という国家が生まれたということである。そんな趣旨の本である。 もともとはフランス人の領地争いにはじまり、単なる植民地であったイングランドが行きがかり上「国家」になっていく。フランスもまた、領主の寄せ集めであった...

英仏百年戦争は、英と仏が百年戦争したのではなく、百年の戦争の中で英と仏という国家が生まれたということである。そんな趣旨の本である。 もともとはフランス人の領地争いにはじまり、単なる植民地であったイングランドが行きがかり上「国家」になっていく。フランスもまた、領主の寄せ集めであったのが、戦争を通じて国家としてまとまっていく。そして、国民国家の時代へ。

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2019/01/16

歴史の本には、その道のプロによるものと、作家の余技と言えるものがある。殆ど専門家と変わらない知識を有する作家もいるが、作家と専門家を分ける分水嶺は、知識ではなく歴史を扱うときの態度であろう。作家は、歴史を生き生きと伝えるために、物語を作ることにためらいが無い。一方、専門家は、自分...

歴史の本には、その道のプロによるものと、作家の余技と言えるものがある。殆ど専門家と変わらない知識を有する作家もいるが、作家と専門家を分ける分水嶺は、知識ではなく歴史を扱うときの態度であろう。作家は、歴史を生き生きと伝えるために、物語を作ることにためらいが無い。一方、専門家は、自分のアクセス可能な資料から、慎重に歴史の流れを拾い上げていく。作家の著作のほうが専門家の著作よりも素人にはなじみやすいが、読んでいてどことなく作為的なものを感じるケースも、やはり作家の著作に多い。塩野七生女史などは、その典型である。本書の著者である佐藤賢一も、どちらかといえば作家寄りの素養の持ち主であるらしく、親しみ溢れる語り口が持ち味だ。 英仏百年戦争を「ナショナリズムの発生過程」と位置付ける本書の立ち位置が、はたして専門家の見解の一致するところなのかどうかは、私には分からない。しかしながら、それが英仏百年戦争を素人にも分かりやすく説明するには魅力的なパラダイムであるとは言えそうである。世界史教科書の内容を一通り覚えている人には、結構面白いかもしれません。

Posted byブクログ

2010/11/22

巻末に年表があるが、普通この手の本の巻末年表は本文を簡単にまとめたものなのに、なぜか本文より巻末年表の方が詳しい。本文表現とも違う表現だったりするので、この本のために書かれた年表ではないのでは?と思った。むしろこの年表読むほうがいいんじゃ、くらいな感じ。

Posted byブクログ