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英仏百年戦争 の商品レビュー

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73件のお客様レビュー

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2009/10/04

これはわかりやすい。 百年戦争は「フランス人」同士の内戦だった。 この、教科書では教えてくれない事実がこの本のポイントである。 しかし、個人的には初期の頃、イングランドはノルマン人にとっては植民地に過ぎなかったというのに驚かされた。よく考えれば、食いつめて国を出たオード...

これはわかりやすい。 百年戦争は「フランス人」同士の内戦だった。 この、教科書では教えてくれない事実がこの本のポイントである。 しかし、個人的には初期の頃、イングランドはノルマン人にとっては植民地に過ぎなかったというのに驚かされた。よく考えれば、食いつめて国を出たオードヴィル家の方と違って、ギヨームはれっきとした君主で何よりも、ノルマンディーは豊かだった。王国になったからってすぐそこが本拠地になるとは限らないというのは至極当然である。 また、獅子心王リチャードがイングランドをずーっと留守にしてたのも、彼が元々アキテーヌ公でそもそも、ノルマンディーが奪われるまでは、歴代君主は皆イングランドにあまり居ないのが常態だったということもあるのだろう、彼の蛮勇以外としての理由にも。 そういう意味で考えると、ノルマン人の拠点をほぼ奪い、結果的に英仏の国民性の歴史を動かした尊厳王フィリップと逆にそれを奪われた、失地王ジョンは教科書的な意味以上に、名前が現実味を帯びているように思える。 この本は教科書的な歴史のトリックを暴いてくれる名著であると思う。是非世界史を勉強してる学生に勧めたい。 (2009/7/2読了)

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2009/10/04

サトケンとの出会いの書。 100年戦争っていったいなにがあったの? とおもって、偶然これみつけたんだよねー。

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2009/10/04

百年戦争とかばら戦争とか意味プーだったので読みました。 百年戦争はフランスとイギリスの戦争ではなく、百年戦争を経てイギリスとフランスが出来たという説明が非常にわかりやすかった。 とはいえ、「いち貴族が領有する土地フランス(イギリス)」から「”国民”意識をもつ国民が存在する土地...

百年戦争とかばら戦争とか意味プーだったので読みました。 百年戦争はフランスとイギリスの戦争ではなく、百年戦争を経てイギリスとフランスが出来たという説明が非常にわかりやすかった。 とはいえ、「いち貴族が領有する土地フランス(イギリス)」から「”国民”意識をもつ国民が存在する土地フランス(イギリス)」という落ちにも関わらず、名も無き平民を土台とするナショナリズム意識がどのように醸成されたかについては、ジャンヌダルクだとか一揆くらいに触れて「百年戦争を経て形成された」という説明にとどまり、いまいち経緯のイメージがつかない。貴族の政争の影で平民がどう動いたかがあんまり説明されてないというか(資料が無いんだろうが)。 んー、戦費のための課税やらを通じて「この原因はやつらだー!」見たいな感じで戦争の当事者であるところの貴族も知らないうちにに平民の間にも当事者意識が芽生えたみたいな?書いてあったかな… この人王妃の離婚とか傭兵ピエールとか書いてる人だったのね。 小説の方も読みたい。

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2009/10/04

さすが非常に読みやすく書かれている。 内容も英がフランス文化圏であったことを強調しているため、フランスよりに見えるが、 概説として流れをつかむには上等だと思う。

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2009/10/07

百年以上にわたり続いた英仏間の戦い。それはイギリス対フランスではなく、フランス人対フランス人の戦争だった。 英仏百年戦争の流れがわかりやすく書いてある。巻末には年表も。 イングランド人は同じ島に住んでるスコットランド人やウェールズ人よりも、海を渡った向こうにいるフランス人の方が民...

百年以上にわたり続いた英仏間の戦い。それはイギリス対フランスではなく、フランス人対フランス人の戦争だった。 英仏百年戦争の流れがわかりやすく書いてある。巻末には年表も。 イングランド人は同じ島に住んでるスコットランド人やウェールズ人よりも、海を渡った向こうにいるフランス人の方が民族的に近しい存在なんだとはじめて知った。

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2009/10/04

わかりやすかった。西洋史に疎い自分でも何とかなるくらい! 何か困ったらまた開きたい本だ。 さすが作家さんの書いた本なのかも^^

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2009/10/04

 黒太子エドワード、シャルル5世、ジャンヌ・ダルクなどで有名な百年戦争を解説。前史・本史(百年戦争)・後史の三段階で解説してくれるのでいきなり読んでも理解できる

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2009/10/04

世界史で必ずと言っていいほど習うのに、その内容をほとんど知らない、という事件の典型のような、百年戦争を過不足無く解説してくれる本です。 どうにも歴史の解説書というのは、読んでいると眠くなるという副作用がついて回るのが世の常、という印象を受けるものですが(そういう本は徹頭徹尾「客観...

世界史で必ずと言っていいほど習うのに、その内容をほとんど知らない、という事件の典型のような、百年戦争を過不足無く解説してくれる本です。 どうにも歴史の解説書というのは、読んでいると眠くなるという副作用がついて回るのが世の常、という印象を受けるものですが(そういう本は徹頭徹尾「客観」を貫いているという点で個人的には好きなのですが)、この本は本当に面白かったです。王権=国家に直結せず、それどころか国家という概念自体が人々の意識に存在しなかった時代に起こったこの戦争は、英仏両国に「国家」概念を抱かせるきっかけとなった、という視点はとても興味深いものがありました。互いをライヴァルとして意識しながら、片やイギリスは「自分たちのフランス人」という思いから解放されてブリテン島の統治に本腰を入れるようになり、片やフランスは、諸侯があふれかえるモザイク国家同然の王権から、中央集権制国家へと脱皮する突破口をつかむ。そのことが、平易な文章で、登場する人物の個性をふんだんに取り入れながら語られていきます。両国にとって、そのプロセスは相当な痛みを伴うものだったでしょうが、それが後世に残した遺産は、現在の両国を見れば言わずもがな、でしょうか。 著者の本職(?)は作家なのですが、末尾についた参考文献をみると、もうこれは学者のような仕事だと感じさせます。高野史緒氏の作品を読んでも思いましたが、その知識量は並大抵ではありません。しかし、専門的な歴史の著述書にはない、登場人物たちの「生きた姿」を描き出す文体は見事の一言で、読む者を飽きさせることがありません。こと「語ること」に関しては、さすがは作家と感心しきり。歴史の著述にこれほど適した職種は、きっと他にはないでしょう。 (2008年5月 読了)

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2009/10/04

百年戦争に至るまでの二国の情勢、戦争間の出来事について簡潔に書いてあります。 さらっと読めますが地図があまり使えないのである程度前知識が無いと駄目かも。

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2009/10/04

凄く読みやすかったしわかりやすかった。 しかし100年の間に同じ名前の人い過ぎでびっくり。家系図超混沌。 (P118-12がなんだか感慨深かった。)(r)

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